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「あの花」茅野愛衣さんの演技で声優を志した中学時代

さて、知れば知るほど、なんだかちょっと不思議で可愛い石見さんですが、そんな彼女が"声優"を目指したのは中学生の頃。

小学生時代は好きな先生が顧問をしていた演劇クラブに所属し4年生~6年生まで舞台に立ってお芝居をしていました。中学でも続けたかったものの進学先の学校には演劇部がなかったため吹奏楽部へ入部。
石見舞菜香出典:©潘めぐみTwitter(@han_meg_han)より
石見さんは小さい頃から本が大好きで、中学時代はひたすらに本を読んでいた学生だったそうです。その当時、好きだったライトノベルがアニメ化されていることを知り、DVDで観てみたことをきっかけにアニメや声優に興味を持ちはじめます。

後に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を観てめんま役の茅野愛衣さんのお芝居に惹かれ、「自分も声のお芝居で人の心を動かせるようになりたい!」と声優を目指しはじめたそうです。

しかし、両親には反対されてしまい石見さんは「養成所に行けないなら高校には行かない」と猛抵抗!

結局両親を説得し、高校と並行してプロ・フィット養成所に通い始めました。プロ・フィットは石見さんが憧れる茅野愛衣さんが当時所属していた事務所なので、きっと第一志望にしていたことでしょう。

また、在学中に養成所に通うというのは珍しく、何年も養成所のなかでは最年少だったのだか。そんな学校→養成所という忙しい毎日を過ごしながら、学校では放送部に入りこちらでも朗読劇など声を使った活動をしていたそうです。

その後、養成所から事務所に入るための試験では「一発勝負で受からなかったらやめよう」と強い意思を持って挑み、見事合格。養成所は2年制のため3年生の頃から本格的に声優としてのお仕事と向き合いはじめたと思いますが、学びたいという気持ちが強く修学旅行も行かなかったそうです。
石見舞菜香出典:©高田憂希Twitter(@sunflower930316)より
そんな石見さんは声優という仕事に対して『声だけで全部の情報を表現しなきゃいけない。丁寧で暖かい印象があって好き』と語っています。

もともと本好きなこともあってか、台本はかなり読み込んでいて、役や作品への向き合い方が真剣で丁寧と共演者の先輩声優からもよく褒められているのを見かけます。

ただ、本人は褒められると逆に不安になってしまい、お芝居を褒められると「これで満足されるくらい期待されていないのかな…」とマイナスに捉えてしまうそうです。本人曰く、声優さんはすごいと思い続けてきたため自分の実力ではまだまだ足りないと感じているからというのが一番の理由とのこと。養成所時代はそういった悩みをたくさん抱えていたのだとか。

けれど、彼女の活躍をみていると憧れるだけでなく自分も追いつきたい、超えたいという気持ちが彼女の実力と経験として糧になっていることを感じます。

デビューからまだ2年ちょっとということで、プレッシャーや不安もあると思いますが、『NEW GAME!!』では早くも憧れの茅野愛衣さんとの共演を果たし、メインキャラクターへの抜擢が続きました。今後も沢山の作品で彼女の名前をみることができそうですね!

それではそんな石見舞菜香さんの主な活躍を作品ごとに振り返っていきましょう♪

アニメデビューはプレスコ
『月がきれい』宮本心咲 役


石見舞菜香さんのアニメデビュー作となったのは『月がきれい』。クラスの女子の中でもリーダー的存在の中学生・宮本心咲役を演じました。

放送は2017年4月でしたが、この作品は「プレスコ」という役者の芝居に絵を合わせる手法で制作されているため収録は2016年8月頃にしていたそうです。

これまで演じたことのない強気でプライドの高い女の子で、当時高校生として学生生活を送っていた石見さんは静かに本を読んで過ごしていたため、どちらかと言うと心咲のようなタイプは怖くて、あえて見てこなかったタイプだったそうです。

でも心咲を演じるにあたり、そういうタイプのクラスメイトの言動を意識するようになったそうで、笑い方や彼女たちの会話を観察していたら、怖いと思っていたのが楽しそうと思えるようになったのだとか!

普通の作品に比べて自分たちのお芝居が作品により濃く反映されるため、収録現場では息遣いやちょっとした仕草も一人一人が考えてお芝居をしていて、とても楽しかったと語っています。さらにアドリブも多く、石見さん自身もお家で次はどんなアドリブを仕掛けようか企んでいたんだとか♪


初メインヒロインは運命のキャラ
『ゲーマーズ』星ノ守千秋 役

石見舞菜香出典:©TVアニメ『ゲーマーズ!』公式Twitter(@gamers_tvanime)より
続いて7月から放送された『ゲーマーズ!』では星ノ守千秋役として初めてヒロインを演じました。

初めてのメインヒロインで、しかも少人数のキャラクター達のモノローグがポイントとなる密な会話劇作品ということで、たくさんの台詞に緊張や不安もあったそうですが、千秋とは通じるものが多く自分に似ていて本当に共感できるキャラクターだったと語っています。

