宝塚歌劇の「雪組」にスポットを当て、2018年現在の魅力をひも解きたいと思います。
現在雪組を率いるのは、望海風斗さん・真彩希帆さんの「希望」コンビ。
間もなくトップ就任から1年が経ち、徐々に現在の雪組カラーもはっきりしてきました。
「和物の雪組」の伝統はそのままに日本物で印象的な舞台を見せてくれながら、歴代随一の歌唱力を誇るハーモニーもが際立つトップコンビです。この2人のもとで、雪組は歌唱力と日本物の伝統を武器に独自の魅力をさらに開花させてくれそうです。
2018年は、轟悠さんを迎えて「凱旋門」の再演に挑戦。
さらには、「ファントム」の再演も控えており、トップコンビの魅力を最大限に活かせる舞台に期待が集まっています。
圧倒的歌声で劇場を震わせる、望海風斗のカリスマ性
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 雪組公演『ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』『SUPER VOYAGER!』より雪組のトップスター・望海風斗さんは、なんといっても圧倒的な歌声が魅力。公演を経るごとにパワーアップする歌声の威力は、とどまるところを知りません。
ご自身が熱狂的な宝塚ファンという点も、ヅカファンのハートを揺さぶるポイント。
ファンの理想とする、究極の男役を魅せてくれるのです。花組育ちで身につけた”ザ・男役”の品格もさすがで、舞台上にあふれるカリスマ性に驚かされてしまいます。
どちらかというと”陰”の魅力あるスターさんで、屈折した役や思い悩む役の表現がたまらなく魅力的です。
2番手時代の主演作「ドン・ジュアン」は、仄暗い魅力と圧倒的歌唱力を堪能できる作品ですので、未見の方はぜひ!トップお披露目公演の「ひかりふる路」では、革命家ロベスピエールを鮮烈に演じ、カリスマ性と、秘められた狂気を見事に表現しました。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 雪組公演『ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』『SUPER VOYAGER!』よりショーでは一転、少女漫画のヒーローのようなきらめきをまとって登場するのですから、舞台上での振り幅も歴代随一かもしれません(笑)
2018年は大劇場お披露目「ひかりふる路 」の東京公演から幕を開け、全国ツアー「誠の群像」では、和物の雪組トップスターとしての風格を感じさせてくれました。
下半期は轟悠さんとの共演で話題を集める「凱旋門」の再演からスタート。轟悠さんと舞台を共にすることで、さらに男役としてのかっこよさが増しそうです。
ショー「Gato Bonito!!~ガート・ボニート、美しい猫のような男~」も、望海風斗さんらしさ満載の作品で、ファンにとってはたまらない2本立てですね。
11月には、「ファントム」待望の再演が決定!
歌ウマコンビの実力をこれでもかと感じられそうで、今から楽しみでなりません。
雪組に組替えして以降、(大劇場では)初の海外ミュージカルへの挑戦とあって、望海風斗さんだけでなく、雪組全体が大きなチャレンジに挑みます。
出典:©宝塚歌劇団 公式Youtubeチャンネル『雪組公演『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』 『SUPER VOYAGER!』初日舞台映像(ロング)』より