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月組の美弥るりか主演公演「アンナ・カレーニナ」。
演目が発表されたとき、ファンは大いに湧きました。

「美弥ちゃん✕アンナ・カレーニナ、ぴったり過ぎる!」
「美弥るりか・月城かなと・海乃美月の「瑠璃色の刻」メンバーが再集結!」
「このメンバーなのに、バウホールだけ!?絶対チケットが取れない…」

などなど。
まだ詳細情報がわかっていない状態から、演目もキャストも完璧すぎると、大いに期待する声が上がっています。

なぜ、この演目がファンの心を掴むのか。この記事では、観劇前に押さえておきたい見どころをご紹介します。

「アンナ・カレーニナ」再演で、美弥るりかの“正統派男役”を堪能

雪組アンナ・カレーニナ出典:©宝塚歌劇団 宝塚歌劇団 公演バックナンバーより星組アンナ・カレーニナ出典:©宝塚歌劇団 宝塚歌劇団 公演バックナンバーより
「アンナ・カレーニナ」は、2001年に雪組で初演され、2008年に星組で再演された名作の再再演です。
世界的にも有名な不朽の名作の舞台化ですから、これまでの宝塚版を見たことがなくても、ストーリーをご存知という方も多いはず。

主なストーリーとしては、「輝かしい未来を約束された青年貴族将校ヴィロンスキーが、社交界の華で政府高官の妻であるアンナ・カレーニナに心を奪われ、身を焦がしていく…」という大恋愛物です。

2番手としてさまざまな役を演じてきた美弥るりかさんが、このタイミングで演じる青年将校は、正統派男役の集大成となるだろうと思われます。

先行画像で白い軍服に身を包んだ姿が発表されたとき、その美しさには目を奪われずにいられませんでした。これぞ宝塚、これぞ男役!という色気と美しさに満ちた姿は、まさに美弥るりかさんの真骨頂と言えるでしょう。

ちなみに、美弥るりかさんは、2008年の星組公演時に、2番手役・カレーニン(アンナ・カレーニナの夫役)を好演しています。
時を経て、新たな角度でこの作品に挑み、新しい息吹を吹き込んでくれることは間違いありません。

さまざまな経験を重ねた男役が本気で挑む、「激しい恋愛、熱い求愛」…。宝塚の歴史に残る、濃厚な求愛シーンになるのではと思います。

「瑠璃色の刻」メインキャスト再集結

「アンナ・カレーニナ」は、キャストにも大きく注目が集まっています。2017年の美弥るりかさん主演公演「瑠璃色の刻」のトリデンテ(美弥るりか、月城かなと、海乃美月)が再集結しているのです。

月組公演・瑠璃色の刻出典:©宝塚歌劇団 宝塚歌劇団公式サイト 月組公演『瑠璃色の刻』より
「瑠璃色の刻」公演時も、その並びの美しさ・実力のバランスで見事な作品を作り上げてきた3人。
小劇場公演にて、同じキャストで別の作品が演じられるというのは、非常に珍しいことです。月組きっての実力派3人が再び組むことで、演劇作品として大いに完成度の高い作品となることでしょう。

この作品は、タイトルロールでもあるアンナ・カレーニナのヒロイン力で、物語の説得力が大いに左右されます。

その視点で見たときに、今の月組では海乃美月さんしかこの役を演じられる人はいないと思います。
安定した演技力と、大人の女性の色香をもって演じるアンナは、恋に溺れる理由たる魅力的な女性になるはずです。(「凱旋門」のジョアンのように、実力ある人がしっかり演じなければ、“嫌な女”になってしまう、難しい役と思います)

海乃美月さんは、実力という点で不安はありませんし、「瑠璃色の刻」での美弥るりかさんとのお似合いぶりもピッタリ。同作でのデュエットダンスで魅せた高い身体能力や娘役としての美しさも印象的だったので、今回もドレスでの美しいシーンに期待です。
美弥るりか・海乃美月出典:©Umeda Arts Theater Co.,Ltd. 瑠璃色の刻(とき)』 | 梅田芸術劇場より
そして、「瑠璃色の刻」に引き続き2番手として舞台を率いる月城かなとさん。
「エリザベート」では狂気のテロリスト・ルキーニを怪演していますが、うってかわって、真面目な政府高官役。愛のかけひきも多く、また新たな魅力を感じることができるでしょう。

「瑠璃色の刻」でも、美弥るりかさんとのお芝居の相性は実証済み。オフでも慕っている姿が印象的な二人なので、そのコンビ力の高さで、お芝居もより深まるのではないでしょうか。
美弥るりか・月城かなと出典:©Umeda Arts Theater Co.,Ltd. 瑠璃色の刻(とき)』 | 梅田芸術劇場より

美弥るりかさん、月城かなとさん、海乃美月さんの3人は、「瑠璃色の刻」で作品世界を見事に作り上げました。
またこの3人の舞台が見られるというのも楽しみですし、「瑠璃色の刻」では見られなかった恋の駆け引きがこの3人で見られるというのも何より嬉しいポイント。「瑠璃色の刻」を見返して、アンナ・カレーニナ観劇の意欲を高めたいですね。

画像の説明文出典:©Umeda Arts Theater Co.,Ltd. 瑠璃色の刻(とき)』 | 梅田芸術劇場より

追加公演に期待するしかない!チケ難必至の「アンナ・カレーニナ」

ただ、この「アンナ・カレーニナ」には大きすぎる問題があります。
それは、チケットが絶対足りない!ということ。

1回のお茶会で1,000人が集まるという美弥るりかさん、ヒロイン経験豊富な海乃美月さん、飛ぶ鳥を落とす勢いの月城かなとさんはじめ、月組の実力派が集まった舞台にもかかわらず、公演が行われるのはなんとバウホール。
通常よりも公演期間は長めとはいえ、500席程度のキャパシティでは、とてもファンの需要を満たせるとは思いません。

しかし、小さい劇場だからこそ味わえる演出ということもあります。
バウホール公演の強みを活かした、演劇作品としても完成度の高い舞台になることが約束されている一方、チケット戦争は激化しそうです。「エリザベート」以上の激戦になるのでは、と予想する人も少なくありません。

公演期間の延長や、東京での追加公演などを期待したいところです。少なくとも、愛希れいかさん主演のバウ公演でも実施されたライブ中継はお願いしたいですよね。

今、このメンバーで「アンナ・カレーニナ」が見られる奇跡

美弥るりか アンナ・カレーニナ出典:©宝塚歌劇団 宝塚歌劇団公式サイト 月組公演 『Anna Karenina(アンナ・カレーニナ)』 より
この時期に、このタイミングで美弥るりかさんが“バウ主演”をすることは、どのような意味があるのでしょう。

将来のトップスター就任を視野に入れた布石と見る人も、近い将来退団を決意しているから餞としての意味があると見る人もいます。真実は分かりませんが、美弥るりかさんの極めた男役姿が見られる作品になることは間違いありません。

出演者を見ても、上級生から下級生まで「芝居巧者」を固めてきた感があり、芝居の月組の真骨頂の作品ともなりそう。
現時点では主要3役の配役しか分かりませんが、その他のメインキャラクターの配役も一層楽しみになりました。

月組公演「アンナ・カレーニナ」。伝説の舞台の誕生を、ぜひこの目で確かめたいですね。


著者:海野りんご

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美弥るりか

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