2016年5月5日より、宝塚歌劇宙組による「王家に捧ぐ歌」が博多座で上演されます。本作は、宝塚ではすでに何度か上演されている名作であり、ファンにとってはお馴染みのステージとも言えるでしょう。
しかし、今回の博多座公演では一部のキャストに変更もあったことから、かなり見逃せない舞台になっています。今回は、そんな「王家に捧ぐ歌」で注目されているキャストについてご紹介します。ぜひご覧ください。
◆「王家に捧ぐ歌」とは?
まずは「王家に捧ぐ歌」のおさらいから。本作はイタリアの作曲家ヴェルディの「アイーダ」をモチーフに、宝塚が脚本と音楽で手を加え上演したグランド・ロマンスです。
これまでには、2003年に星組が上演し、第58回芸術祭優秀賞を受賞した経緯もありました。
また、2015年には朝夏まなさんと実咲凜音さんという宙組の新トップのお披露目公演として、宝塚大劇場で再演されています。
あらすじについても少しだけ。エジプトとエチオペアの争いが舞台となる本作。主人公である王女アイーダは、エジプト軍にとらわれの身となっていました。
そんな中、エジプト軍のラダメスはアイーダに心惹かれてしまい、彼女をなんと自身の許嫁であるアムネリスの待女にしてしまいます。
その後、アイーダとラダメスの間に愛が生まれていく展開となるのですが、それがエジプト国王やアムネリスに知られてしまい…。許されぬ愛がドラマティックに展開する珠玉のロマンスは必見です。
◆まずは主演の朝夏まなとさん・実咲凜音さんをチェック!
もはや説明不要。人気・実力共にトップクラスとも言える朝夏まなとさん、実咲凜音さんが本公演の主演を努めます。
2015年に上演された「王家に捧ぐ歌」でも素晴らしいステージを見せてくれた宙組のトップコンビですから、抜群の安定感で観客を魅了してくれるに違いありません。
◆気になるのはやっぱりアムネリス役?
これまでの公演を振り返ってみましょう。
まずは初演時にアムネリス役を演じていたのは、当時トップ娘役として大活躍していた檀れいさん。多くの喝采を浴び、今なお当時のステージを思い返すファンの方も多いことでしょう。
その後、大劇場公演では伶美うららさんがその圧倒的な美貌で観客を魅了していました。「ファラオの娘と言えばやっぱり伶美うらら!」といった声が今も聞かれるほど、ハマリ役だったと言えます。
さて、では今回の博多座王家で、誰がアムネリス役に選ばれたのでしょうか?
先だって発表された真風涼帆さん主演「ヴァンパイア・サクセション」に、前公演の伶美うららさんの名前がありましたから、配役が変わるのは明らかでした。
SNS上では、純矢ちとせさんや遥羽ららさんを推す声も非常に多く見られましたが、なんと今回のアムネリス役は彩花まりさんに決まっています。
彩花まりさんの魅力は、そのスタイル、演技力はもちろんのこと、なんと言っても圧倒的な歌唱力でしょう。
シェイクスピアの新人公演では、本公演顔負けの、見事な歌声を披露されています。今回の「王家に捧ぐ歌」でも、その美声が場内に響き渡ること間違いなしです。
◆博多座公演は生で観よう!
配役の大きな変更や、人数半減による下級生の出番増加が予想される宙組の博多座公演「王家に捧ぐ歌」。
こうした条件が揃っているだけでも、会場に足を運ぶ理由には十分と言えるでしょう。
さらに、今回の公演は朝夏まなとさん・実咲凜音さんコンビ。
同じ主演コンビの公演はDVD等にならないのが通例ですから、その勇姿を目に焼き付けるためには、会場へ行くしかありません。
九州地方にお住まいの方はもちろん、遠征となってしまう方もぜひチェックしてみましょう。