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2.王道を極めたストーリー展開と豊かなキャラクター性

主人公の西住みほは、戦車道の名門学校で副隊長として活躍していました。しかし、とある試合をきっかけに戦車道に対しコンプレックスを抱き、戦車道の家元である実家を飛び出し、戦車道のない大洗女子学園へ転校してきました。

しかし、これといった成績もないことで年々入学希望者が減っていた大洗女子学園では、統廃合の危機を逃れるべく戦車道が復活。名門校からの転校生ということで、生徒会によってなかば無理やり戦車道を率いることになってしまったのです。

復活した戦車道に興味を持ち集まってきた個性的なメンバーたちは、みほ以外は全員戦車道未経験者・・・。

そんな大洗女子学園の戦車道チームが、みほの機転のきいた作戦とコンビネーションで競合ライバル校達を相手に、学校の命運をかけて挑んでいきます。
ガルパン出典:©「ガールズ&パンツァー」公式ツイッター(@garupan)より
大洗女子学園は、昔こそ戦車道が盛んだったものの学校を存続させる経費のためにほとんどの戦車が売られてしまい、今現在学園に残っているのはスクラップ同然の決して強くはない戦車ばかり。

チームの人数も多くはなく、そうした様々なハンデを抱えて大会に挑みますが、そんな弱小チームが知恵とチームワークを駆使して勝利していくことで、敵チームも大洗女子学園とみほに惹きつけられ、友情も芽生え・・・こうした展開はまさにスポ根アニメの王道ですよね!

戦車道を離れて、普通の女子高生としての日常を楽しもうとしていたみほが、戦車道をすると決意したのは転校早々に声をかけ友達になってくれたクラスメイトの華と沙織を思ってのこと。

バラバラな個性をもった仲間に自分の姿を重ね、これまでの自分自身と向き合ううちに、みほの戦車道に対する想いも強くなっていきます。
ガルパン出典:©「ガールズ&パンツァー」公式ツイッター(@garupan)より
はじめは嫌いだったはずの戦車道。
仲間に支えられ、仲間を支え、自分らしい『戦車道』を見つけていくうちに、頼りなかったみほは戦車道をたしなむ"立派な乙女"へと成長していきました。

成長していくのはみほだけではなく、彼女に手をひかれるように大洗女子チームそれぞれのメンバーもまた成長していて、一度はくじけたり失敗しても、バラバラな個性の戦車・メンバーを尊重し、みんなが信じ合いながら進んできたからこそ勝利に繋がっていくのです。

スポ根アニメのようなわかりやすくてアツくなれるストーリー、仲間との絆と成長・・・王道を極めた展開は、誰でもすぐに物語の世界に入り込めますね!
ガルパン出典:©「ガールズ&パンツァー」公式ツイッター(@garupan)より

『ガルパン』には大洗女子学園チームに加え、ライバル校のチームなどたくさんのキャラクターが登場しますが、見た目の可愛さはもちろん、キャラクターの個性を感じられるように描かれています。

対戦相手として登場するライバル校は、どの学校も日本国内の学校ですがドイツやアメリカなどそれぞれにモチーフにしている国があって、運用している戦車やキャラクターのデザイン、性格、セリフなどでその特徴を捉えているので、自然と各学校のイメージが覚えられるようになっています。

もちろん戦闘シーンでも、各戦車には学校の校章やチームのマークが入っているので、なんとなくだけしか覚えていなくてもどちらがどちらのチームかひと目でわかる親切さ。

戦い方やキャラクター・学校の個性は、各国の史実に基いて設定されていて、長く語られていなくてもそうした知識があれば、そうした個性にさらに奥行きを感じることができるかもしれません。
ガルパン 戦車出典:©GIRLS und PANZER TVアニメ『ガールズ&パンツァー』第12話より
1つの場面で複数のキャラクターが登場していたり、登場するシーンが短い場合も多いですが、表情やそれぞれの動きも細かく描かれているので、ピンポイントにキャラクターに焦点をあてて繰り返し見ることで、そのキャラクターの良さや魅力をより知ることができるというのも楽しいですね!

決して主人公補正ではなく、1話からの伏線をひとつひとつ回収した上での説得力のある物語展開、そして短い話数のなかで過不足なくそれぞれのキャラクターの魅力をぎゅっと描ききっているところは『ガルパン』の魅力の1つではないでしょうか。


また、戦車の知識や軍事についての知識があった方が、作品を楽しめることは間違いありませんが、全然知らない・・・という方でもまったく問題はありません!

先述したように、みほ以外の主人公チームは戦車道の初心者。戦車愛に溢れる優花里とチームを率いるみほがチームメイトにわかりやすく説明してくれるので、日常シーンの会話を通して視聴者も一緒に戦車や戦車道について学ぶことができます。

一見SFにも似たファンタジー設定の世界観でも、こうしたところでリアリティーを感じられ、不自然さや親近感のなさを与えないように工夫しているのですね。


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