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宝塚歌劇を初めてみるひとがまっさきに気付くことのひとつに、観客の女性が占める割合が圧倒的に多いことかもしれません。
その理由はやはり男役の魅力によるところが多いかもしれませんが、それこそが宝塚が他のエンターテイメントと一線を画す大きな特徴でもあります。
宝塚歌劇のファン層、その最近の変化についても紹介していきます。
長い歴史の中で女性を魅了してきた宝塚歌劇
宝塚ファンはほぼ女性、それはもう一般的な常識になっています。いつのまにか統計的にみると女性9:男性1という調査結果まで出ているほど。

女性が男性の役を演じる「男役」に魅力を感じる感性は従来女性側に強いとされていました。
宝塚は男役中心の世界で舞台を作り上げていますから、そのいわゆる「女の園」に男性が入ることは抵抗があったのかもしれません。
少し昔は男役のためにより女性らしく可愛い娘役たちに時折男性ファンがいたくらいでした。
ここ数年で急増した「ヅカ男子」とは
そんなほぼ女性の観客層にここ数年で変化が生じてきています。
それが急速に増えてきている「ヅカ男子」と呼ばれる宝塚歌劇を愛する男性ファンのこと。
特に若い世代は幼い頃から母親に連れられて、または大人になって職場の友人、または恋人に連れられてお茶会に参加したり観劇した経験などから、その後も宝塚を趣味として楽しんでいる男性たちなのです。
アイドルやJ-POPグループのお気に入りをみつけるようにそこに宝塚という選択肢が加わったこと、それにネットの普及により自分と同じように宝塚が好きな男性の存在を知り、連帯感ができたこともこの現象に拍車をかけたといえます。
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