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夏の風物詩「花火大会」は、江戸の昔から日本人の心をつかみ、今もなお愛される続けているイベントの一つです。
そして、その中でも超本格的な花火大会として有名なのが、日本三大花火大会のひとつ、『大曲花火大会』です。毎年、腕に自信がある花火師達が集結し、その腕を競い合う大会です。
観客は、28社の花火師達の真剣勝負とも言える色鮮やかな花火の数々を堪能する事ができるイベントです。
そんな大曲花火大会について今回はご紹介します。
大曲花火大会の歴史
大曲花火大会は、明治43年から始まり、戦争での一時中断を挟んで、今年で第90回目を迎える歴史のある競技花火大会です。全国花火競技大会とも言われ、花火師が自分の作品である花火を打ち上げて、それを競い合います。例えば、競技玉は作った本人が打ち上げなければならないというルールもあります。
安全面から、火の粉が消えずに地面に触れたら減点、など、細かな基準もあるみたいですね。

そのため、規模、権威ともに日本一と称され、内閣総理大臣賞が与えられる数少ない花火大会なのです。ちなみに、内閣総理大臣賞とは、創造花火・10号玉2発が審査され、その中で最も優秀と認められた花火を作った花火師に贈られる最高の栄誉です。
大曲花火大会の人気は非常に高く、1990年代には、40万人が見物に訪れたそうです。また、1997年に秋田新幹線が開通すると、大曲花火ツアーもたくさん企画されるようになりました。テレビでの中継も手伝って、2007年には、過去最高の76万人の観客を動員しました。

今年2016年の日程は?
今年2016年の日程は雨などで中止にならなければ8月27日(土)です。
雄物川を挟んで、打ち上げ会場と観客席になっていて、対岸には姫神山、福伝山があり、それらの山に反射する爆発音と臨場感がこの大会の特徴です。また、昼の部と夜の部にわかれていて、昼花火があるのは、全国でも大曲だけです。
ちなみに昼花火は17:30~ 夜花火は18:50~となっています。
例年通りならば、県内外のご当地グルメが屋台として出展される「ご当地グルメ王国秋田 花火ウィーク」も開催されるはず。花火を見ながらおいしいものを食べ、夏の風物詩を満喫できるなんて最高ですね!

通行止めの場所もありますので、地方から観に行かれる方などは交通情報も把握しておくことをおすすめします。

一味違う大曲花火大会を見に行こう!!
花火大会は大好きでも、それほど深く花火の醍醐味を考えた経験はあまりないと思います。大曲花火大会は、街全体が花火大会一色に染まり、花火師たちは栄光を手に入れるため本気で競い合う真剣勝負を繰り広げます。是非、間近で職人の本気の花火を見てみませんか。1 / 1