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幅広い世代から絶賛されているディズニー映画「ズートピア」。全米では「アナと雪の女王」を超えるオープン興行収入で話題となり、日本でも6月の時点で累計興行収入が60億を超える結果に‥!

しかし、一体「ズートピア」の何がそんなにも評価されているのでしょうか?

大ヒット作「アナ雪」と比較しながら、冒険活劇で終わらない「ズートピア」に隠された人間社会の闇を内包する"テーマ"に迫ります。

◆動物たちの"楽園"‥?高評価のディズニー映画「ズートピア」あらすじ


近未来的な大都市・ズートピアにひしめき合うキュートなアニマルたち‥。物語の舞台は"擬人化された"様々な種族の動物が暮らす"楽園"。




予告編にもある主人公・うさぎのジュディ・ホップスが電車に乗ってズートピアへ向かうシーンは、主題歌「トライ・エヴリシング」のポジティブな楽曲ともマッチして、うきうき気分を高めてくれますよね。

そう、その姿はまるで大都会・NY、日本でいえば東京へと大きな夢を抱えてやってくる若者そのもの。ジュディも例に漏れず、憧れの警察官としての日々を送るためズートピアにやってきました。

しかし実際の警察官は大きく屈強な"肉食"動物ばかり‥。草食動物であるうさぎの警察官なんて過去にもいないと、一蹴されてしまいます。

警察官としてどうにか認めてもらうため、行方不明事件の捜査にのりだしたジュディ。

そこで"うさぎの天敵"であるきつねのニック・ワイルドと出会い、捜査は、そしてジュディ自身はどうなっていくのか‥!

一見よくありがちなキッズ向け冒険活劇にもみえるこのストーリー‥。かと思いきや、そこはやっぱりウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作!

「ズートピア」は大人にこそ見てほしい、人間社会を象徴する"テーマ"が物語に隠されているんです。

◆人間社会のリアルな闇に潜んだ"偏見"と"差別"を浮かび上がらせる


ジュディは小柄さ、俊敏さを活かし、警察学校ではトップの成績を残していました。その優秀な能力をみることもなく、"草食動物である"だけで真っ先に否定されてしまったわけです。

「草食動物は小さくておとなしいものだから警察官に向いていない」-‥。種族に対する偏見・差別的な概念が主人公に立ちはだかります。

"誰もが夢を叶えられる場所"、時代の先を行く近未来都市ズートピアでも、田舎町と変わらぬ"差別"と"偏見"が拭いされずにいる‥。



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