宝塚の「組配属」「組替え」とは?仕組みや決め方を紹介!各組の特徴は?

2022年11月29日

宝塚歌劇団には『花組・月組・雪組・星組・宙組』全部で5つの組があります。「名前が違うのはわかるけど、具体的にどう違うの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、宝塚の組配属(組み分け)がどうやって決まるのか、そしてそれぞれの組の特徴などについてまとめました。

組配属(組み分け)の大まかな流れ

宝塚歌劇団に入団した新人は、組配属の前に、全員で約1か月間の本公演に出演します(初舞台)。通常、組配属は初舞台の後に行われています。

しかし、期によっては「仮配属」のような形で一定期間各組の公演に出演する『組廻り』があり、その後に組配属が行われることもあります。

配属先の希望は出せる?

宝塚に憧れて厳しいトレーニングを受けてきた新人たち。それぞれに「お気に入り・憧れの組」があっても不思議ではありません。

『この組に配属されたい』という密かな希望を持っているかもしれませんが、実は『配属先の希望は出せない』というのがこれまでのルールのようです。

男役・女役は自分で選べるけれど、配属先は選べないというのは意外かもしれませんね。どの組に所属するかは選択ではなく『ご縁』ということになります。

各組の特徴はある?

組配属は、各組のカラーと本人の才能のバランスを見て配属が決まると言われています。
宝塚の各組はどんな特徴があるのでしょうか?一般的によく聞かれるものは

  • 花組:5組の筆頭、ダンスが上手い
  • 月組:ミュージカルが上手い、若くて個性的なスターが多い
  • 雪組:芝居が上手い、日本物・漫画原作に定評がある
  • 星組:体育会系で活発な雰囲気、ダイナミックな演目が多い
  • 宙組:男役のビジュアルが抜群、コーラスが上手い
  • 上記のようなイメージを持つ人が多いように感じます。意図して配属しているのか、配属された後に組の色に染まるのかは分かりませんが、その組の一員であることをアイデンティティとして誇りに感じている人がほとんどだと思います。

    宝塚には組の移動がある?

    ここまで、組配属の話をしてきましたが、「一度配属されたら退団するまで同じ組」というわけではありません。宝塚には定期的に「組替え」と呼ばれる人事異動があります。

    退団者が増えると5組の均衡が崩れてくるので、本人の実力や才能を必要なところに再配置することが必要になってくるからです。その場合、左遷や栄転といった意味は無く、組のバランスを考えた結果、と考えられています。

    稀なケースですが、「他の組のトップスターになるために組替えする」場合もあります。組替えをした先ですぐにトップに就任すると「栄転」のようなイメージがつきます。時期によっては、「トップを務められる人材が〇〇組に固まってしまっている」と言われることもあり、こちらもバランスを取るためには必要なことかもしれませんね。

    ファンにとっては毎度ドキドキの「組替え」ですが、新しい風が吹き込まれた公演を新鮮な気持ちで見ることができるのも楽しいものです!

    宝塚の組配属についてまとめ

    以上、タカラジェンヌの人事について少しばかりですがまとめてみました。組配属、組替えが行われると、ファンの間ではその話題一色になりますよね!

    人事が行われると公式ホームページやSNSでお知らせされるので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね!