宝塚初心者でも大丈夫!何度でも観たくなる宝塚の名作5選


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雪組 『「星逢一夜」「La Esmeralda」』


続いては2015年に上演された雪組の大劇場公演『「星逢一夜」「La Esmeralda」』。

星逢一夜 雪組出典:©宝塚歌劇団 公式HP 雪組公演 『星逢一夜(ほしあいひとよ)』『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』より


すでに中日劇場での再演が決定している『星逢一夜』ですが、人気絶頂のちぎみゆ改め早霧せいなさんと咲妃みゆさん、望海風斗さん。そして雪組の芸達者な面々のパワーが150%発揮された公演でした!


~おおまかなあらすじ~

舞台は政治的な停滞が続いた中興の江戸中期。

緑に囲まれた九州の三日月藩の星を見上げるのが大好きな少年・紀之介は藩主の息子でありながら里の娘・泉や幼馴染の源太と星探しに明け暮れていました。

身分が違えど友情、そして密かな恋心を芽生えさせていましたが、江戸で将軍吉宗に伺候することになった紀之介は晴興と名を改め江戸へ、3人は離れ離れになってしまいます。

月日は流れ、結婚し3人の子供にも恵まれた泉と源太の一方で、軍に気に入られ改革の片腕となった晴興は国のためにと考えついには幕府の要職を得るほどの権力を持つようになっていました。

そんななか、故郷である三日月藩は領民らの困窮がひどく、いよいよ一揆を起こそうとしていました。村のためと一揆の首領に名乗りを上げた源太。

ついに起きた一揆で悲しい一騎打ちとなる晴興と源太、そして泉の想い、その結末とは・・・。


雪組 星逢一夜出典:©宝塚歌劇団 公式HP  雪組公演 『星逢一夜(ほしあいひとよ)』『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』より

人気の雪組公演。しかも上田久美子先生の大劇場デビュー作です。


子供時代から大人になるまで実に20年ほどの月日を描くとあって、役一人ひとりの成長なども見所になっていました。子供時代の雪組生たちがとにかく可愛く、体格は大人なのにそこにいるのは無邪気でやんちゃな村の子供たちで雪組は芸達者が揃っているなあと感じます。


抜群のチームワークのトリデンテことトップ3人、そして雪組の信頼関係が作品に投影されているのでなおさらに破局していく結末が悲しく、やるせないです。


早霧さんは普段からやんちゃで中学男子なんて言われてしまうぐらいですが、紀之介として晴興としてのそれぞれの心情や背負ったものの大きささどを上手に表現されていたと思います。


咲妃さんも田舎の娘から母へ、そして絶望の現実でもしっかりと目に宿した未来への光。そこにいるのは紛れもなく「三日月藩の泉」でした。望海さんも表情がころころと変わって源太はある意味もう一人の主人公なわけですが、ちょっとした瞬間に感情がこぼれて、観ていて思わず感情移入してしまいそうになります。


一見すると晴興は早霧さんらしくない役のようにも思いますが、最後の最後で冷酷にはなりきれない甘さのようなものが"早霧せいな感"を出していたのかもしれませんね。


上田先生は早霧さんのこれまでにない一面を見出し、さらには女性目線でのリアルなストーリーを作っていらっしゃったのではないでしょうか。


出典:youtube©宝塚歌劇団
雪組公演制作発表会『星逢一夜(ほしあいひとよ)』パフォーマンス



そしてやはり女性の感情を突くのがとても上手な作家さんですね。女性ファンの多い宝塚歌劇で、当て書きでスターのかっこいいところや魅力を引き出すだけでなくこのような感情に訴えかける物語を作られたところが女性作家さんならではだなあと感じます。


愛と夢を与える宝塚。ですがハッピーエンドでは終わらせない、観た後になにか心の糸を引っ張られるような作品も新鮮な気持ちで楽しめるのではないでしょうか!


