2016年、これまでとこれからの百合アニメ

近年は百合を専門に扱うコミック雑誌なども多数創刊され、四コマ漫画雑誌やそのメディア展開を中心に定番ジャンルとして定着した「百合」。

百合姫 表紙 <出典:http://moebuzz.jp/manga/325.html>
この記事では、2016年における百合アニメ、その動向を「これまで」と「これから」の二段組みでお伝えしようと思います。

●2016年、これまでの百合アニメ「紅殻のパンドラ」「魔法少女なんてもういいですから。」

「紅殻のパンドラ -GHOST URN-(こうかくのぱんどら ごーすと・あーん)」は角川ニコニコエースで連載中の漫画を原作としたアニメです。超有名ハードSF漫画「攻殻機動隊」の士郎正宗が原案を担当し、作画は「エクセル・サーガ」の六道紳士。

「紅殻のパンドラ」は「攻殻機動隊」を連想させるようなハードSF設定を抱えており、サイボーグやロボット、脳以外の全身を機械化した「全身義体」のキャラクターなどが多数登場します。

紅殻のパンドラ <出典:http://www.animate.tv/news/img.php?id=1445822049&p=1&n=1>
全体としては、全身義体である少女「七転 福音(ななころび ねね)」がふとしたことから女性科学者「ウザル・デリラ」と彼女が連れているネコミミ美少女アンドロイド「クラリオン」と縁を持ち、彼女たちに協力してサイバー事件に立ち向かう、というSFアクションアニメとなっています。

しかし今作ではアクションの合間にしばしば彼女たちのコミカルなやりとりや女の子同士でのお色気シーンが挿入されており、百合好きにはたまらないものとなっています。また福音はクラリオンの可愛らしさに心底ほれこんでおり、彼女を非常に溺愛しているため、直球な百合シーンが入ることもしばしば。

「魔法少女なんてもういいですから。」はウェブコミックサイト「コミック・アース・スター」で連載中の漫画を原作としたアニメです。漫画の作者は可愛らしいタッチの四コマ漫画でありながら、シリアスなお話を展開した「セカイ魔王」の双見酔。

魔法少女なんてもういいですから。 <出典:http://s.mxtv.jp/anime/mouiidesukara/>
今作は「まどか☆マギカ」などで評判になった「魔法少女」をタイトルに使いながら、タイトル通り「もういいですから」とばかりにまったく戦わない異色の魔法少女アニメとなっています。

ジャンルとしては日常・コメディアニメです。不思議な生物「ミトン」と出会った「葉波ゆずか」はミトンから魔法少女の力を授かりますが、世界にはもう魔法少女の敵はおらず、魔法自体にもあまり使い道がありませんでした。魔法少女の担当期間が終了してその力が消えるまで、ゆずかは普通に日常を過ごしたり、なんとなく魔法の使い道を模索してみたりすることにします。

登場人物は少ないですが、重要なキャラクターはマスコットを除いて全員女の子です。中でもゆずかに魔法少女として活動するよう促すミトンを妨害する「坂上ちや」とゆずかは親友同士。言動が少し過激な「ちや」としっかり者ながら少し抜けている「ゆずか」は実に良いコンビで、彼女たちのやりとりは淡々としていながらも、その信頼関係がうかがえるものとなっています。

●2016年、これからの百合アニメ「はいふり 改め ハイスクール・フリート」「パンでPeace!」

「ハイスクール・フリート」は4月より放送を開始したオリジナルアニメです。国土のほとんどが海中に沈んだ日本を舞台に、海を守る「ブルーマーメイド」を目指して奮闘する女の子たちを描く学園もの。

はいふり <出典:https://twitter.com/hai_furi/>
約30人にもわたる女子生徒たち全員にちゃんとしたキャラクター付けが行われており、なおかつ男性のメインキャラクターが居ないこともあって、百合好きから期待を集めています。

実は今作、第一話の放映まではタイトルを「はいふり」と偽っていたことで評判になりました。第一話の放送後、正式タイトルである「ハイスクール・フリート」へと変更しています。いかにも日常アニメを思わせるタイトルから、バトルもののようなタイトルへの変更に、ファンは不穏な気配を感じ取っているようです。

放送後に印象がかわった作品としては、学校を舞台にした日常ほのぼの物とみせかけて、実はゾンビサバイバルアニメだった「がっこうぐらし!」などの前例があるため、シリアスが苦手な方は少し警戒が必要かもしれません。

「パンでPeace!」は「百合雑誌」として有名な「月刊コミックキューン」連載中である、emiky作の四コマ漫画を原作としたアニメです。

パンが大好きな女子高生の平和な日常をのんびりと描いた作品で、女の子たちの会話にはたびたびパンが登場し、彼女たちは自分たちを「パンをきっかけに知り合った友達=パン友」と称しています。

パンでPeace! <出典:http://comiccune.jp/work/344/>
今作は女の子同士のスキンシップが非常に多い作品となっています。第一話にして既に、女の子同士で抱き着く、女の子二人に対して「そういう関係なんですか?」と聞く、などなど、冗談交じりながらも女の子同士での交際を匂わせるようなやりとりが頻出しています。正統派のほのぼの百合アニメとして、安心して見られる作風のようですね。

●これからの百合アニメ

百合系漫画雑誌である「コミックキューン」や「百合姫」、また四コマ漫画を扱う雑誌「まんがタイム系列雑誌」などではまだアニメこそされていないものの、高い人気を誇る作品がたくさんあります。

また2016年の夏以降も、すでに分かっているだけで「SHOW BY ROCK!! しょ~と!!」「ラブライブ! サンシャイン!!」などの百合好きには必見のアニメの放送が予定されています。メジャージャンルとなった百合は、これからも活発な動きを見せてくれそうですね。

タグ 百合
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