花様年華は終わらない!?BTS(防弾少年団)「WINGS」考察と深まる謎②

BTS(防弾少年団)の花様年華シリーズが終りを迎え、新たなカムバック映像を公開。
花様年華は終わったのか、はたまた終わりは「始まり」を意味するのか…!すべての個人ティーザーを紐解きながら、これまでの壮大なストーリーの全貌に迫ります。

まずは、花様年華は終わらない!?BTS(防弾少年団)「WINGS」考察と深まる謎①をご覧ください。

花様年華は終わらない!?BTS(防弾少年団)「WINGS」考察と深まる謎①




■방탄소년단 (BTS) WINGS Short Film #5 REFLECTION




第五に公開されたティーザーREFLECTION(反射、水面や鏡に映った影)の主人公は、RAP MONSTERことナムジュン。

コンテナの中にいるナムジュンは、ティーザー1のジョングクが送ったとされる手紙を受け取っています。中には、ハイタカ(タカ目タカ科ハイタカ属に分類される猛禽類)の絵。

WINGSナムジュン <出典:ameblo.jp>

ここで言うハイタカの指す意味は、デミアンに登場する主人公「シンクレール」が、不思議なオルガン奏者ピストリウスに出会った際、「多くの人は早々に飛行を諦め、世の中の規定に従って歩くほうが良いと思っているが、君は違う」と言われたこととも何か関係があるのではとされています。

シンクレールは「空を飛びたい」という思いを強く持っている青年でした。

ハイタカの絵のタトゥーを体に刻むナムジュン。シンクレールは、飛行の夢を強く見るあまり、ハイタカを飲み込む夢をみたり、後に夢でエヴァ(デミアンの母)の肖像を燃やした灰を飲み込んだりという経験をしますが、ハイタカと一体化するという点で、この部分と通ずるものがあります。


WINGSナムジュン <出典:ameblo.jp>

エヴァの肖像を燃やした灰を飲み込んだあと、シンクレールは誰からの助言も必要としなくなります。ナムジュンがタトゥーを入れた後に、ハイタカの絵を燃やすのは、自分自身に答えを見つけたということを意味するようにも捉えられますね。

ティーザーの中でも、コップで灰を飲み込んでいるシーンが有りますが、ここで「飲み込んだ灰(ハイタカ)が体内で生きながらえながら、ゆっくりと自分を喰らい始め、死の恐怖に満たされた」と感じています。

ナムジュンが倒れたシーンでは、徐々にハイタカが彼を喰らい尽くそうとしているということが伺えます。
ハッキリとは分かりませんが、ナムジュンは無意識の配下で、刻み込まれた記憶を辿りながら、この行為をどうしてもしなくてはならない運命にあったのではないでしょうか。


「今お前の鏡の中には何が見えているんだ。」


セリフが映った後、ハイタカを体内に取り込んだナムジュンは色鮮やかになっています。(この腕にはデミアンの文章が書かれています)

WINGSナムジュン <出典:>tweez.net

ハイタカがナムジュンの中を満たしながら喰らい始めている証拠。ただし、これはハイタカを飲み込んだ夢=幻想で、感覚、夢の中なのではないかという説もあります。

そしてガラスが割れた後、「生きなければいけない。」という言葉が映り込みます。不思議なオルガン奏者ピストリウスの存在意義にあった、「人間の任務は自分の運命を徹底的に生き尽くすこと」への気付き…?

その言葉を目にしても、ナムジュンは無表情のまま。シンクレールがピストリウスと出会い、心を通わせるようになるまでの孤独=誰にも理解されない空虚な時間の表情なのかもしれません。

WINGSナムジュン <出典:ameblo.jp>

目覚めたナムジュンは鏡張りの部屋にいます。

鏡にはまた「生きなければいけない」という言葉がありますが、これはピストリウスがシンクレールに気づかせた言葉。暗い部屋の中で頭を抱えるナムジュン。。。その刹那、花火とともに鏡が割れ、ナムジュンがいた部屋が崩壊していきます。