宙組公演 ミュージカル『エリザベート-愛と死の輪舞』※2016年再演


最後に紹介するのは216年に宙組で再演されたミュージカル『エリザベート-愛と死の輪舞』。

宙組 エリザベート出典:©宝塚歌劇団 公式HP  宙組公演 『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』より

言わずと知れた名作で宝塚でも何度も再演されていますが、今回は2016年に再演された朝夏まなとさん率いる宙組の『エリザベート』を中心にご紹介していきましょう。


~おおまかなあらすじ~

煉獄の裁判所。そこではエリザベートを暗殺したルイジ・ルキーニが尋問されていた。

裁判官に対し、「エリザベート自身が死を望んだ、死(トート)を愛していた」と訴えるルキーニ。

彼はそれを証明すべく、黄泉の国からハプスブルク家の面々を蘇らせると死者たちは自分たちの人生を再び演じ始めました…。

自由奔放な少女・エリザベートはある日期から転落、静止の境を彷徨う中で死の帝王・トートに出逢います。エリザベートに心を奪われてしまったトートは黄泉の国へ連れていくのをやめ生かしてしまいました。

その後年月が流れ、皇帝フランツに見初められたエリザベートは、オーストリア皇妃となります。ですがそんな彼女に待ち受けていたのは自由のないお妃修行の日々でした。

夫の支えも得られず、大切な息子も連れて行かれ失望するエリザベートの心の隙に入り込もうとするトートでしたが彼女は決して屈しず、自身の美貌を武器に人生を生き抜こうと誓います。

しかしトートはエリザベートの周囲の人間を誘惑し、少しづつ、少しづつ彼女を侵食していきます。そしてついに息子・ルドルフにもトートの触手が伸び…

度重なるトートの誘惑を拒絶してきたエリザベート。そんな彼女が絶望の果に最後に望んだものとは…。


宙組 エリザベート出典:©宝塚歌劇団 公式HP  宙組公演 『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』より

史上最高クオリティーとまで言わしめた宙組のエリザベートですがやはりトート役の朝夏まなとさん。そしてタイトルロールでもあるエリザベートを演じた実咲凜音さんが非常に歌声、そしてお芝居に力を宿したスターさんだったことがこの高評価の理由のひとつであると感じます。


何度も再演されているからこそ、お客さんのほとんどが内容や結末はおろか、楽曲やセリフまでを把握しているような『エリザベート』。


それだけにプレッシャーも相当なものだったでしょう。


しかし朝夏まなとさんの演じたトートはこれまでの宝塚を含む様々な舞台で演じられてきたトートよりも更に「死」という存在を鮮明に、生々しく描き、それに反響し合うかのように実咲凜音さんの演じたエリザベートも無垢なプリンセスから恐ろしさを感じる晩年の姿までを見事に演じ分けその自慢の歌声を存分に響かせていました。

難しい楽曲も多く、音域も幅広い。しかしウィーンでの原点を忠実に再現し歌いきった朝夏さん、実咲さんの歌唱力はやはり宝塚の至宝ですね。


そしてそんな2人に奮い立たされるように宙組生の皆さんの一体感、熱気がすごく伝わってきました。


場面の少ない脇役でもそこがしっくりこないとどうしても雰囲気がくずれてしまったり、感情が入っていかなかったりするのは当然で、そういう場面がなかったのは組全体としても素晴らしいことですし、嵌り役な方が多かったのも理由の一つだと思いますが、やはり全員が同じ方向を向いて一丸となる姿には心を打たれます。


出典:youtube©PIA Corporation.
宝塚歌劇宙組公演 『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』


初演から20年経っても愛され続ける『エリザベート』。何度も上演されているからこそ自分のお気に入りの公演を見つけて見てくださいね!




今後の上演作品も乞うご期待!!


今回は、『ファントム』や『エリザベート』などの一度は耳にしたことのある名作から『星逢一夜』などの宝塚オリジナル作品までそれぞれ違った魅力の溢れる作品をご紹介しました!

再演されている演目も多く、どの年、組の公演が好きか好みも人それぞれわかれるかもしれません。


まずは直感で気になったものからDVDで鑑賞してみるなど、宝塚の扉を少しづつ開けてみてください♪


気になる作品、劇場で観た時の記憶を思いかえしてもらえるきっかけになれば幸いです。


そしてここでは書ききれなかった紹介作品の見所や、こんな作品もおすすめです!というものがあれば、皆さんぜひコメント欄にご記載ください!


皆さんの思い出話などでももちろん大歓迎です♪

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