■ 仮面ライダーW
2009年9月~放送された平成仮面ライダーシリーズ11作目『仮面ライダーW』。
“次の10年”に向けた新たなシリーズの第1作とコンセプトを置かれ製作された本作では、実は現在放送中の『仮面ライダービルド』の設定にある「半分動物、半分車」という案は、仮面ライダーWの構成の際にボツになったものであることが後のインタビューでスタッフから語られました。
仮面ライダーWに変身する左翔太郎は桐山漣さんが、そしてフィリップは菅田将暉さんがそれぞれ演じています。
引用出典:©桐山漣 Instagram(@renn_kiriyama_official)より桐山漣さんは、幼いころから仮面ライダーになることを夢見て、アルバイトをしながら俳優としての下積み時代を送り2006年に出演した「ミュージカル テニスの王子様」で丸井ブン太役を演じ注目を集めます。
実はWのオーディション以前からカブト、電王、キバ、ディケイドと4作品のオーディションにも参加していて、どれも惜しいところで落選していました。劇中で単独変身する仮面ライダージョーカーには桐山さんが特に好きだったという仮面ライダーBLACKの要素を取り入れていて、2014年に公開された「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」では憧れのBLACKとの戦闘シーンも描かれ、その際の翔太郎のセリフは桐山さんの考案であることも語られました。
引用出典:©菅田将暉 Twitter(@sudaofficial)より菅田将暉さんは、2007年に行われたアミューズ30周年記念オーディションにてファイナリストに残るものの落選し、翌年行われた第21回ジュノンスーパーボーイコンテストで再びファイナリストになりこの作品で俳優デビュー作。
連続テレビドラマ初出演にして初主演、当時の歴代最年少主演ライダー俳優となりました。その後はその演技力を評価され数々の作品で映画賞を総なめにし、主演ドラマ・主演映画が続くなど若手俳優の筆頭として活躍しています。
仮面ライダーアクセルに変身する照井竜を演じていたのは、木ノ本嶺浩さん。引用出典:©木ノ本嶺浩オフィシャルブログPowered by Ameba『あけましておめでとう(2018/01/02)』より2006年に行われた第19回ジュノンスーパーボーイコンテストで審査員特別賞を受賞し芸能界デビュー。ドラマなどに出演し活躍していましたが、今作が連続テレビドラマ初レギュラー作となりました。
当時はWのオーディションを受けていて落選してしまったものの、これがきっかけでアクセル役に声をかけられたそうです。2016年4月には共通項の多い『仮面ライダードライブ』のスピンオフ作品「ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー」にもゲスト出演をしています。
2人で1人の仮面ライダーというこれまでにない設定と往年の探偵ものドラマに近いコンセプトや雰囲気は幅広い世代に受け入れられ平成2期シリーズを華々しくスタートさせた仮面ライダーW。
週刊ビッグコミックスピリッツでは2017年8月からテレビシリーズの続編となる『風都探偵』が連載されていて、10月には桐山さんと菅田さんがWのイメージカラーの衣装で変身ポーズをとった表紙で登場し、グラビアや対談記事なども掲載されました。
7年ぶりの再会ということで、Wを演じた桐山さんと菅田さんは年の差8歳で芸歴にも差があったものの、現在はWに出演していた当時の桐山さんの年齢に菅田さんが追いついたことや今だからこそ話せる撮影当時の裏話などが語られました。
■ 仮面ライダーオーズ/OOO
2010年9月~放送された平成仮面ライダーシリーズ12作目『仮面ライダーオーズ/OOO』。
仮面ライダーオーズに変身する火野映司を演じていたのは、渡部秀さんです。
引用出典:©渡部秀 Instagram(@shu_samurai)より2008年に行われた第21回ジュノンスーパーボーイコンテストで準グランプリを獲得し芸能界デビュー。今作が連続テレビドラマ初主演作となりました。幼いころから仮面ライダーに憧れ、仮面ライダーになるために俳優を志したとイベントやインタビューなどでも話していて、仮面ライダーの玩具もコレクションしているのだとか!