シンクレールは、ピストリウスとの別れを「あるイルージョンが美しい破片となって砕け散った」と表現していますが、この破片は鏡であり、イリュージョンは花火のことではないかと。

WINGSナムジュン <出典:ameblo.jp>


シンクレールとピストリウスの決別は、後のシンクレールが共同体という境地にたどり着くのに避けては通れない道でした。
そのことから、ナムジュンは共同体へいく運命にあるのではないかとされています。


ここで「???」となった方。
さすがはナムジュンのティーザーとあって難読ですが、ティーザーの名前になっている「REFLECTION(反射)」が最大のヒントになっています。デミアンを読んでいない方にも分かるように解説しましょう。

シンクレールは、ピストリウスを師として色んな事を学びますが、同時に彼に対して「反発心」を持っていました。
なぜなら、ピストリウスの中に自分の影を見つけたからです。

シンクレールはピストリウスが神や信仰を語る姿が嫌いだと言っていましたが、そこには「神に頼り、孤独を恐れるあまり、共同体に到達できない姿」があったから。

だからこそ、シンクレールは眼の前にいるピストリウス=自分の鏡を破らない限りは共同体の境地に至れないと考えたのです。


シンクレールのこれらの思いは、神であるアプラクサスに支配されていた無意識下の言動ですが、鏡=ピストリウスを意味すると捉えると、このシーンは2人の決別を表すことになります。

次のシーンでは、電話が鳴ります。

WINGSナムジュン <出典:ameblo.jp>


この電話はテヒョンからのもの。シンクレールもクナウエル(高校時代はひたすらウザいと感じていた、オカルトマニアでシンクレールを慕う年少者)の自殺に気がついたように、ナムジュンもそれを知っています。
電話ボックスに駆け寄りますが、鎖で封じられた電話ボックスに入ることが出来ず、ナムジュンはテヒョンを助けられません。
絶望の中立ち尽くしていると、電話ボックスに「LIAR」の文字が。(英語では嘘つき、スペイン語では縛る)


WINGSナムジュン <出典:youtube.com>

ひとつの解釈としては、テヒョンが「助けてくれると言ったのに助けてくれなかった嘘つきだ」と言っているようなメッセージに受け取られます。
もうひとつの解釈としては、シンクレールが目の前には暗闇しか見えない程の奈落の底に突き落とされ、指導者に見捨てられて暗闇に立っているという情景に類似しているというもの。

どちらにしても、良い精神状況ではなかったため、テヒョンの電話と分かりながらもそれをとるだけの力がナムジュンには残されていなかったのです。

このティーザーは、デミアン第六章「ヤコブの戦い」とリンクしているような場面も多いので、気になった方はぜひデミアンを一読してみてください。








■방탄소년단 (BTS) WINGS Short Film #6 MAMA




第六のティーザー「MAMA(母)」の主人公はJ-HOPEことホソク。ここで言うMAMAとはデミアンの母であるエヴァ夫人のことです。
ベッドに横になっているホソク。病名は「ミュンヒハウゼン症候群」。ミュンヒハウゼン症候群とは、精神病の一種で、周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自らの体を傷付けたりする虚偽性障害です。

WINGSホソク <出典:twitter.com>


薬を飲んでいることから、周囲の関心を引こうとわざと自分自身を傷つけていることがわかります。誰もいない部屋にポツリ。誰とも出会っていない孤独なシンクレール、幼少期の寂しい記憶を彷彿とさせるシーンです。

ホソクの目には、神であるアプラクサスが映っています。

WINGSホソク <出典:ameblo.jp>

これはティーザー3の冒頭でシャッターを削っていた?テヒョンの姿。シャッターには大きなアプラクサスが描かれており、テヒョンはアプラクサスを呼び起こそうとしていたのではないかと考えられます。

