BTS (防弾少年団)「LOVE YOUR SELF」解説と考察。過去とどうリンクする? – ページ 9 – トレタメ

BTS (防弾少年団)「LOVE YOUR SELF」解説と考察。過去とどうリンクする?

「Love Yourself」の意味するものとは…?

これまでBTSが表現してきたのは、単にアイドルやアーティストの枠に留まらない等身大の青年の成長過程。

BTS
出典:©Big Hit Entertainment BTS Official Twitterより

①SCHOOL3部作
「少年期の幼さや迷い」

②花様年華
「青春、思春期の葛藤」

③LOVE YOUR SELF
「10代という儚い青春との別れ、「大人」になり生きていくということ」

思春期、少年の苦悩と葛藤。

7人でいれば、どんなことも乗り越えられた瞬間。

一緒ならばどこまでも行ける気がした…笑顔になれた…

そんな時に訪れた苦しみによってバラバラになる仲間。

花様年華…人生で1番美しい瞬間に”永遠”はない。

WINGSは、それぞれに起こった出来事を暗示する、夢のような、予感のような、曖昧な映像。

そして、彼らはバラバラになったところから再起を図り、あの場所へと戻っていく。

「伝えられなかった本心」を伝え、やり直すことが正しいのか…

生きるとは「やり直し」出来るものなのか?

後悔や苦悩を抱きしめ、受け入れることが出来た時に心から自分自身を愛する事ができる…

それが生きるということではないのか。

今回の ‘起承轉結’では「過去に縛られていた瞬間からの開放」がテーマ。

過去とは、犯した罪や誤った行いについて悔いている瞬間を指しています。

思春期、青春とは過ちばかりで、大切にしていたものが崩れ去るときや簡単に失ってしまう瞬間がたくさんあります。

青春時代の呪縛から解き放たれ、今を受け入れ、そんな瞬間でさえも愛することが出来た時、初めて本当の意味で自分自身を愛することが出来るというメッセージが込められているように思います。

学校、青春、そして大人への階段と、青年になるまでの人生で1番美しく儚い瞬間をどう受け止めるか、そしてこれからをどう生きるかの意味がわかった時、若さは永遠に心の中に形なきものとして残り、自分自身の花様年華と別れる時が来るのでしょう。

生きていて後悔したり迷ったり、心が傷だらけになる時も、この青春という一瞬であり、

無条件に誰かが愛してくれるのもまたその瞬間だけかもしれません。

大人になれば、何も考えずに悪さをすることも、仲間で笑い合うことも、誰かが無償の愛を注いでくれることも、段々となくなってきます。

しかし、苦しいこと、辛いことは、永遠と繰り返されるものでしょう。

そんな時、青春に別れを告げた大人が一番愛してあげなければいけないのは

「自分」

ではないでしょうか?

自分を愛することが出来れば、息苦しさも、悩みも、苦しみも、全て乗り越えられる、生きていける。

過去の過ちですら、自分を愛することでいくらでもやり直すことは出来るのです。

BTSというグループが音楽で表現したのは、そんな「生きることと愛」という、目に見えない1番大切なものでした。

2017年9月18日にLOVE YOURSELF 承 “Her”でカムバックする防弾少年団(BTS)。

ここで、 登場した女性たちの正体(Her)が明らかになるのでしょうか…?

乞うご期待です!