人気ミュージカルの再演である花組『ME AND MY GIRL』は役替わりが話題になっています。
AパターンとBパターンで違った雰囲気が味わえることが魅力の役替わり公演ですが、新人公演も一味違った役替わりになっています。『ME AND MY GIRL』新人公演の配役と見どころについてチェックしてみましょう。
・主演が役替わり!?
今回の『ME AND MY GIRL』新人公演は主演が変則的な役替わりになっています。
主役のビル役は宝塚大劇場一幕と東京宝塚劇場二幕が優波慧さん、宝塚大劇場二幕と東京宝塚劇場一幕が綺城ひか理さんです。
一方、ヒロインのサリー役は宝塚大劇場一幕と東京宝塚劇場二幕が城妃美伶さん、宝塚大劇場二幕と東京宝塚劇場一幕が音くり寿さんです。
一幕と二幕で別々のキャストが演じることは稀にありますが、宝塚大劇場と東京宝塚劇場では同じ役を演じることがほとんどです。このような役替わりはかなり珍しいと言ってよいでしょう。それぞれのビルとサリーを比べるのも見どころの一つです。
・100期生の音くり寿さんに注目!
主演コンビを演じる4人のうち、ビル役の優波慧さん、綺城ひか理さん、サリー役の音くり寿さんは新人公演初主演です。
中でも注目したいのは100期生の音くり寿さん。かわいらしい容姿で目を引く、期待の娘役です。入団時の成績は2番で、2016年の花組公演『アーネストインラブ』では娘役の2番手役であるセシリイに抜擢されました。音くり寿さんがどのようなサリーを演じるのか、楽しみですね。
・ほかにも役替わりが!
ビルとサリーだけでなくほかの配役にも役替わりがあります。ジャッキーとジェラルドは聖乃あすかさんと帆純まひろさん、ジョン卿は亜蓮冬馬さんと飛龍つかささん、マリア公爵夫人は春妃うららさんと乙羽映見さんの役替わりです。
・珍しい役替わり
このような珍しい役替わりになったのは『ME AND MY GIRL』という作品に役が少ないという理由もあるでしょう。多くの下級生に役を付けるために役替わりを行ったのかもしれません。
演じる生徒さんたちにとっては大変だと思いますが、宝塚大劇場と東京宝塚劇場で異なるキャストが見られるのは楽しみですね。
著者:宮島ムー