花組の2番手男役・芹香斗亜さん主演の「MY HERO」が大好評です。
芹香斗亜さんにとって2度目の主演作品(かつ、初めての東上主演公演)ということもありますが、何よりその作品の魅力がファンの心を捉えています!
「宝塚らしくない斬新な作品」「その組の生徒一人ひとりを活かす演出」で人気の演出家・齋藤吉正先生の本領発揮で、ところ狭しと繰り広げられるアクション・何度も見たくなるストーリーはこの春必見の舞台となりました。
オリジナルの主演作品ということで、芹香斗亜さんの良さも存分に引き出されています。今回は「MY HERO」の作品性に注目しつつ、芹香斗亜さんの魅力を掘り下げてご紹介します。
「MY HERO」で芹香斗亜が挑戦するのは、異例の”ヒーロー役”!?
「MY HERO」は、宝塚作品の中でも異例のストーリー。何と言っても、主人公は特撮ヒーローのスーツアクターを務める”顔出しNG”の俳優。
タカラジェンヌの魅力とも言えるその美貌を隠して舞台に出るというのは、なんとも挑戦的です。

出典:©宝塚歌劇団 公式HPより
しかし、男役としてのスタイル抜群の芹香斗亜さんはマスク姿というハンデをものともせず、「スーツアクター姿がしびれるほどカッコイイ」というビジュアルなので、参ってしまいます。
本人も、マスク姿を気に入っているようで、「マスクを付けるとテンションが上がってハイになる」と語っていますし、ある意味いろいろな芹香斗亜さんの姿が見れる美味しい役ですよね。
また、ここ最近の芹香斗亜さんの役を振り返ってみると、
・「ミー・アンド・マイガール」 ジョン卿/ジェラルド
・「仮面のロマネスク」ダンスニー
・「金色の砂漠」ジャー
と、”品行方正””正統派”な役が続いている印象です。

出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2016年 花組公演 『ME AND MY GIRL』 より
また、劇団レッスンに毎日の歯磨きように当たり前の感覚で通うほど、芸事に真摯に向き合う姿勢もキキちゃんの大きな魅力です。
持ち前の明るさ・素直さで先輩からも可愛がられ、後輩からも慕われ、ファンから愛されています。
そんな芹香斗亜さんの印象とはガラリと違う「MY HERO」で演じる役。
生意気で、自分勝手で、”俺様”で…。普段の芹香斗亜さんのイメージと真逆の役に挑戦することで、舞台人としての引き出しが更に大きくなることでしょう。
"演出家・齋藤吉正が込めた想い"
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