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古川雄大は何次元に存在するのか


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舞台上のどこにいても目を奪われる人間離れしたスタイル、神話に出てきそうな顔立ち…。

古川雄大という人間が3次元に存在しているということを未だに疑ってしまう人は多いのではないかと本気で考え込んでしまいます。

2.5次元ミュージカルから、グランドミュージカルまで幅広いジャンルの作品に出演し、さまざまな姿を見せてくれますよね。最近では来年の『ロミオ&ジュリエット』への出演も発表され、3度目のロミオを演じることが決まりました。

今回の記事ではそんな、存在する次元すらあやふやになってしまう古川くんの魅力について、4つの役柄を例に挙げて書いていこうと思います。

纏っている空気感までも表現 不二周助

ミュージカル『テニスの王子様(通称:テニミュ)』で4代目不二周助役を演じた古川くん。
不二周助 ミュージカル「テニスの王子様」出典:©許斐剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐 剛/集英社・マーベラスエンターテイメント・ネルケプランニング ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 5thより
不二周助とは、周りから天才と呼ばれ、常に微笑みをたたえどんな相手にもひるむことなく立ち向かう魅力溢れるキャラクターです。

古川くんはそんな不二くんの優雅でふわふわとした空気感までも感じさせるような演技で観客を魅了しました。手で触れたら消えてしまいそうな、少し浮世離れした雰囲気を感じさせるしぐさからは目が離せませんでした。

古川不二の特色は、穏やかさと繊細さだと考えています。

1幕のラストのナンバーである不二くんのソロ曲「ヘビーレイン」の歌詞は4代目と7代目で後半部分の歌詞が若干異なっています。古川くんのイメージに合わせて作られた歌詞かどうかは定かではないのですが、古川不二にぴったりなんです。

「滲む景色見つめていよう
 明日への誓い映す銀幕
 今日はもうずぶ濡れのままで
 ヘビーレイン」


この歌詞からはこの状況をどうにかする、というよりも、この状況が好転するまで待とうという気持ちが伝わってきます。

焦らず、自分が全力を出せる状況になるまでは流れに身を任せよう、という余裕が感じられます。古川不二特有の余裕を感じられる微笑みの理由は、この歌詞が示しているともいえますよね。

少し余談になってしまいますが、比較のために7代目(2ndシーズンの全国氷帝戦)不二くんの歌詞も引用します。

「生きる気持ち熱く燃やそう
 降る雨粒はね返すのさ
マイナスをプラスに変えるには
 へピーレイン」


こちらの歌詞は、先ほどのとは違い今の状況を好転させるために自ら動こう!という気持ちが感じられます。

先ほどの歌詞と比べると、こちらの方が活発な不二くんなんだろうなあと捉えることもできます。7代目の不二くんは繊細さの中にも力強さを感じられたので、こちらもとってもぴったりでした。

不二周助 ミュージカル「テニスの王子様」出典:©許斐剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐 剛/集英社・マーベラスエンターテイメント・ネルケプランニング ミュージカル『テニスの王子様』Progressive Match 比嘉 feat. 立海より

また、古川くんんの演じた不二くんからは穏やかさだけでなく、人間らしさが伝わってくるのも特徴でした。

四天宝寺中の部長である白石くんと戦うときには、今まであまり抱くことがなかったような「負けたくない!」という気持ちを強く出します。それまでの不二くんはあまり勝敗に強いこだわりを持っていなかったのですが、これの数試合前に勝敗にこだわるようになるんです。

「僕は変わる」という曲の前にあるセリフ「そうだね…このまま負けたんじゃ、なんか悔しいや」の静かな言い方には穏やかさはなく、殺気さえ感じされます。

先述のとおり、余裕を感じさせる笑みがチャームポイントなのですが、この試合では一切封印。鋭い目つきでボールを追いかけ、うちかえします。それは、それまでの試合ではふわふわとした穏やかな雰囲気を全面に出していたからこそ、この試合での気持ちの変化がわかりやすかったのだと思います。

何を考えているのかわからないミステリアスな人間から、絶対に勝ちたいという思いを持った人間味あふれるキャラクターへと変化を遂げたのです。

今までの試合との向き合い方の違いを上手く表現しているため、筆者はこの試合が最もどきどきしました。

怪しい笑みに隠した忠実さ セバスチャン・ミカエル

出典:©2017 枢やな/ミュージカル黒執事プロジェクト ミュージカル『黒執事』-地に燃えるリコリス2015 -  ダイジェスト映像より
テニミュと同じく2.5次元ミュージカルの『黒執事』。主人公の“悪魔で執事”であるセバスチャン・ミカエルを演じたのですが、はじめてこの作品を観たときの衝撃は今でも忘れられません!

ここでは『黒執事〜地に燃えるリコリス編〜』(2015年版)を取り上げます。

古川セバスチャンは、腹の中に何を抱えているのか分からないミステリアスさにとにかく圧倒されます。

黒色で揃えた服や濃いめのメイクが廃退的で、より悪魔らしくみせています。

上品でしなやかな身のこなしを見ているとなかなか悪態をつく姿を想像しがたいですが、そのきれいな口からはたまにチクリとする言葉が出てきます。丁寧に話していても時々黒いものが見え隠れする瞬間があり、そのたびにぞくっとさせられました。

さらに、細くて長い脚と薄めの身体、衣装の着こなし方の綺麗さが、悪魔という人外を演じるのにうってつけだったのだと思います。

https://twitter.com/namashitsujijp/status/681145377278439424

特に、1幕のラストにあるご主人様であるシエルにどれだけ忠実かということを歌い上げるナンバー「私はあなたの駒となり剣となる」では不敵な笑みを浮かべながら歌う姿が印象的でした。

その笑みからは何を考えているのかわからない不気味さが伝わってくるため、彼が人間ではないことを無理矢理にでも理解させられるんです。

また、セバスチャンとシエルの関係性もここで上手く表されています。

「命令するものとされるもの」という構図がしっかりしているため、セバスチャンがシエルに跪きます。この跪いたときのシルエットの美しさといったら、まるで絵画のよう。人間らしい要素が一切感じられず、無駄のない動きなのです。

胸にそっと添えられた手や、素早く脚をおってしゃがむ動作、これはほんのわずかな時間に起こることなのですが、執事として完璧な動きに思わず息が止まってしまいそうでした。

https://twitter.com/namashitsujijp/status/1011776530903494656

出典:©2017 枢やな/ミュージカル黒執事プロジェクト 『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』Blu-ray&DVD、発売中!より

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