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誠実で美しい、綺城ひか理の軌跡
これまでの綺城さんの軌跡も、誠実で着実。しっかりとした実力で舞台を務めてきた花男(ハナダン)の1人です。
端正な顔立ち、すらっとした舞台姿で、宝塚の男役にふさわしい容姿の持ち主。下級生時代から舞台の端にいても、目を引く存在でした。
そんな綺城さんですが、初舞台は2011年『ノバ・ボサ・ノバ」。97期生で、同期には、同じ花組の城妃美伶さん、雪組の永久輝せあさん、月組の蓮つかささん、海乃美月さんなどがいます。
初めての際立つ役が、2013年の『オーシャンズ11』新人公演のブルーザーだったというからびっくり!身長は高いですが、ドスの効いた役は意外性があります。
その後も着実に歩んでいき、新人公演主演は研究科5年の『ME AND MY GIRL』。2幕のみの主演でしたが、タキシードが似合い、スターの片鱗を見せていました。
そして新人公演の単独初主演作となったのが『金色の砂漠』のギィ役。同期の城妃美伶さんとともに、抜群のコンビネーションを見せ、またその姿の美しさが印象的でした。

現在は新人公演を卒業したばかりで、これからの活躍が期待される正念場。水美舞斗さん主演の『Senhor CRUZEIRO』では主要な立場にキャスティングされ、演技力と歌唱力で舞台を引き締めていました。
そして、今回の鈴木重成役! 特に大きな役というわけではないですが、オリジナル作品の役ということで、綺城さんが持つ誠実な魅力を活かして描かれたのではないでしょうか。
ショー『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』でもキラキラと輝いているので、ぜひ注目してほしいです!
綺城ひか理の強み、それは歌と声!!
綺城さんといえば美しい容姿も印象的なのですが、卓越しているのが歌!もともとの声が低いのにとても聞き取りやすくて、かわいい顔に似合わず、男役らしくとてもいい声なんです!
新人公演主演でも、綺城さんのしっかりとした歌があったから、舞台全体が安定感のあるものに仕上がっていた印象があります。綺城さんの声を、舞台でもっともっと聞きたい…!というのがファンの本音でしょう。
今後はバウホール主演などを狙って、たっぷりと歌う姿を見せてほしいです。
ベビーフェイスの愛されっこ!

綺城さんの男役らしい歌と声の魅力について語ってきましたが、先述したようにお顔立ちもとってもキュート!
キリッとした面差し、キュッと引き締まった小顔。口元は少し、元宙組トップスターの大空祐飛さんに似ているような気もします。でも、素顔はほんわかとした可愛らしい女性の表情もお持ちなのが魅力的なところ。
そして、綺城さんの愛称はなんと「あかちゃん」。本名から来ているのだそうですが、かわいいベビーフェイスだからこの愛称が保たれているのだという気がしてなりません。
これからもどんどん魅力を爆発させてほしい、花男・綺城ひか理!
今回は、花組中堅男役の注目株、綺城ひか理さんについて語っていきました。今回演じた『MESSIAH』の鈴木重成がインパクト大だったのも、彼女の確かな実力ゆえでしょう。
しかしまだまだこれから!今後も、どんどんユニークな役を演じ、花組にとってはなくてはならない存在となり、さらにスター街道を駆け上がってほしいものですね!
著者:すみれ文案
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