韓国オーディションに参加中の日本人、切り取り編集の被害者に。不幸なアクシデントが頻発!? – トレタメ

韓国オーディションに参加中の日本人、切り取り編集の被害者に。不幸なアクシデントが頻発!?

2020/08/20

BTSを生んだBIG HITエンターテインメントが手掛けている韓国製作のアイドルオーディション番組「I-LAND」。23名の参加者からボーイズグループとしでデビューするメンバーを決めるサバイバルプログラムです。

世界中から集まったレベルの高い練習生の中に、ニキ・タキ・ケイという3人の日本人も参加していることでも話題になっています。

I-LANDと呼ばれる最先端の巨大トレーニング施設とGROUNDというスポットライトの当たらない簡素な練習所があり、練習生は成績や投票によって2つの施設を行き来するというこれまでにないシステムが特徴。リアルタイムで多言語に翻訳されて世界中に放送されるなどグローバルな展開もされています。

回を追うごとに盛り上がりを見せている「I-LAND」ですが、視聴者が過熱すればするほどSNS上での練習生へのバッシングも増えていきます。人気投票なので避けられない部分もあるのですが、実は製作側の事情が引き金となり出演者にヘイトが集まってしまうこともあるようです。

今回は日本人練習生が対象となってしまったアクシデントについて調べてみました。

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リアクションの切り貼りは当たり前!?波紋を呼んだ日本人練習生の態度

スキル不足のために長い間GROUNDに降格となっていた韓国人練習生のソヌですが、可愛らしい容姿と愛嬌のあるアイドルらしい性格で視聴者人気は抜群。

そんなソヌが初の視聴者投票の結果、100万票越えという驚異の獲得数で人気1位のメンバーに。驚くソヌの表情の後に写されたのは、神妙な面持ちで首を左右に振る日本人練習生のケイ。ソヌが1位を取ったことに対し、納得ができない気持ちを表したように見えるシーンでした。

放送後は「露骨だ」「心が狭い」などという視聴者の声が噴出。特にソヌは人気メンバーですから「ソヌ推し」のファンは特に敏感に反応したように見えました。

しかしその後、実はこのシーンが創作されたものだったことが発覚。

I-LANDには公式サイトで別視点からの映像をカット無しで見ることのできる「I-LAND CAM」なるものが存在します。放送には乗らない練習風景や休憩時間、寝室での映像などが流れるのですが、その「I-LAND CAM」で配信されたのがこの順位発表のシーン。

そこで「ソヌの順位が発表された時にケイは首を振っていなかった」ということが分かってしまったのです。

たしかにケイを見てみると首をかしげて考え込んだり首を振る瞬間も見られますが、該当のシーンではケイは微動だにしていません。

「こ、これはヒドイ印象操作だ…!!」と開いた口が塞がらないのもつかの間、どうやらこういった切り取り編集は韓国のオーディション番組ではよくあることだと言います。

シーンを切り取って、それを全く違うシーンのリアクションとして挿入することが…!?(顎が外れそう)

笑顔のシーンならマシですが、ケイの場合は非常にシリアスなシーン。

バッシングが起こることは容易に予想できることだけに、製作側があえてそんなシーンを作り出していることに衝撃を受けます。

こういったことを避けるために、サバイバル番組に参加する練習生たちはアクセサリーやヘアスタイルを頻繁に変えて、シーンが繋がらないように「切り取り対策」をすることもあるのだとか。

しかし、ケイについては短い時間の撮影で行われたこと。対策をするとなれば「無表情で呼吸だけをする」くらいしかできなかったでしょう。

「K-POPアイドルを目指すにはどれほどの配慮が必要なんだろうか・・・」と、その過酷な実態が垣間見えた事件でした。

日本語は難しい?翻訳によって起こりうる問題

I-LANDには3人の日本人練習生が参加していますが、日本人同士日本語で会話をするシーンも字幕付きで放送されています。

そこでは「日本語の難しさ」からなのか発言の真意が伝わらない翻訳になったことで、海外の視聴者から予想外の反応が出たことがありました。

◆「美しすぎる友情」だったはずが何故かサイコパスに

練習生同士の投票で所謂「降格メンバー」を決めなければいけなかった出演者たち。全練習生の前でパフォーマンスを披露し、それを見た上で降格メンバーを選択するというなんとも残酷なルールがありました。

