フィギュアスケート世界選手権の滑走順の決め方を紹介!大会によって滑走順が違うって本当?
フィギュアスケートは、選手が1人ずつ(ペアの場合は2人ずつ)滑走し、技の難易度や表現力などに応じて付けられたポイントの合計を競うスポーツ。
ショートプログラム(SP)やフリースケーティング(FS)の滑走順はあらかじめ決められていますが、滑走順は精神面に大きな影響を与える要素の1つです。
今回は、フィギュアスケート【世界選手権】の滑走順の決め方を紹介します。
【フィギュア世界選手権】滑走順の決め方
ショートプログラム(SP)
世界選手権におけるSPの滑走順は、世界ランキングをもとに決めています。出場選手の世界ランキングを参考にし、まずは上位グループと下位グループの2つのグループに選手を振り分けます。
その後、各グループの選手が抽選を行い、その抽選によって最終的な滑走順が決定します。
先に滑走する選手は、下位グループに振り分けられた選手からです。世界ランキングが上位の選手はSP後半からの滑走となります。
フリースケーティング(FS)
フリースケーティングは、ショートプログラムの後に行われる演技です。滑走順はショートプログラムの成績によって決定されます。
ショートプログラムの成績によってグループ分けが行われ、そのグループの中で滑走順の抽選が行われ、最終的な滑走順が決定します。
そして、ショートプログラムの成績が低いグループから、フリースケーティングの滑走が行われます。「SPでトップになった選手が最後に滑走する」と誤解している方もいますが、世界選手権においては必ずしもそうなるとは限りません。
大会によって滑走順の決め方が異なる?
フィギュアスケートの滑走順の決め方は、大会によって異なります。
まずSPの滑走順に関してですが、たとえばGPファイナルでは抽選が行われることはなく、滑走順は世界ランキングの逆順となっています。
また、ジュニア選手権のように、世界ランキングを参考にせず抽選のみで滑走順が決める大会も見られます。
GPファイナルではFPに関しても抽選が行われることはありません。SPの成績の逆順に滑走順が定められており、SPでトップになった選手が最後の滑走となります。
また、ジュニア選手権FPの滑走順は世界選手権と同様の決め方となっています。
このように、大会によって滑走順の決め方は異なります。
フィギュアにおける滑走順の重要性
フィギュアスケートの滑走順は、選手の精神面に大きな影響を与えることがあります。たとえば、最後から2番目に滑走する選手が高得点を叩き出すと、最後に滑走する選手は大きなプレッシャーを背負うことになるでしょう。
滑走順が影響を与えることは精神面だけではありません。
フィギュアスケートなどの採点競技は、一般的に後から演技をする選手の方が高得点を得やすいと言われてきました。
しかし現在では、公平性を保てるようさまざまなルール・採点方法の改正が行われ、かつてほど滑走順による採点の有利不利はないとされています。
しかし、最初に滑走する選手の得点は当日の参考点となるため、大会によって思ったより得点が伸びない可能性もゼロではありません。
また、滑走順によっては自分の演技時間までの猶予も異なります。演技に対する気持ちの整え方も変わってくるでしょう。
このように、フィギュアスケートでは滑走順が結果を左右する可能性もあるのです。
滑走順にも注目しながら楽しく観戦!
世界選手権の滑走順の決め方について紹介しました!
過去には「滑走順によって勝敗が決定付けられた」と言われた試合はいくつかあり、滑走順が選手に与える影響は決して小さいものでないことがわかります。
滑走順にも注目し、選手の心情を考えながら観戦すれば、フィギュアスケートをより深く楽しむことができるのではないでしょうか!