宝塚ファンは絶対観るべき!映画『ヴェルサイユの宮廷庭師』って?

宝塚歌劇の定番公演といえば、フランス革命前から革命前期を舞台にした「ベルサイユのばら」や、彼の有名なイングランドの劇作家・シェイクスピアによる悲劇「ロミオとジュリエット」、皇后エリーザベトの生涯を描いた「エリザベート」といった有名作品がほとんどですよね!

毎年出演者を新たに繰り返される、宝塚の伝統とも言える公演ですが、タカラジェンヌの皆様の素晴らしい演技も然ることながら、作品の内容にも多くの反響があります。

しかし、原作の世界観や時代背景を知らずに宝塚の公演を見てしまうと、作品の本当の見どころが分からないことも多く、魂を込めて演じきってくれるタカラジャンヌの皆様が本当に見て欲しいと感じている部分を見逃してしまうことも。

そこで今回は「ベルサイユのばら」にスポットを当て、この作品を倍以上楽しむために絶対に観るべき映画をご紹介します。

心を揺さぶられる映画『ヴェルサイユの宮廷庭師』とは?

本作は、世界一有名な宮殿誕生の裏側で咲き誇る、ひとりの女性庭師の愛と勇気の物語です。
物語の始まりは、1682年フランス。田園地方の庭園で、ひとりで生きるサビーヌ(『タイタニック』で有名なケイト・ウィンスレット氏)の元に、予想もしない仕事のオファーが舞い込みました。フランス国王ルイ14世(アラン・リックマン)が計画する新たなる王宮の庭園建設に白羽の矢が立ったのです。

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国王の庭園建築家アンドレ・ル・ノートル(マティアス・スーナールツ)との面接を受け、伝統と秩序を重んじる彼と対立してしまいますが、自由な精神で向き合う彼女の言葉が忘れられず、宮殿における中心的な庭園造りをサビーヌに任せることにするル・ノートル。そうしていくうちに、ル・ノートルは大きな可能性を秘める彼女に少しずつ心魅かれていくのでした。

【予告編はこちら】

<出典:youtube>

本作品は、息を呑むような映像美と豪華出演者で観る人を圧倒します。実際の時代にタイムスリップしたかのようなリアルさと気品溢れる雰囲気は、まるで空気感を肌で感じているかのようななんとも言えない感動へと誘ってくれるのです。

本作品を見た後で改めて宝塚の作品を観劇すると、これまで見えなかった物語の流れや世界観、見どころがより理解出来、観劇を倍以上楽しめること間違いなしですよ。

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その他『ヴェルサイユの宮廷庭師』に寄せられたコメント一覧(敬称略/五十音順)

「ベルサイユのばら」の作者である池田理代子さんや元宝塚女優ほか女性著名人から、17世紀を舞台にした新しいヒロイン像に共感コメント続々寄せられています。

歴史上もっとも華やかで、最高にドラマティックな伝説に包まれているヴェルサイユ宮殿。この華麗なる宮殿誕生の裏側で、大胆な発想でフランス史に挑んだ感動作が生まれました。

「ベルサイユのばら」で知られる劇画家・声楽家の池田理代子さんは、「壮麗さで世界に冠たる、ヴェルサイユ宮殿とその庭園。人工的でシンメトリックなフランス庭園にぽっかりと存在する、遊び心に満ちた野外舞踏場は、自立した女主人公の存在を象徴するようである。ゆったりと流れる時間が、現代の私たちを癒してくれるに違いない。」と本作が持つ優美さと力強さに酔いしれたと語って下さいました。

作家の赤川次郎さんは、「整然とした人工美のフランス式庭園に、男と女の秘めた想いが静かに燃える。この着想の妙。完成した舞踏場の華やかな幕切れが目にしみる「大人の恋愛映画」だ。」と詩的に表現。

ウィンスレットの魅力を語るのは、女優の賀来千香子さん。「ケイト・ウィンスレットの瞳の奥の憂いが印象的!ヴェルサイユの響きに誘われ、愛が、優しい噴水のように流れている映画だと感じました。」と語り、華道家の假屋崎省吾氏も「大好きなヴェルサイユ宮殿。園芸少年だった頃を思い出しながら、夢の実現のために未曾有の困難に翻弄されながらも乗り越える美しき女性庭師の生き方にうっとり。ケイト・ウィンスレットの魅力満載です。」と彼女が体現する美しさと勇気を讃えています。

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現代女性として参考にしたいという声も。漫画家/コラムニストの辛酸なめ子さんは、「17世紀の造園家の女性サビーヌに、時代を超えてキャリアアップ術を教えてもらいました。最も大事なのは大自然からエネルギーを吸収することでしょうか……。」と語り、著述家の湯山玲子氏は、「情熱を持って仕事し、人間的に立派であるならば、けっこう、男たちは応援してくれて、恋愛関係にもなりえる、という、実は女の方が信じようとしない真実を堂々と描き爽快。」と語りました。

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かつて宝塚歌劇団で「ベルサイユのばら」に出演した女優さんたち

女優の朝海ひかるさんは「フランスの木の草の花の香りを感じる事ができる作品。その安らぎとは真逆の人間ドラマ。そのバランスが絶妙でした。<舞踏の間>にいつか立って“小さな混沌”を感じてみたい。」、女優の紫吹淳さんは「私が愛するヴェルサイユ宮殿が舞台で心踊る。無名の女性庭師が鮮烈な感性で世紀の大事業に挑む愛と勇気の物語。女子力アップを目指す人必見! ひと花ふた花咲かせてね!!、女優の水 夏希さんは「「あの美しく広大な庭園も人の手で創られたのだ」 何もない森から「永遠の美」が生まれる瞬間を体験しました。美しい映像とロマンス、ヒロインの芯の強さに勇気を貰ってください!」とそれぞれ語っています。

やはり、実際に宝塚時代「ベルサイユのばら」に出演した方々だけあり、とても感動している様子が伺えますね。

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