皆さん”supercell”というアーティスト集団をご存知でしょうか!?
今でこそ世界的に有名な『初音ミク』ですが、音声合成が出来るDTM(デスクトップミュージック)が大きく世に知れ渡っていなかった頃、
「メルト」を普及し始めのニコニコ動画に投稿し、一躍注目を集め、ニコニコ動画や初音ミク文化の活性化に一躍かった集団です。
ここではそんな”supercell”という集団の来歴や音楽性について(簡単に??)触れていきます。
来歴と構成
supercellの主なメンバーをご紹介します。
ryo:コンポーザー(作詞、作曲、編曲)
三輪士郎(@zi38):イラスト(セブンスドラゴン他)
huke:イラスト(STEINS;GATE、ブラック★ロックシューター他)
redjuice(@shiru):イラスト、デザイン(BEATLESS、Project ITOH、ギルティクラウン他)
他数名
今では有名になったイラストレイター方も多く参加しています。
supercellと言うのは先程から言っているように団体です。
そもそもの始まりはニコニコ動画にてryo(以下略称)が2007年に「メルト」をアップロードし、そのビジュアルに無断でイラストを使用してしまった小事から始まる。そこでイラストレーター”119”と知り合い。そこからのつてで現在のメンバーと知り合います。
そこで初めてコンポーザーとイラストレイターがユニットを組むsupercellが結成されました。
supercellとは英語で”積乱雲”を意味し、色んな物を巻き込んで上昇していくことが意味されています。
実際この集団に影響された者達は数知れません。
そんなsupercellの第一期とも言える活動が始まり、2009年にメジャーデビューアルバム「supercell」を発売するに至ります。
supercellのもつ音楽性
supercellは数多くのアニメタイアップもこなしてきたが、その歌の声は日に日に変わっています。というのもお気づきの方もおられるかと思うがsupercellには固定のボーカルは存在していません。
今では珍しくなくなってきているがゲストボーカルとしてアーティストをsupercellに招いています。ではどのような変遷だろうか!?
第一期[2007~2009]:初音ミク
第二期[2009~2011]:nagi〈後のやなぎなぎ(@yanaginagi)〉
第三期[2011~2013]:こゑだ(@Chokoeda)
(*公式に変わったわけではないが、こゑだ自身がソロデビューしているので、現在はゲストボーカル不在)
となっています。
初音ミク時代は先ほど話したので第二期から話を再開したいと思います。
ニコニコ動画の頃より交流のあった歌い手「ガゼル」のnagi(以下略称)をゲストボーカルに据えて楽曲を制作し、アニメ作品へのタイアップなどを始めたのが第二期。
「滑らかでいて広い声域をもち、素直さと儚さが同居している」と評され、当時一般アニメ界ではほぼ無名に近かったsupercellとnagiはTVアニメ「化物語」のED『君の知らない物語』を2009年にリリース。
オリコンランキングトップチャート入りし、supercellの名前を世に轟かせました。
また現在でもカラオケランキングでは上位から陥落することはなく、アニメを知らない人でもこの曲は知っている名曲となりました。
その後二枚のシングルをリリースし、2011年に二枚目のアルバム「Today Is A Beautiful Day」をリリース。
nagiの声色に合わせたミディアム調の曲を多く入れたゆったりとしたアルバムです。
そして、2011年の当アルバムをもって名残惜しくもゲストボーカル”nagi”を招いての楽曲制作は締めくくられたのでした。
ボーカルの変遷 ”こゑだ”
そして時を同じくするかのように2011年5月26日に公式ホームページ内の公式ブログにてひっそりと第三期を一緒に戦っていくゲストボーカルを募る書き込みがされたのでした。今回は今までとは違いオーディションという形ということで、supercellを愛してやまないファンや敬愛する歌い手達がこのオーディションに応募。
なんとその数約2000人その中選ばれたのが第三期のゲストボーカル”こゑだ”(以下略称)なのです。
そして、”こゑだ”を迎えての楽曲、supercellの4thシングルとなる『My Dearest』へと至るのです。
この楽曲は2011年10月より放送されたノイタミナ系列TVオリジナルアニメ『ギルティクラウン』のOPに起用され、作品にはsupercellのredjuice(以下略称)がキャラクターデザインで起用されており、またEDでは劇中の架空のアーティスト”EGOIST”が担当しコチラの楽曲制作もsupercellのryoが担当するなど、supercellの大プロジェクトとなったのです。
これを気にさらにsupercellという名は世に知れ渡り、同じくノイタミナ系列のTVアニメ「ブラック★ロックシューター」では楽曲制作した「ブラック★ロックシューター」のアニメ化。
「ねらわれた学園」、「マギ」、「刀語」などの主題歌を担当。
アニメシーンでも欠かせない存在へと発展していきます。
また2012年12月にはsupercellのryoが全面プロデュースするTiaの活動が開始。
そして、2013年11月に三枚目のアルバム「ZIGAEXPERIENTIA」をリリース。
第二期同様にアルバムを期にこゑだをゲストボーカルに据えた第三期は活動を停止。
現在2016年に至るまで、supercell名義の新作が発表されていないこと、またはこゑだのソロデビューに伴い、実質第三期は終局を迎えたといえるでしょう。