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歌舞伎三大名作と呼ばれる義経千本桜、菅原伝授手習鑑、仮名手本忠臣蔵をご存知ですか?

難しそうな名前ですが、今回はそんな日本人として知っておいたほうがいい三つの作品の内容をご紹介します。

 

義経伝説を基にした「義経千本桜」

「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら」は源平合戦で平家が滅んだ後のお話です。
義経千本桜

源平合戦で平家を討った後、兄である源頼朝に命を狙われ逃亡する義経の都落ちをきっかけとした実は生きていた平家の武将たちとそれに巻き込まれていく人々の悲劇を描いています。
「義経千本桜」という題名で義経伝説を基にしているので主人公は「源義経」と思われがちですが実は違います。

この物語の主人公は源義経の都落ちがきっかけで様々な悲劇に見舞われる平家の生き残りの武士や平家をかくまった庶民なのです。
また、通称「千本桜」と呼ばれていますが実はこの演目の中で桜が出てくるシーンは一つもありません。物語の冒頭の語りで一度だけ「千本桜」と出てくるだけなのです。

 


菅原道真伝説を基にした「菅原伝授手習鑑」


歌舞伎三大名作の二つ目「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」は平安時代の菅原道真の失脚事件「昌泰の変」を中心にし、菅原道真とその周囲の人々を描いた作品です。主人公は菅丞相(かんしょうじょう)という菅原道真をモデルとしています。
菅原伝授手習鑑

菅丞相は右大臣として仕えていましたが実際に菅原道真を失脚に追い込んだ人物「藤原時平(ふじわらのときひら)」がモデルの藤原時平(ふじわらのしへい)に流罪にされてしまいます。

菅丞相が流罪にされた後、菅丞相の息子「菅秀才(かんしゅうさい)」を守るため実の息子を身代わりとして殺した松王丸の「寺子屋の段」が有名です。

 

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