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『パンズ・ラビリンス』で世界的な評価を獲得したのは鬼才と称されることも多いギレルモ・デル・トロ監督です。
その後の監督作品でも立て続けにヒット作を量産し、最近では世界中の観客を熱狂させたメガヒット作『パシフィック・リム』が記憶に新しいでしょう。
そんなギレルモ・デル・トロの最新作『クリムゾン・ピーク』が2016年1月8日から全国で劇場公開されています。
今回はそんな注目作品のあらすじや見所、魅力をご紹介したいと思います!
◆あらすじ
物語の始まりは人々の活気にあふれる街ニューヨーク州バッファローです。主人公のイーディスは10歳の時に死んだはずの母親を目撃して以来、幽霊を見るようになりました。
大人になった彼女は同じく幽霊を信じるというトーマスと出会い、父親の謎の死をきっかけに結婚することに。
結婚後はトーマスの姉ルシールと3人で、英国にあるトーマスの屋敷で新しい生活をスタートさせるのでした。
屋敷は山の頂にあり、冬になると地表の赤粘土が雪を赤く染めることから「真紅に染まる山頂(クリムゾン・ピーク)」と呼ばれる地でした。
幸せな新婚生活に胸躍らせるイーディスでしたが、そこは暗く恐ろしい秘密に満ちた屋敷でした・・・。

◆旬な豪華キャストにも注目
様々なギミックが隠された屋敷を作るために、屋敷セットは模型作りから開始されました。
屋敷を飾る家具や調度品の数々は今作のためだけに特別にデザインされて、監督の目にかなったものだけをセットとして使用する徹底ぶりです。
そのおかげで屋敷はゴシック調に統一されて荘厳で、しかしどこか不気味で圧迫感のある恐怖の館に仕上がっています。

◆ギレルモ・デル・トロならではの映像的ギミックも見所
「明と暗のメリハリ」が視覚だけではなく、対照的な登場人物の性格や衣装でも表現されています。前半の舞台となるニューヨーク州バッファローは開放的で明るい雰囲気の街でしたが、後半の舞台となるクリムゾン・ピークの屋敷は昼でも薄暗く、豪華な家具や調度品があってもどこか寂しく生活感を感じられない場所。
メインキャストとなる女性2人の印象も対照的で、イーディスは明るく柔らかな衣装を好み、活発な性格です。
それに対して、ルシールは露出の少ない、暗い色の厚い生地の衣装を好みます。
まるで自らの秘密を覆い隠し、人との間に壁を作っているかのように・・・。明暗を強調することで、ストーリーが進むにつれて明かされていく深い闇の恐怖をより一層際立たせます。

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"◆旬な豪華キャストにも注目"
"◆旬な豪華キャストにも注目"
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