千秋はコミュニケーションは苦手ですが、ゲームに関しては熱心でそのことになると饒舌になり、好きすぎて自分でもゲームを作ってしまうという女の子。

千秋のように学生時代の石見さんは読書に没頭していて、学校に持ち込めないからと自分でマンガを描いてみたことも!また、内向的でコミュニケーションを苦手に感じていたところも当時の自分と重ねて演じていたそうです。

モノローグの勘違いはもちろん、激しい感情芝居やはっちゃけたアドリブシーンも多い収録現場だったようで、毎回笑いをこらえるのが大変だったと収録を振り返っています。

特に豊永さんのアドリブのバラエティーの多さに負けてられない!とかなり攻めたチャレンジもたくさんしたんだとか。そのなかには監督さんに「ちょっとやり過ぎかな?」と言われたものもあったそうで、、、素の状態でも割とふわふわとした喋り方で癒し系な石見さんですが、舞台度胸のある方のようですね!

また、千秋を演じる上で、話数が進むにつれての心情の変化や毒舌になったり主人公・景太をいしきしたりとだんだんいろんな表情をみせていく千秋のいろんな一面をみせられるように意識したと話していて、言い合いになってもきっと千秋は根っこの部分で景太のことが好きだと思うから・・・と千秋に寄り添いながら作品と向き合っていたようです。
石見舞菜香出典:©TVアニメ『ゲーマーズ!』公式Twitter(@gamers_tvanime)より
妹役を演じた桑原由気さんとの息もばっちりで、実際に妹がいるから歳上の桑原さん相手でも自然な演技ができたと話しています。

そしてこの作品ではOP主題歌『GAMERS!』の歌唱も担当。



歌の収録は人生で2回目で「夕方からの収録なのに朝からお水しか喉を通らなかった」と話していて、かなり緊張していたようですね。

共演した潘めぐみさんをはじめメインキャストは先輩に囲まれていましたが、本当にゲーム同好会のようなやり取りをしていてLINEグループでもゲームについての話しをしたり、収録後はご飯を食べに行ったりととても仲が良いチームだったと皆さんが口を揃えて言っていて、ぜひ続編にも期待したいですね♪

現在発売中の『ゲーマーズ!』1巻には原作者の葵せきなさん書きおろし小説「雨野景太とチアキルート」を収録!

こちらも是非チェックしてみてくださいね!


作品に選ばれたキャスティング
『さよならの朝に約束の花をかざろう』マキア 役


そして2018年2月24日より公開された映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』では、主人公のマキア役を演じています。

プレスコで収録されたこの作品は、なんと彼女にとってのはじめてのオーディションで掴んだ役。

2016年にオーディションがあり、当時彼女はまだ事務所に所属したばかり。本人はもちろんマネージャーさんも「経験」としてこのオーディションに臨んだそうです。しかし、この作品で初めて監督を務めることになった岡田麿里さんは彼女の声をきいて「気が付いたらオーディション用の台本に『見つけた』と書いていた」と話しています。

劇場版の収録の多くは、2~4日程度に短期集中のようなかたちで収録が行われますが、この作品は2日間の収録が行われたのは2017年。そのおよそ1年前にアニメ作品では珍しい「読み合わせ」が行われていたそうです。その様子もプレスコで制作するための作画資料用にカメラが回っていたのだとか。その時からマキアに入り込みすぎてしまった彼女は涙を流しながら本読みをしていたそうです。

さよ朝 マキア出典:©PROJECT MAQUIA 映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』よりマキアが母親となって育てるエリアル役を務めた入野自由さんもそんな彼女に、ときに先輩として自分が先輩達からかけてもらった言葉を伝えたり、ときに役に入っている彼女を思い涙が止まるまで何も言わずに待っていてくれたりと、構想5年、制作3年を費やしたこの作品のなかで、とても良い関係を築き上げていたようです。

この作品では、マキアの親友・レイリア役に茅野愛衣さんが抜擢されていて、二人の関係やそれぞれの物語がこの作品の重要な鍵となっています。茅野さんに憧れこの世界に入った彼女がこうして初めての劇場版作品で共演できたこと、しかもその作品が彼女の運命を変えた「あの花」の脚本家・岡田麿里さんの作品であること。
さよならの朝に約束の花をかざろう出典:©PROJECT MAQUIA 映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』公式Twitter(@sayoasa_jp)より
さまざまな偶然がまるで糸のように一本一本つながっていき、この作品に織り込まれていきました。

石見さんのまっさらで純粋な声のなかにある芯の強さは、マキアに通じるものがあるような気がしますね。長命で見た目は変わらないマキアの成長、そして生き様を描いているので、そうした物語が進むうえでの見た目と中身とのギャップもきっと苦労されたことでしょう。岡田監督からは「母としての心を強く持ち続けてほしい」と言われ、彼女も必死にマキアと向き合い長い時間をかけて彼女にしか魅せることのできなかった『マキア』をつくりあげました。


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