宝塚初心者でも大丈夫!何度でも観たくなる宝塚の名作5選


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花組公演 ミュージカル『ファントム』※2011年再演


続いてご紹介するのは2011年に花組が再演したミュージカル『ファントム』です。

ファントム 花組 2011出典:©宝塚歌劇団 公演バックナンバー2011年 「ファントム」より


かの有名な「オペラ座の怪人」を基につくられたミュージカルになっていて、ストーリーが比較的わかりやすいのも観やすいポイントですね。


~おおまかなあらすじ~
オペラ座に憧れる歌うことが大好きな少女・クリスティーヌ。彼女の歌声に心奪われたオペラ座のパトロン・フィリップ伯爵は、クリスティーヌにオペラ座で歌のレッスンができるように取り計らいます。しかしプリマドンナのカルロッタは美しいクリスティーヌに嫉妬し自分の衣装係にしてしまいました。

そんなオペラ座の地下には「ファントム」と呼ばれる幽霊が潜んでいて、彼に近づいた者は不慮の死を遂げると団員達で噂されていました。ある日、クリスティーヌの歌声を耳にしたファントムは彼女に亡き母親の存在を重ね、彼女の歌の指導を始めることに。指導の甲斐もあってコンテストでは観客を引き込む圧巻の歌を披露。見事次の公演でプリマドンナに抜擢されたのです。

公演初日、クリスティーヌを罠に嵌めるためカルロッタは彼女に毒入りの酒盃を飲ませ、聞くに堪えない歌声となってしまったクリスティーヌ。客席からは野次が飛び、舞台は騒然。それに激怒したファントムはクリスティーヌの手を取り自らの棲家であるオペラ座の地下へと連れ出し・・・。



2004年に宝塚で初演されていますが、今回オススメするのは一番最近上演された2011年花組による『ファントム』。

ファントム 蘭寿とむ出典:©宝塚歌劇団 宝塚公式HP 花組公演『ファントム』より


蘭寿とむさんのトップお披露目公演として上演されましたが、歌は申し分なく、ファントムの持つ悲しさだったり虚しさだったり陰の部分を上手に表現されていたと思います。


TVや舞台への出演が多い蘭寿さんの宝塚時代を観てみたいという方も、『ファントム』はそういった意味でも新鮮味のある作品ではないかなあと思います。


ショーでは素晴らしいダンスも観ることができて、一度でいろんな蘭寿さんが観れるお得作品ですよっ!


そしてオペラ座の美しい歌姫クリスティーヌの歌唱力がものを言う作品であることは作品から言って間違いないのですが、単純な歌唱力を求めるだけでなくファントムによって成長していく様子やコンテストで圧倒するほどの空気感(オーラ)など歌唱力以上に求められるものも多いように感じます。

ファントム 蘭乃はな出典:©宝塚歌劇団 宝塚公式HP 花組公演『ファントム』より


2011年にクリスティーヌを演じたのは蘭乃はなさん。最近では東宝版「エリザベート」を上演したりと現在も舞台で活躍されている女優さんですね。


蘭乃さんは、トップ娘役として3作目の大劇場公演。それまで飛び抜けて歌が上手いという印象があまりなかったという方も多かったように思います(どちらかと言うとダンスの方が得意でいらっしゃったので)。クリスティーヌ役を演じるにあたって相当な努力をされたのでしょう。持ち前の華やかさや可愛さはもちろん演技センスも光り、観に行かれた方が思わず目を見開いてしまうほどの作り込まれたクリスティーヌ、そして高い歌唱力を魅せてくれました。


『蘭蘭コンビ』として人気を博した""これぞ宝塚""な華やかな並びと衣装もとても映えますね!


オペラ座の団員役の男役の皆さんも花組らしいといいますか、宝塚を観ているなあ、美しいなあと一人ひとりの個性も楽しく、本当に色々な見所を挙げていったらキリがないですが、初心者でもお腹いっぱい楽しめる作品ではないかなあと思います。


すでに退団されてしまった方も多いですが、明日海りおさんや望海風斗さんなど現在の宝塚を背負って立つスターさんたちの姿も観ることができますよ♡



花組公演『風の次郎吉 ―大江戸夜飛翔(ナイトショー)―』


続いてご紹介するのは2015年1月に上演された花組ドラマシティ公演『風の次郎吉』。

風の次郎吉出典:©宝塚歌劇団 公式HP  花組公演 『風の次郎吉 —大江戸夜飛翔—』より

退団された星組トップスター北翔海莉さんが専科時代に主演した演目で、個性的な脚本が光る齋藤吉正さん演出も手がけた一種の"時代劇コメディ"です。


~おおまかなあらすじ~

大江戸の町で大工仕事を請け負う次郎吉は、多くの仲間に慕われ町中の人気者。しかし次郎吉にはある秘密がありました。

闇夜に紛れて悪党侍や金満商人の屋敷に忍び入っては大金を盗み庶民に与える盗賊『鼠小僧』。その正体こそ次郎吉の隠された「夜の顔」だったのです。

決して人は殺さないはずの鼠小僧が、ある日江戸の町で殺人を犯したと噂され、次郎吉のと一緒にいた番頭見習いの青年が無実の罪で捕らえられてしまいます。

もちろん次郎吉も心当たりがありません。では誰がなんのために鼠小僧を騙り、殺人を犯したのか。友と名誉をかけて次郎吉が江戸の町を駆け巡ります。


北翔海莉出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ タカラヅカ・スカイ・ステージ はじまりの時~新生星組 北翔海莉~より

幕が開いてから全開に繰り広げられる齋藤先生の素晴らしいアニメーションや映像演出は、観客を引き込むには十分すぎるほど楽しくかこっよく、本編はわかりやすいドタバタコメディー時代劇といったところでしょうか。


誰が観ても納得できて、配役のためにある脚本(はまり役が多かった)だったと思います。衣装もベタで可愛く、齋藤先生の真骨頂が本当にうまく機能しましたね。


歌も手品も上手な仙名彩世さんの次郎吉への淡い想い、桜咲彩花さんの真っ直ぐさも愛らしく、Wヒロインのお二人、眼福でございます。

仙名彩世出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ タカラヅカ・スカイ・ステージ いにしえ逍遥・旅タカラジェンヌ#51-京都・貴船(1)-より

美しく華のある瀬戸かずやさんが2番手役なので安定感も加わり、他にも脇役としてキャスティングされているのは現在の宝塚を支えるスターばかり…。眼福でございます。(2回目)


話の展開もベタさを詰め込ませすぎたがゆえにでてしまう子供だましのありきたり感は、主演の北翔さんが昇華してくれているので倦厭せずに観ることができますよ。


やはり彼女の人を惹きつけるパワーはとてつもなく大きいですね。存在そのものが宝塚を具象している北翔さんが真ん中で輝くだけで与える満足度が違いすぎるのです。キャストは時代劇初挑戦のメンバーも多かったそうですが、皆さん北翔さんの背中に一生懸命しがみついて何かを得ろうとされたのではないでしょうか。そんな北翔さんを中心とした花組の一丸となる姿が愛おしくも感じました。


とにかく笑顔が絶えない面白さや愉快さ、そして出演者の一人ひとりの見せ場がきちんとあるのにちょうどよいごちゃごちゃ感で散らかせすぎないところが本当にバランスがいい!


改めて考えてもドラマシティ公演で上演日程が少なかったのが非常に勿体ないです…。


あまりに好評すぎてチケットが手に入らず、観たくても観に行けなかった…!という方も多くいたこの作品。DVDでも存分に楽しむことができるので安心してください!





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