宝塚歌劇団には5つある組に所属せずに、一芸に秀でた人などが所属して活躍する専科があります。専科に所属するタカラジェンヌは様々な組の舞台に出演して宝塚歌劇団の舞台を支えています。
ここでは、専科に所属するベテランのタカラジェンヌ・汝鳥伶さんのプロフィールを紹介しましょう。
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「汝鳥玲」さん改め、汝鳥伶さんのプロフィール
大阪府出身の汝鳥伶さんは、1971年に宝塚歌劇団に入団した57期生です。デビュー当時の芸名は「汝鳥玲」で、現在とは「れい」の字が異なります。記念すべき初舞台は、花組公演『花は散る散る/ジョイ!』でした。
宝塚歌劇団には、1つの組にずっといるタカラジェンヌもいれば、複数の組を異動するタカラジェンヌもいて、配属の仕方はいろいろです。汝鳥伶さんは初舞台を踏んだ後に月組に配属され、1993年に一度専科に異動しますが、1996年に再び月組に異動して、1997年以降は再び専科に所属しています。
それぞれの組には、組のまとめ役となる組長と副組長がいますが、汝鳥伶さんは月組で副組長と組長の両方を経験しています。副組長、組長を歴任した汝鳥伶さんはまさに、月組を背負う存在でもありました。
常に第一線、汝鳥伶さんの舞台履歴
汝鳥伶さんは月組時代に『秋扇抄』『ベルサイユのばら』『春鴬囀』『春の宝塚踊り』をはじめ、多数の舞台をこなしています。『風と共に去りぬ』や『ロミオとジュリエット』などの名作や、『新源氏物語』といった日本物など、それはもう数えきれないほど多くの舞台に出演。専科に異動してからも月組公演『夢の10セント銀貨』、雪組公演『二人だけの戦場』、花組公演『エデンの東』といった様々な組の舞台に出演しています。
月組に戻ってからも『バロンの末裔』『EL DORADO』『チェーザレ・ボルジア -野望の軌跡-』などに出演、再び専科に異動してからも数えきれないほどの舞台に出演しています。
この出演数を見ても分かるように、汝鳥伶さんのタカラジェンヌ人生はまさに大車輪。常に輝かしい第一線級そのものなのです。
ベテランとして宝塚歌劇団の舞台を支える存在に注目してみよう
『ベルサイユのばら』でのジャルジェ将軍やメルシー伯爵、『新源氏物語』の桐壺帝など、汝鳥伶さんは幅広い役を演じています。これらの役は汝鳥伶さん以外の代わりを務められる人が少ないものばかり。宝塚歌劇団の舞台に不可欠な存在として、汝鳥伶さんは今もその存在感を知らしめています。
汝鳥伶さんのベテランならではのうまさと重厚な舞台さばき、円熟した味わいのある演技力に注目してみると、もっと宝塚の舞台を楽しめるはずですよ♪