宝塚の新時代を率いる女神。奇跡の娘役・愛希れいかの歩み(後編)

入団時は男役、少年役としての大抜擢、大劇場公演での娘役の大役を経て、本格的に娘役へ…。

他の娘役とは少し違う道を辿りながら、着実にトップ娘役の道へと歩んで行った愛希れいかさん。

月組娘役トップとなったのは、2012年の「ロミオとジュリエット」から。研究科4年となったばかりの頃でした。

まっすぐに取り組んだお披露目公演ジュリエットが好評

愛希れいか
出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ タカラヅカ・スカイ・ステージ プリンセス ア・ラ・モード#5「愛希れいか」より
月組トップスター龍真咲さんの相手役としてトップ娘役となった愛希れいかさん。

お披露目公演のジュリエットではロマンティックな衣装もよく似合い、初めて恋を知った16歳の少女の心情を切なく表現していました。

龍真咲さんに対しては、運命を変えてくれた相手でもあり(前編の記事をご覧あれ!)、並々ならぬ想いを抱いていた模様。

インタビューでは、「

恋の王道劇をさせていただけて幸せです。ロミオの龍さんと組ませていただいている時は、こうした立場(娘役トップ)になって演じていること自体がジュリエット(の心情)とリンクしていて、現在の自分を重ねて龍さんに気持ちを表現できたのがうれしかったです

」と答えています。

役替わりでロミオを演じた明日海りおさんに対しても誠実な気持ちを変えず。ロミオが変わるたびに化粧を変えるなど工夫をして、毎回新鮮な気持ちで演じたようです。

愛希さんのお披露目公演のジュリエットは当たり役でもあり大成功を収め、月組トップ娘役として、さらに輝きを増していくことになるのでした。

[next_heading title=すくすくと伸びるヒロイン初期。愛希れいかさんの順調な成長の訳とは]