そして次に、ホソクの影には一瞬鳥の翼のようなものが映ります。ティーザー1でジョングクにも生えていた翼です。

WINGSホソク <出典:tweez.net>

彼の周囲には目まぐるしく鮮やかな絵が描かれ、それは彼の心を表しているようにも・・・例えば、目や火花のようなもの。これは不安定な精神状況が具現化したものなのではないでしょうか。
「人というものは自分自身が一つにまとまっていない時に限って不安がある」というデミアンの言葉にもあるように、ホソクは精神的に壊れる寸前、不安感の中にいるのです。

シンクレールの幼少期も、また重なる部分がありました。
ひょんなことから、不良少年フランツ・クローマーに脅される日々が始まったシンクレールは、精神的に病んでいきます。


そんな時、母親がチョコレート(慰め、労うための食べ物)をくれ、なんとなく救われた思いがします、シンクレールにとって母親は救済の存在だったのです。
結局シンクレールは運命のために母親に救いを乞うことは出来なかったのですが、ここでいうティーザーのホソクは、母のような存在である唯一人に気づいてほしいが、孤独や周囲の人の目を恐れており、上手く表現できない苦しみの縁にいるような気がします。

ホソクもまた、母のような存在に愛情を求めていたのではないか、と。

ただし、クローマーにいじめられていたという件がバレることは避けたいとと考えていたシンクレールは、母親への罪悪感(自分の息子がいじめられている、そしてそれを素直に告げることが出来ない)と強い愛情により精神的により追い詰められていったのです。

そして朝が来ます。

シンクレールがエヴァ夫人と対面する運命の日もまた朝でした。

光のある方へ外を覗くと、ティーザー2でも出てきていた霧の掛かった山々。これはシンクレールが懐かしむ故郷を暗示しているようにも捉えられます。

WINGSホソク <出典:ameblo.jp>

ホソクは外へ出て、絵と対面します。本当は素直に真実を話し、抱きしめてほしかった…外の世界にいる母親を思っているのでしょうか。

WINGSホソク <出典:/ameblo.jp>

「空が青いから。日差しが輝くから(I NEED Uより)」

そしてポケットからチョコレートを出して食べ始めます。チョコレートが意味するのは、母親が辛い時に「くれた」ものであるということ。

WINGSホソク <出典:ameblo.jp>

それを自らの手で食べるということは、母親への感情を全て手放し、彼女の助けを乞うことはもはや必要がない状態になったからではないかとされています。

なぜ虚偽性障害を起こす状態の彼が、助けを必要としなくなったのか。
それは、エヴァ夫人と出会ったからです。小さい頃はひたすらに母親の愛情と許しを求めていたかもしれませんが、運命を知っている今はエヴァ夫人と出会うことで変わる自分を暗示していたために、少しづつ「日差しが輝いて」いったのです。


WINGSホソク <出典:ameblo.jp>


アプラクサスの力を理解し、エヴァ夫人の存在を知ったシンクレールは、もう一切父母のいた故郷に懐かしさや羨ましさは感じないと記し、ティーザーのホソクの優しい微笑みも、その時の開放された心情を表しています。

それを表すように、絵からは懐かしい森が消え、エヴァ夫人だけに。

WINGSホソク <出典:ameblo.jp>

幼少期と現在で相反していたものがついに「共同体」になったことを表すように、最後のマークでもSTIGMA(テヒョンが母を守るために父親を殺した幼少期を表している)とエヴァのマークが重なります。


続いてはいよいよ最終章。
花様年華は終わらない!?BTS(防弾少年団)「WINGS」考察と深まる謎③へ続きます。

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1 件のコメント

  • じゅんちゃん says:

    初めまして。何気に読んでしまった者ですが、すごいですね。引き込まれるように文章を読んでしまいました。
    私は防弾少年団のファンで花様年華シリーズを見ていて、映像の素晴らしさとストーリーになんとも言えない気持ちになり、感動というかなんというか。。。泣けてくるんですよね。
    今回WINGSが発売されてそれにともなってShortFilmが
    1~7まで でましたが、花様年華と繋がっているような気はしましたが、こちらの解説を見てなるほど~と思い最初から何回も見直しました。
    はやく謎③が読みたいです。楽しみにしています。

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