そこで物議を醸したのが、ダンスの実力がひときわ評価されている「ニキ」と、実力はまだまだですが、明るくて憎めない性格が視聴者の心をとらえている「タキ」のシーン。

2人は親友ですが、ニキはタキよりもレベルの高いパフォーマンスをする練習生を多く見た結果、青ざめた顔で震えながらタキに投票します。

投票は誰が誰に投票したのか分からないシステムで行われましたが、ニキはあえてタキに打ち明けます。

ニキ「まじで、ホンマに見直した、今日。割とガチでおれとライバルになるぐらいのレベルだった。”Good Boy”(2人が以前一緒に練習した曲)から遥かに伸びてて、伸びしろがちょっと感動っていうか。けど、ここ(I-LAND)でやっても伸びるけど、あそこ(GROUND)に戻ってここに来るための努力してここに来たら、その時はもっと伸びる。」

翻訳:I was very impressed at Taki today. Up to the point where I thought he could be my rival.I think he improved a lot compared to when he practiced “GOOD BOY”. I was very touched to see him.
You could do well here. But if you go to the ground and use that to work harder to come to I-LAND, that might bring a better outcome. (原文ママ)

その後GROUNDに降格し、ニキと離れ離れになったタキは他の練習生から「誰に一番会いたい?」と聞かれ「ニキ」と答えます。

「なんで?ニキは君に投票したって言ったんでしょ。どうして会いたいの?」と疑問を投げかけられると、タキは「僕はニキの考えが分かるんだ。」と表情一つ変えずに淡々と答えました。

涙がポロっと出てしまうほどの美しい友情・・・。

友達という理由だけでひいきをしないニキ、その気持ちを受け止め「また会おう」と約束するタキ。

まだ10代中盤の彼らのピュアで真っすぐなやり取りがとても気持ちの良いシーンでしたが、放送後SNSには信じられない言葉の数々が‥‥。

英語や韓国語で、「年下なのに偉そう」「ニキは嘘つき」「ニキがジャッジするな」といったものから、「タキはこんな仕打ちを受けてもまだニキをサポートしつづけている。完全にニキに心をコントロールされている。ニキはサイコパス。」などのヤバすぎるほど飛躍した解釈まで、海外視聴者の様々なバッシングが見られました。

英訳を見ると、ニキの言葉はかなり意地悪なニュアンスにとれるかも…しれません。

とはいえ、友達だからこそ厳しいアドバイスをするということは普通にあることで、むしろそういう関係でいられることに友情の美しさを感じられるものだと思うのですが、それもあまり理解されない文化なのでしょうか。

また、「日本語のニュアンス」が伝わらないということでいえばこんなこともありました。

■陰でコソコソ悪口…日本人は陰湿!?

練習生だけで振り付けを練習していたときのこと。

実力者の韓国人練習生、ヒスンが率先してレッスンをするも、元の振り付けと違う部分があることに対して他の練習生から戸惑いの声が上がります。

ヒスン流にアレンジされた振り付けにするか、オリジナルに忠実にするべきか悩む練習生達。そこで、ケイとニキは別室で休憩を取りながら話し合います。

カリスマ感溢れるパフォーマンスを披露するケイ

ケイ「ヒスンは…でも、ほとんどやっぱ(振りは)ヒスンモデルじゃん。」
We’re currently following Heeseung’s version.

ニキ「難しいからコレ(振り付け)もコレ(違う振り付け)に変えてたし。」
He changed it this way because it’s difficult.

ケイ「正直ダンサーを見てきた数が違うからさ、”あ、この人こういうバイブスなんだ”って。マジそうじゃん?」
Honestly, we’ve seen far more dancers. Don’t you kind of get his vibe right away?

ケイ「だけどあの感じだとさ、本当、”練習生”みたいな感じじゃない?」
That kind of groove is really amateurish.