相棒のアンクを演じた三浦涼介さんとは性格が真逆でよく喧嘩もしたそうですが、ぶつかりあった末にかけがえのない存在になったことを明かしていて、2017年に公開された「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」ではおよそ5年ぶりに2人揃った姿をみることができました。
新宿バルト9にて『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』大ヒット御礼舞台挨拶させて頂きました〜
お越し頂いた皆さまありがとうございました〜 しゅう pic.twitter.com/ydKHFDDOHO— 【公式】渡部秀 (@shu_wa1026) 2017年12月29日
実は渡部さんから三浦さんに「一緒に出よう」と連絡をし、登場シーンもTVシリーズ本編のラストと繋がるように意識した演出を自ら提案していたそうです。
2号ライダーの仮面ライダーバースは、『仮面ライダーキバ』に登場するイクサと同様に戦闘能力があれば誰でも変身可能の仮面ライダー。変身していたのは伊達明(岩永洋昭)と後藤慎太郎(君嶋麻耶)です。
引用出典:©岩永洋昭 Instagram(@hiroaki.iwanaga)より初代バースに変身していた伊達明を演じた岩永洋昭さんは、モデルとして活躍し2008年に放送された「トミカヒーロー レスキューフォース」翌年の続編シリーズ「トミカヒーロー レスキューファイアー」で主要キャラクター・石黒鋭二を演じ注目を集めます。
2012年に公開された『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』や2016年の『動物戦隊ジュウオウジャー』にもゲスト出演していて、東映特撮作品には馴染みの深い俳優の一人です。
引用出典:©岩永洋昭 Instagram(@asayakimijima)より二代目バースに変身する後藤慎太郎を演じていた君嶋麻耶さんもモデル出身で、今作をきっかけにお芝居の世界に入りました。現在もドラマや映画などに出演しながら自身が手がけるアパレルブランド「Asaya Kimijima×Smooch Collaboration Line」など多岐に渡る活躍をみせています。
■ 仮面ライダーフォーゼ
2011年9月~放送された平成仮面ライダーシリーズ13作目『仮面ライダーフォーゼ』。
仮面ライダーシリーズ生誕40周年記念作品として、製作された本作では、主要キャラクターの名前は仮面ライダーシリーズの変身者たちの名前をアナグラムしていたり、過去シリーズの仮面ライダー達が都市伝説として語られていたりとシリーズを意識した演出が多くみられました。
仮面ライダーフォーゼに変身する如月弦太朗を演じたのは、福士蒼汰さん。引用出典:©福士蒼汰 オフィシャルTwitter(@fukushi_staff)よりモデルとしてスカウトされそのまま芸能界デビュー。そのわずか数ヶ月後にこの作品のオーディションで主演を飾ることに。
オーディションでは、良きパートナーとして弦太朗をサポートをする歌星賢吾役の高橋龍輝さんも参加されていて、セリフの掛け合い相手に選んでいたそうです。映画やドラマでは主演作が続き、CMなどで目にする機会も多いかもしれませんね。2017年に公開された「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」ではおよそ5年ぶりに弦太朗のリーゼント姿で登場しファンも大歓喜していました!
