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3年ぶりの話題の新作『君の名は。』

そして、新海誠監督が3年ぶりに発表した新作「君の名は。」は、少年と少女が経験する、恋と奇跡の物語を描く作品ということでこれまで支持されてきた"新海誠監督ワールド"が炸裂しながらも、より多くの人に受け入れやすい世界観であったことが特徴です。

出典:©2016「君の名は。」製作委員会
youtube「君の名は。」予告 より

舞台は千年ぶりの彗星の来訪を一ヶ月後に控えた日本。
田舎町に暮らす高校生・三葉は、町長である父の選挙運動や家系の神社の古い風習など、周囲の目が一番気になる年頃だからこそ、憂鬱な毎日を過ごしていました。

「来世は東京のイケメン男子になりたい!」

そう都会への憧れを強くする三葉。そんなある日、自分が男の子になる夢を見ます。

見慣れない部屋、見知らぬ友人に戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫しました。一方、東京で暮らす高校生・瀧も、行ったこともない山奥の田舎町で、自分が女子高校生になっているという奇妙な夢を見ていました。

そして2人は気づくのです。

身体が入れ替わってしまったことを。

世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれるドラマを新海誠監督ならではの映像美と圧倒的なスケールで描きました!
君の名は 出典:©2016「君の名は。」製作委員会
『君の名は。』大ヒット記念新ビジュアル より

田舎町で暮らす女子高校生の三葉は、オーディションでその役を射止めた"シンデレラガール"上白石萌音さん、東京で暮らす男子高校生の瀧には声優としての活躍も多い演技派俳優、神木隆之介さんがキャスティングされました。神木隆之介さんは新海誠監督の大ファンのようで、『言の葉の庭』の聖地巡礼をするほどだとか!製作発表会や試写会などでも、新海誠監督への熱烈なラブコールが話題になりましたね。監督も会場もほころばせていました。

出典:©2016「君の名は。」製作委員会
映画『君の名は。』公式Twitter より

スタッフには、キャラクターデザインに「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」で一躍脚光を浴びた田中将賀さん。作画監督に「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」で作画監督を務めていたスタジオジブリ出身の安藤雅司さんという、新時代の日本のアニメーション作品を担う最高峰のスタッフが集結し、劇中音楽はすべてRADWIMPSが制作。OSTとしては異例の売上を叩き出しました。

『君の名は。』を一言で表すなら、「新海誠監督の集大成」です。ストーリーは単純ながら実にドラマチックに描き、新しいファンが受け入れやすく。しかし作中ではこれまでの新海誠作品を愛してきた人にだけが気づく演出が散りばめられていました。

一度最後まで観たからこそストーリーの途中の細やかな部分に目が止まり、新しい気付きがある。だからこそ、2回3回と繰り返し劇場へ足を運ぶファンが後を絶たなかったのかもしれませんね。

『君の名は。』公式サイト
http://kiminona.com/


新海誠監督作品は変態だ!

精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出す"新海ワールド"。

新海誠監督は映像の1つ1つのこだわり、その突き詰め方が変態だと作品を見返すたびに思うのです。

紡ぎだされる言葉はどれも繊細で、なおかつ情景描写によって映像が次々と頭に思い浮かびます。映像をなぞりながら思わずぞくっとしてしまう、そんな作品ばかり。
新海誠 言の葉の庭 場面カット 出典:©Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
『言の葉の庭』ピクチャーイメージ より

そして新海誠監督の作品は、「描かれた物語が終わってからそのキャラクターたちの物語が始まる」と語られています。今回紹介した3作品はそれがよく出ていますが、どの作品も"物語のその先"が明るい未来であることを願わずにはいられません。

貴樹は自分自身の気持ちに気づき、呪縛のようなものから解き放たれやっと前に進めるだろうし、明里は結婚して子供に囲まれ暖かい家庭を持ってほしい。

タカオは夢を追いかけ、それが叶わずともユキノに靴を届けに行くだろうし、ユキノもタカオに救われもう一度歩きはじめている。

瀧と三葉もあの夏の思い出を語り合いながら笑顔でその先の未来へ歩んでいってほしい。

そんな彼らの未来をついつい想像しては、もう一度作品を観たくなってしまいます。
新海誠 言の葉の庭 場面カット 出典:©Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
『言の葉の庭』ピクチャーイメージ より

「いつか好きな小説を原作にしたアニメを作れれば嬉しい。」と語る新海誠監督。

アニメを好きな人が観れば、その映像美に驚き、物語としても深く楽しめる。そして普段アニメを観ない人でも、今のアニメはこんなにきれいでリアルな関係を描いているのかとアニメーションの魅力に気づいてもらえる作品だと思います。

ぜひ大切な人と一緒に観たあとに、作品について語り合ってみてはいかがでしょうか。

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