ニキ「わかる。個性があるって言ったら良いのかな。だけど、もっとクリーンにしてほしいって感じはある。クセがあるっていうか。」
I know. You could say he’s got his own color. I wish we could do better, though. It’s like he has this bad habit…

2人の言葉選びや会話のトーンを見て「すっごく配慮して話している」印象を受けましたが、翻訳を見るとまるで2人はヒスンの事を「下手」と言っているように感じます。

練習生という言葉もK-POP traineeとして英語圏K-POPファンの間では定着していますが、「amateur」と訳されていますね。

しかし、「練習生感のあるダンス」と「素人感のあるダンス」では捉え方がかなり変わるのではないでしょうか。

「クセが強い」という言葉も、昨今の流行でおなじみのように「個性が強い」ことを言いかえて使用することがあります。

日本人なら決して「悪癖」という意味で言ったのではないことは前後の文脈で分かりますが、翻訳では違ったニュアンスの表現になっています。

案の定、一部の海外視聴者には「陰で悪口を言う陰湿な日本人たち」という印象で伝わってしまいました。

日本語は複数のニュアンスを持つ言葉も、主語を省いて話すことも多いので翻訳をする際に間違われやすい言語。これはかなり不幸が重なってしまったケースと言えるでしょう。

あのオーディション番組でも同様のケース…ファンは祈ることしかできない

同様のことは過去のサバイバル番組でも起こっています。

PRODUCE 48というAKB系列のメンバーと韓国のアイドル練習生が参加したプログラム。そこで、HKT48から参加した現IZ*ONEのメンバー宮脇咲良さんの発言が問題になったことがありました。

宮脇さんは日本人参加者の多くがトレーナーから厳しい評価を受けたことに対して、「悔しい」と発言したことが議論を呼びました。

「私たちの実力が足りないことを悔しく思う」という気持ちが込められた「悔しい」の言葉。

しかしこれが「プナダ」という韓国語で翻訳されてしまいました。プナダは「ムカつく」「腹立たしい」という意味の「悔しい」。他人に対して怒っている時にだけ使う言葉です。

宮脇さんの言葉は韓国視聴者に対して「自分たちに悪い評価をつけられてムカつく。先生たちに腹がたつ。」という意味で伝わってしまい、結果「生意気すぎる」とバッシングを受けることになってしまいました。

タイトな製作スケジュールの中、外国人の発言はグーグル翻訳でパパっと訳したものをそのまま使うこともよくあるそう。確かにグーグル翻訳で「悔しい」と入力すると「プナダ」が出てきます。

しかし、少し考えれば「普通に考えてカメラの前でアイドルがこんなこと言うか?」と分かりそうなものですが…。

「地球上でもっとも辛い職業かもしれない」とアイドル自信が言うこともあるほど心身ともに大きな負担を伴うK-POPアイドルという仕事。

しかしその華やかな世界に憧れる人は多く、大小さまざまなサバイバルオーディションが企画され、日本人参加者も年々増えています。

そんな中「韓国芸能界の厳しさ」や「文化の違い」を目にすると心が痛むことも。外国人が韓国の芸能界に挑戦すること難しさは想像以上のようです。

それさえも覚悟のうえで夢に向かって走り続ける彼らを応援せずにはいられません。

一度悪い印象がつくと容赦ないバッシングがSNS上で繰り広げられます。ファンができることとすれば本人の心が傷つかないように祈ることだけ。

「炎上することは注目されていることの裏返し」ということは否定できませんが、本人の責任の範囲外で起こってしまう事故については防止策が講じられても良いのでは…ともどかしい気持ちの視聴者も少なくないのではないでしょうか。

「I-LAND」の視聴、投票はここから

「I-LAND」は日本ではAbema TVとMnetで視聴可能となっています。

■Abema TV 無料
放送:6月26日(金) 23:00 〜
無料で放送終了後7日間視聴できます。
日韓同時日本語字幕付き

*番組終了日時は未定

Abema TV I-LAND公式ページ

■Mnet 有料
第一回放送:6月26日(金) 23:00 〜

*番組終了日時は未定

Mnet I-LAND公式ページ

Mnetはスカパー・ジェイコムなどで視聴可能です。

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