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国内唯一の「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行っている株式会社ゲームエイジ総研(以下、ゲームエイジ総研)が、新たに、135万人のモバイルログを活用した次世代型マーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」の提供をスタートした。(https://www.gameage.jp/igage/)

ゲームエイジ総研は「ゲーマーライフスタイル調査」として、9月25日に任天堂からリリースされたアプリゲーム、『マリオカートツアー』のユーザーを「iGage」を使い分析、レポートを発表した。

ゲームエイジ総研 ゲーマーライフスタイル調査

iGage で見る『マリオカートツアー』ユーザーとは?!
家庭用ゲーム機ユーザーをアプリゲームに求引
~ 伸びが鈍化したアプリゲーム市場に有効なコンテンツパワー ~


任天堂は9月25日にアプリゲーム『マリオカートツアー』をリリースしました。1992 年にスーパーファミコンで初めてリリースされた『マリオカート』ですが、最新のSwitch版でも販売数は非常に高いタイトルです。そのタイトルが無料のアプリゲームになったのは驚きです。そこで、アプリゲームの『マリオカート』のユーザーとは、どのような人たちなのかを、新サービス「iGage」を使って調べてみました。

レポートサマリー


■『マリオカートツアー』は4位にランクイン
-任天堂タイトルはTOP10 に2タイトル。
-リリースされて間もないものの、認知が高い『マリオカート』はアプリゲームでもプレイの障壁が少ない。

■『マリオカートツアー』は、任天堂アプリゲームの新たなユーザー層を獲得
-女性ユーザーが多い『どうぶつの森 ポケットキャンプ』では獲得できていない男性若年層を獲得
-アプリゲームであるものの、じっくりプレイするスタイル

■任天堂タイトルだからプレイするというわけではない『マリオカートツアー』ユーザー
-『マリオカートツアー』ユーザーが最も重複プレイしているのは『LINE:ディズニー ツムツム』26.4%
-任天堂タイトル『どうぶつの森ポケットキャンプ』を重複プレイしているのは 10.1%

■知った仲間と集まり楽しむタイトルが、見知らぬ人と競うというコンセプトの変化で、今後はユーザー層の変化・広がりも考えられる


【利用データ】
iGage10月4週次データ 2019年10月21日(月)~10月27日(日)

『マリオカートツアー』は4位にランクイン

初めに、ウィークリーアクティブユーザーランキング(※1)を見てみます。【表1】

※1:ウィークリーアクティブユーザーは1週間の中で1回以上のゲームプレイをした人と定義しています。ウィークリーアクティブユーザーを以降、WAU と記載します。


【表1】iGage10月4週次 アクティブユーザーランキング


カジュアルゲーマーまで取り込んだ『ディズニーツムツム』が620万人のWAUで1位を継続しているアクティブユーザーランキングですが、そのTOP10に任天堂 2タイトルがランクインしています。
これまでは上位に入ることがなかったレースジャンルである『マリオカートツアー』で4位にランクインされており、2017年にリリースされた『どうぶつの森 ポケットキャンプ』は10位にランクインされています。
『マリオカート』はリリースされて間もないものの、“どんなものか知っている”コンテンツを無料で気軽にプレイでき、しかも高いクオリティが期待できるとあって、アプリゲームであってもプレイへの障壁は限りなく低いものであることが窺えます。

『マリオカートツアー』は、任天堂アプリゲームの新たなユーザー層を獲得

では、TOP10 にランクインしている『マリオカート』『どうぶつの森ポケットキャンプ』のそれぞれのアプリゲームをプレイしているユーザーの年代を見てみます。【グラフ1】

