制作会社マッドハウスが放った高いクオリティ・芸術性が光る作品たち

誰もが知っている国民的アニメから高い芸術性溢れる作品まで、幅広いジャンルのアニメを制作し、この世に輩出してきた制作会社『マッドハウス』。制作数はとても多いですが、自社で制作してきたアニメはどれも高いクオリティを誇り、とくに原作ものをアニメ化した作品での評価が非常に高いことで知られています。

ここではそんな『マッドハウス』が制作してきた自社制作アニメの中でも特に人気のある3つの作品をご紹介していきたいと思います。

アニメ革命のはじまり!カードキャプターさくら

「カードキャプターさくら」は1998年から2年間に渡り、NHKで放送された創作集団”CLAMP”が原作の少女漫画です。
小学4年生の木之本桜は、ある日父の書庫で見つけた不思議な本の仲からでてきた獣・ケルベロスと出会い、実はこの本は”クロウカード”という魔法のカードを封印していた本で、解き放たれてしまったカードを集めないと災いが起きると告げられます。ケルベロスとともにカードを集める桜を中心に周囲の人達との恋愛模様や仲間の大切さ、そして成長を描いた物語です。

この「カードキャプターさくら」のアニメ版には悪役といわれる存在がでてこないことでも有名で、それぞれの章で戦う敵の存在はすべて桜の力を信じて敢えて敵役をかっていただけでした。さらに衣装が毎回違ったり、20年も前のアニメとは思えないほど鮮やかな作画は当時まだセル画で作っていたものとは思えません。そんなところからもマッドハウスの制作陣の素晴らしさが感じられますね。ストーリー性や演出は子ども向けとは思えないほど作りこまれていたため、ヲタクやロリコンという言葉をつくった元凶とも言われているとか。桜のその可愛らしい容姿はもちろんのこと、誰もが好きになってしまうような圧倒的ヒロインな性格に惹かれ、桜に恋した男の子は少なくないはずです。のちに劇場版も公開されるなど当時から爆発的人気でしたが、2015年は原作が連載されていた「なかよし」が60周年だったこともあり、復刻版グッズの他、当時みていた子どもたちが大人になったことで大人向けの新しいグッズまで登場するなど再び盛り上がりをみせています。

大切なものをまもる気持ちや少女たちの成長を描いた「カードキャプターさくら」。未だに根強い人気を集めている作品ですが、2016年は原作が20周年を迎えるので、当時みていた方はもちろん、その頃はみていなかったという人も見始めるなら今がおすすめですよ♪

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芸術性が光る!四畳半神話大系

四畳半神話大系 マッドハウス

続いて紹介する「四畳半神話大系」は2005年に創刊された同名小説が原作で人気枠「ノイタミナ」で放送されたアニメです。その高い芸術性に加え若者が未来を志向する姿勢を描いたことが評価され、TVアニメとしては史上初の第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、そして第10回東京アニメアワードテレビ部門優秀作品賞を受賞するなどマッドハウスの更なる可能性を示唆した作品となりました。

タイトル、ビジュアルからしてとてもインパクトのある作品ですが、その内容もとてもユニーク。京都大学を舞台に主人公のわたしが夢にまでみたバラ色のキャンパスライフを送るべく”不毛な”パラレルワールドで繰り広げられる”可能性”を描いた物語です。わたしが語り手として、京都大学3回生のわたしが入学してからサークルを選び、その決断によって異なるストーリーを何度も何度も繰り返してます。そんな不毛な繰り返しの結果たどり着く”バラ色のキャンパスライフ”とは一体何なのか、基本的に1話完結でひとつのパラレルワールドが展開されるので、あまり時間がなくて一気にアニメを見られないという方にもおすすめの作品です。

原作者の森見登美彦氏は京大生や、ヘタレな妄想系インテリ男子大学生をかかせたら右に出るものはいないと言われるほどで、それゆえに女性ファンも多いそうです。この「四畳半神話大系」のわたしもその1人。本人いわく、『京大生の浮世離れした生活をリアルに描くと、普通の人からはファンタジーに見える』らしいです。アニメでは監督にアニメ界の巨塔・湯浅政明氏が担当したことでも話題になりましたが、彼の手掛けるサイケデリックな演出や特徴的な作画がさらにこの作品に相乗効果をもたらしました。

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