数々の個性豊かなバンドを輩出している関西ヴィジュアル系シーンにおいて、ここ最近特に異彩を放っているのが”V系シーン最凶最速”を掲げている5人組バンドの「DEVILOOF(デビルーフ)」です。
彼らの大きな特徴は、日本文化のひとつであるV系と海外で人気のあるデスコアというジャンルを融合させていること。
今回はそんな国内外から注目の集まるバンド「DEVILOOF」についてご紹介していきたいと思います。
「DEVILOOF」ってどんなバンド?これまでのバンドの歩み
DEVILOOFのメンバーはVo.KEISUKEさん、7Strings Gt/Vo.Rayさん、7strings Gt.Seiyaさん、Ba.Daikiさん、Dr.Hirotoさんの5人です。
出典:©DANGER CRUE 9thRecords DEVILOOF Twitter(@_Deviloof_) より
最初はヴィジュアル系ではないデスコアバンドとしてバンド活動を始めたそうですが、当時のメンバー全員がヴィジュアル系にルーツを持っていたことで「エクストリーム・ミュージックとヴィジュアル系を融合させる」という構想に至ったといいます。
海外のバンドのようなサウンドをそのまま目指すのではなく、「V系」というスタイルと組み合わせることで、日本人にしかできない、なおかつ世界に通じるようなことが出来るのではないかと感じたことが、今のスタイルになったきっかけだそう。
2015年10月に1stシングルとなる「Ruin」のMVを始動に先駆けて公開すると、すぐに話題となりました。
その暴力的で激しい音楽性と高い演奏力に、バンギャ・メタラーなど幅広い層の音楽ファンからの関心が集まる中、12月にバンドは始動。
2016年には、ドイツで開催される世界最大のメタルフェス「Wacken Open Air」出場権をかけた「Metal Battle Japan」に参戦。
決勝ラウンドに進出し、始動2年目にしてアジア代表6バンドの中に選出されるという快挙を成し遂げます。
同年発売された1stミニアルバム「PURGE」は、オリコンインディーズチャート12位を獲得しました。このようなジャンルの音源では異例の売り上げだったそうです。
その後メンバーの脱退や活動休止期間などを乗り越え、2017年10月より待望の再始動を果たしました。同年11月に1stフルアルバム「Devil’s Proof」を発売。
再始動後はロゴが一新。こちらのロゴはBABYMETAL、SiMなどをはじめとした数々の著名なアーティストのアートワークも手がけるイラストレーター・江川敏弘さんが担当されています。
また、2018年1月にはDANGER CRUE 9thRecordsとの契約を発表。こちらも話題になりました。
【重要なお知らせ】
この度DEVILOOFは、
DangerCrue 9thRecords
(@dangercrue_ch )と契約致しました。
引き続き皆様の熱いご声援宜しくお願い致します。また、春にNew Single発売決定!!
随時情報解禁!! pic.twitter.com/kLYknFZT7E— DEVILOOF (@_Deviloof_) January 12, 2018
ちなみに「DEVILOOF」というバンド名の由来は「Devil’s proof = 悪魔の証明」。
これは聖書の中で悪魔がキリストに「神の子であるなら飛び降りても死なないはずだ」と高いところから飛び降りるよう唆したという話が由来の慣用句。
とあることが「ない」ことを証明するという非常に難しい証明のことを指します。
その「悪魔の証明」のように、普通の人には理解できないような音楽を作り出していきたいという思いを込め、その言葉を合体させた「DEVILOOF」というバンド名になったそうです。
「DEVILOOF」おすすめ曲紹介
そんなDEVILOOFの楽曲の中からおすすめ曲をピックアップしてみました。
聴いているだけでライブに行って頭を振りたい……!という気持ちになるものばかりなので暴れギャさんは必聴です!
Ruin
出典:©Devil’s Proof Reords Deviloof – Ruin (Official Music Video) より
DEVILOOF始動にあたり、一番最初に公開された曲。1stシングルでもあります。
一気に世界中から関心を集めるのも頷けるような、凶悪で破壊的な音楽性と演奏力の高さに圧倒されること間違いなしな一曲です。
syphilischancroidchlamydiaclervicitisprotozoaaids
1stミニアルバム「PURGE」収録。
まるで呪文か文字化けのように見えるタイトルは、実は性病の名前の羅列。何個あるか調べてみると面白いです。
かなり不安な気持ちにさせられる不協和音を奏でるギターや途中に差し挟まれる女性の悲鳴が絶妙な気持ち悪さを醸し出しています。
ESCAPE
出典:©Devil’s Proof Reords DEVILOOF – ESCAPE(Official Music Video) より
再始動後発売の1stアルバム「Devil’s Proof」収録。
先に紹介した2曲と違うのは、クリーンボイスを使用している箇所がかなり増えていること。
始動前から作ってあった曲で、デスコアを全面に押し出した1stミニアルバムには入らなかったものの「より多くの人に届くものにしたい」という思いから収録に至ったそうです。
「開花」
出典:©DANGER CRUE 9thRecords DEVILOOF – 「開花」(Official Lyric Video) より
今年の春に発売された最新シングル。
前作「Devil’s Proof」からさらに進化したDEVILOOFのサウンドの凶暴性を感じることのできる作品となっています。
またカップリングには代表曲「Ruin」とPURGE収録曲「ISHTAR」のライブバージョンが収録されており、客席への煽りまで入っているのも新鮮でした。これを聴くとものすごくライブに行きたくなります。
DEVILOOFに今後も注目!
以上、注目バンド「DEVILOOF」をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
もともとメタルに馴染みがなくても、激しい曲で暴れるのが大好き!という方ならきっと楽しめるバンドだと思います。
10月には「殆ど散る」と題したワンマンツアーが東京と大阪で行われますので、気になる方はぜひチェックしてみてください♪
著者:味噌きゅうりちゃん