負けヒロインなんて言わないで!つい応援したくなる青髪ヒロインキャラクターといえば・・・?
現在放送中の『ダーリン・イン・ザ・フランキス』で、主人公ヒロが所属する第13部隊のリーダーとして奮闘するイチゴ。
幼いころから兄妹同然のように育ってきて、ヒロのことを誰よりも気にかけるイチゴですが、ゼロツーの登場で二人の関係に複雑な心境を抱いている様子です。
本作のメインヒロインはゼロツーで、イチゴはいわゆる『負けヒロイン』な立場になってしまうことを視聴者の皆さんも薄々感じているかなと思いますが、イチゴちゃんとおなじように複数のヒロインが登場する作品では、なぜか『青髪の女の子』が主人公とはいい関係にはならず、報われない思いをする『負けヒロイン』の立場になることが多いような気がします。
それでも、『負け』なんてつけてしまうのはもったいないほどに、むしろ負けてなんかいないよ!と大声で叫びたくなるほどに、魅力的でついつい応援したくなってしまう女の子が多いのも青髪ヒロインの特徴だと思います。
そこで今回は、数々の作品に登場した『青髪の負けヒロイン』をピックアップしていきたいと思います!
『Kanon』水瀬名雪
出典:©VisualArt’s/Key/百花屋 アニメ『Kanon』第14話「ひびわれた協奏曲 ~concerto~」よりkeyが手がけた屈指の泣きゲー『Kanon』に登場した水瀬名雪ちゃん。
主人公の相沢祐一が、両親の海外赴任のために居候させてもらうことになった水瀬家の一人娘で、祐一の従姉妹でありクラスメイトです。
登場するヒロインのなかでは、最も祐一に近い存在でありながらも、だからこそ他のヒロインたちといい関係になればなるほど彼女が幸せを感じられる時間は小さくなっていて、寂しい思いをしていたことは彼女のセリフからも察することができます。
普段はおっとりしていて、間の抜けている可愛い名雪は、超常的なこのKanonの世界のなかの『日常』そのものといえるでしょう。
出典:©VisualArt’s/Key/百花屋 アニメ『Kanon』第23話「茜色の終曲~finale~」より原作ゲームの名雪エンドでは、『幸せな日常』を象徴する名雪だからこそ、他のヒロインたちと比べるとどこか味気なくも感じてしまいます。けれど、他ヒロインのルートを選ぶと彼女の優しさや慈悲深さを感じられるシーンがあったりと好きだからこそ一番近くで祐一を支える姿は、とても魅力的に感じられました。
東映版アニメでは失恋、京アニ版に至っては登場するシーン自体は少なくないものの、あゆルートが基盤のため祐一とのストーリーがほぼ省かれてしまうという形になってしまい、どちらのアニメも賛否両論になっているのが少し悲しいですね。東映版では救済として特別エピソードの14話『風花』が制作されているので、よりヒロインらしい名雪をアニメで観たいという方は、東映版をおすすめします!
『とらドラ!』川島亜美
出典:©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/とらドラ!製作委員会 アニメ『とらドラ!』 第5話「かわしまあみ」より続いては、今年でアニメ放送から10周年のメモリアルを迎えた『とらドラ!』から川島亜美ちゃん。
物語の中盤で転校生として登場しましたが、お母さんは有名な女優で彼女自身もモデルとして活躍する抜群のプロポーションの持ち主です。
『可愛くて、天然で、性格もいい子』という周りからの評価とは裏腹に、本来の彼女は自由奔放で悪態もつくちょっぴり腹黒な性格。けれどそうした自分の姿をみても変わらず、すでに信頼関係が出来上がっていた竜二たちの友人関係にもすんなりと迎えてくれ、自分の為に必死になってくれる彼らに対しては、彼女なりに様々な場面で助け舟を出してあげることもありました。
出典:©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/とらドラ!製作委員会 アニメ『とらドラ!』 第25話「とらドラ!」より竜二とは両思いだったのに、親友の大河とも今のままの関係でいたいと竜二の告白に対して煮え切らない態度をとった実乃梨には、少々キツイ言葉で皮肉りながら嫌われ役を買ってでたことも。亜美自身も竜二に恋心を抱いているのに、周囲の友達の気持ちを優先しすぎるあまり、結局彼女が竜二に対して自分の気持ちをぶつけることはありませんでした。
途中から竜二や大河たちの間に入ったことで、「この関係のなかに自分が入り込む隙なんてない」と疎外感を感じていたり、大人なように見えて歳相応の寂しさを感じていたりと物語が進むにつれて見えてくる彼女の本来の姿に、彼女を好きになっていったという方は多いはず。
PSPゲームソフト「とらドラ・ポータブル!」では、そんな亜美が報われるエンドが用意されているので、こちらもぜひプレイしてみてくださいね♪
[next_heading title=『ましろ色シンフォニー』瓜生桜乃、『魔法少女まどか☆マギカ』美樹さやか、『あの夏で待ってる』谷川柑菜、『凪のあすから』比良平ちさき]