仮面ライダーメテオに変身する朔田流星を演じていたのは、吉沢亮さんです。引用出典:©吉沢亮 オフィシャルTwitter(@ryo_staff)より2009年に行われた「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」でRight-on賞を受賞し芸能界デビュー。抜群のビジュアルと演技力、そして幼いころから続けていたという剣道からキレのあるアクションシーンに注目が集まりました。
昨年公開された実写映画「銀魂」ではハイクオリティーなビジュアルとキャラクターそのままな演技で注目され、原作ものドラマや映画を中心に多くの作品で活躍されています。
■ 仮面ライダーウィザード
2012年9月~放送された平成仮面ライダーシリーズ14作目『仮面ライダーウィザード』。
仮面ライダーウィザードに変身する操真晴人を演じていたのは、白石隼也さんです。引用出典:©白石隼也 Twitter(@s_shiraishikun)より2007年に行われた第20回ジュノンスーパーボーイコンテストで準グランプリを受賞し、ドラマやバラエティー番組にも出演していました。その後本作で初主演を飾るとドラマ・映画でも主要キャストとして活躍。2016年にはNHK大河ドラマ『真田丸』にも出演が決まるなど俳優として着実に経験を積んでいます。
仮面ライダービーストに変身する仁藤攻介を演じていたのは、永瀬匡さん。
引用出典:©永瀬匡 Instagram(@tusk_the_empty_orchestra
)より関西ジャニーズJr.として2010年頃までコンサートやTV番組でも活躍し、退所した翌年の2011年には早くも俳優として再デビューを果たします。2016年には初主演映画「ズタボロ」で初主演を飾っています。
仮面ライダーメイジは、バースやイクサ同様の量産型ライダーに分類される存在で、稲森真由(中山絵梨奈)、飯島譲(相馬眞太 )、山本昌宏(川口真五)の3人が変身していました。
引用出典:©中山絵梨奈 Instagram(@erina__nakayama)より中山絵梨奈さんは、ローティーン雑誌「ニコラ」のモデルとして活躍し人気を集めていましたが、その後女優としても活躍。本作ではじめて1人2役に挑戦しました。
引用出典:©許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト ©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会 テニミュブログ『スタッフブログ839(2018-01-25)』より相馬眞太さんは、2011年に12歳で俳優デビュー。2016年には「ミュージカル テニスの王子様3rdシーズン」にて堀尾聡史役に抜擢されました。
川口真五さんは、2005年に『仮面ライダー響鬼』で仮面ライダー轟鬼(トドロキ)役で出演し2回目の仮面ライダーとしての出演になりました。
■ 仮面ライダー鎧武
2013年10月~放送された平成仮面ライダーシリーズ15作目『仮面ライダー鎧武』。
シリーズ歴代最多となる22人の変身者による仮面ライダー(鎧武・闇や斬月・真などの新しい姿を覗く単純な仮面ライダー数)が登場しました。今回はTVシリーズに登場した仮面ライダーのみご紹介します。
仮面ライダー鎧武に変身する葛葉紘汰を演じていたのは、佐野岳さんです。引用出典:©佐野岳 Twitter(@oxgakuox)より2011年に行われた第24回ジュノンスーパーボーイコンテストでグランプリを獲得し、翌年から本格的に俳優デビュー。
佐野さんの高い身体能力を高く評価されたことも踏まえていての起用で、生身のアクションシーンも多く制作スタッフやスーツアクター達からも高評価を受けていました。俳優としてだけではなく「最強スポーツ男子頂上決戦」への出演などから幅広い世代に支持されています。
仮面ライダーバロンに変身する駆紋戒斗を演じていたのは、小林豊さん。引用出典:©BOYS AND MENオフィシャルブログ Powered by Ameba『雪やコンコン☆ゆーちゃむ(2018/01/23)』よりBOYS AND MENの発足メンバーとしても活動していましたが、2011年から2014年まで「ミュージカル テニスの王子様2ndシーズン」で観月はじめ役として出演し、稽古や公演出演のために、一時グループ活動を休止していました。その後復帰し、本作で連続テレビドラマ初レギュラーを掴みました。
実は2011年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイレッド(キャプテン・マーベラス)のオーディションでも最終審査まで残っていましたが、先述のミュージカル テニスの王子様のオーディションに合格したために辞退していたそうです。現在はBOYS AND MENの最年長メンバーとして活動しながら俳優としてもドラマや映画などで活躍しています。