【グラフ1】iGage 10月4週次 2タイトルのWAU性年代構成


『どうぶつの森 ポケットキャンプ』は2周年を迎えるアプリゲームですが、20代から40代の女性に幅広くユーザーが多いことがわかります。一方で、今回リリースされた『マリオカートツアー』は若年層、特に男性で多くユーザーが見られ、今まで『どうぶつの森ポケットキャンプ』では獲得できなかった層をユーザーとして獲得できたようです。
この2つのタイトルは、任天堂が持つ家庭用ゲーム機の各タイトルのユーザー層と同様の傾向が見られることから、アプリゲームにおいても任天堂が持つ家庭用ゲーム機のユーザー層の受容性が大きな武器になっていることがわかります。現状ではユーザーが少ない男性30~40歳代や高年齢層を獲得できるようなタイトルを今後リリースすることも、多くの家庭用ゲーム機のタイトルを持つ任天堂であれば可能なのではないのでしょうか。

次に平日のプレイ時間帯を見てみます。【グラフ 2】
『どうぶつの森 ポケットキャンプ』は「ともだちのもと」を友達に与えることがモチベーションとなっているためか、朝起きてすぐに起動する傾向が見られます。一方で、『マリオカートツアー』は、シビアな操作や通信環境を求められコースクリアが主目的となるためか、朝の起動は少なく、昼以降にじっくりプレイする傾向が見られました。このように、この2タイトルではユーザーのプレイ時間帯の違いが見られ、同じアプリゲームでもプレイスタイルが違っていることがわかります。

【グラフ2】 iGage 10月4週次 2タイトルの平日のプレイ時間帯


任天堂タイトルだからプレイするというわけではない『マリオカートツアー』ユーザー

次に、『マリオカートツアー』と『どうぶつの森ポケットキャンプ』の2タイトルの1週間のユーザーの重複プレイの状況を見てみました。【表2】

【表2】iGage10月4週次 アプリゲーム重複率


『マリオカートツアー』ユーザーが、最も重複してプレイしているのは『LINE:ディズニーツムツム』で 26.4%、次いで『Pokémon GO』25.9%、『モンスターストライク』22.8%という結果でした。『どうぶつの森ポケットキャンプ』ユーザーが、最も重複してプレイしているのは『LINE:ディズニーツムツム』で35.1%、次いで『Pokémon GO』32.4%、『モンスターストライク』12.2%と、重複タイトルこそ同様のタイトルが高いものの、重複率から見ると『マリオカートツアー』ユーザーは、『どうぶつの森 ポケットキャンプ』ユーザーに比べ『モンスターストライク』をプレイする傾向が高く、『どうぶつの森 ポケットキャンプ』ユーザーは、『LINE:ディズニーツムツム』や『Pokémon GO』をプレイする傾向が高いようです。

また、『マリオカートツアー』ユーザーの『どうぶつの森ポケットキャンプ』プレイは10.1%、『どうぶつの森ポケットキャンプ』ユーザーの『マリオカート ツアー』プレイは4.3%で、低い重複率であることもわかります。この結果から見ると、任天堂タイトルだからという理由でプレイしているというわけではなさそうです。

『マリオカートツアー』のユーザーは主に家庭用ゲーム機ユーザー層と類似しており、且つ、いつでもどこでもできるアプリゲームにも関わらす、じっくりプレイするというスタイルが見られました。この結果から、現状の『マリオカートツアー』は新たなユーザーを取り込んでいるというよりは、今までの家庭用ゲーム機の『マリオカート』ユーザーが、より気軽にアプリゲームでプレイできるようになったと考えられます。ただし、家庭用ゲーム機では知った仲間と集まり楽しむタイトルですが、アプリゲームでは見知らぬ人と競うというコンセプトであるため、ユーザー層の変化・広がりも考えられるため、今後の動向をウォッチしたいと思います。

冒頭でも述べましたが、『マリオカート』が初めてリリースされたのは1992年。発売以来、家庭用ゲーム機で長く若者層からプレイされてきたタイトルですが、2019年現在、アプリゲームになってもなお若者層でプレイされる『マリオカートツアー』は、ブランドの持つノスタルジーを超えた魅力を持つ、ゲーム性に優れたタイトルであることがわかります。

株式会社ゲームエイジ総研 会社概要

所在地:東京都渋谷区渋谷3-15-3 土屋・渋谷ビル7F
設立:2005年12月16日
代表者:代表取締役 光井 誠一
事業内容:コンサルティング及びリサーチ&アナリシス
https://www.gameage.jp/

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