仮面ライダー龍玄に変身する呉島光実を演じていたのは、高杉真宙さん。
引用出典:©高杉真宙 Instagram(@mahirotakasugi)より13歳で芸能界デビューし、ドラマ・映画・舞台とその演技力を見初められ活躍していましたが、この作品をきっかけにブレイク。本作出演後から現在までにドラマ・映画で多くの主演を飾っています。
仮面ライダー斬月に変身する呉島貴虎を演じていたのは、久保田悠来さん。引用出典:©久保田悠来 Instagram(@yuki_kubota.0615)より読者モデルとして芸能界デビューし、その後は舞台を中心に2008年からは「ミュージカル テニスの王子様」跡部景吾役、2009年からは「舞台 戦国BASARA」伊達政宗役と主要キャストとして活躍。活躍の場を舞台から映像作品へと映し、本作が連続テレビドラマ初レギュラーながら安定したお芝居で注目を集めました。
仮面ライダーデュークに変身する戦極凌馬を演じていたのは、青木玄徳さん。
久保田さんと同じくモデルとして活動していましたが、2011年から上演された「ミュージカル テニスの王子様2ndシーズン」にて跡部景吾役に抜擢されお芝居の世界に。デュークの変身ポーズは青木さんが子供の頃に考えたポーズをそのまま採用していました。
余談ですが、テニミュで跡部景吾役を務めた歴代キャストは6人中なんと4人が仮面ライダーになっているんです。すごい。
仮面ライダーマリカに変身する湊耀子を演じていたのは、佃井皆美さん。引用出典:©佃井皆美 Twitter(@minami373minami)よりアクション俳優の養成所を卒業し、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』リンシー役でスーツアクターを務めアクション俳優デビュー。その後は女優としても活躍しています。
キレのある大胆なアクションが持ち味で、今作ではプロデューサーからの要望で変身前と変身後のスーツアクターを両方担当していました。また、2007年の『仮面ライダー電王』にも出演していて、2010年には『仮面ライダーW』でホッパー・ドーパントを演じています。現在もそのアクションセンスと身体能力で舞台を中心に様々な作品で活躍されています。
仮面ライダーナックルに変身するザックを演じていたのは、松田岳さん。引用出典:©松田岳 Twitter(@8739gaku)より幼少期から子役として活躍していましたが、2012年に上演された「ミュージカル 忍たま乱太郎 第三弾〜山賊砦に潜入せよ〜」で潮江文次郎役に抜擢され、実写映画でも同役を演じました。現在も舞台を中心に活躍されています。
仮面ライダー黒影に変身する初瀬亮二を演じていたのは、白又敦さん。引用出典:©白又敦 Twitter(@shiramata0322)より2008年に行われた第5回D-BOYSオーディションにノミネートされ、D2のメンバーとしても活動中です。2011年に上演された「ミュージカル 忍たま乱太郎 第二弾〜予算会議でモメてます!〜」では竹谷八左ヱ門役に抜擢され、その後舞台を中心に実写作品の主演・主要キャストを多く演じています。
仮面ライダーグリドンに変身する城乃内秀保を演じていたのは、松田凌さん。引用出典:©松田凌オフィシャルブログ「Ruhe-f」Powered by Ameba『『情熱。(2018/01/18)』より2012年に上演された「ミュージカル 薄桜鬼」で舞台初出演・初主演を飾ると、原作モノの実写舞台で主演、主要キャストへの抜擢が続き、本作が連続テレビドラマ初レギュラー作品となりました。現在も舞台を中心に活動されていますが、昨年はテレビドラマ初主演を飾るなど映像作品の出演も増えてきています。
仮面ライダーブラーボに変身する凰蓮・ピエール・アルフォンゾ(凰蓮厳之介)を演じていたのは、吉田メタルさん。引用出典:©吉田メタル Twitter(@metalmanjapan)より劇団☆新感線に所属する実力派俳優で、ヴィジュアル系ロックバンド・NINJAMAN JAPANのベーシストとしても活動しています。本作では異質とも思えるオカマ仮面ライダーを好演し注目を集めていました。
仮面ライダーシグルドに変身するシドを演じていたのは、波岡一喜さん。引用出典:©波岡一喜オフィシャルブログ「天下統一ゆえノ刻印」Powered by Ameba『『アリオ八尾♪(2017/04/23)』より
2005年に公開された映画「パッチギ!」のモトキ・バンホー 役や「幻星神ジャスティライザー』デモンナイト(神野司郎)役など個性派俳優として人気を集めていました。息子が特撮作品を観るようになったので、自分の活躍する姿を子供にも見せたいとマネージャーに出演を打診し今作への出演が決まりました。
[next_heading title=平成2期『仮面ライダードライブ』~『仮面ライダービルド』まで]