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加藤和樹の魅力③オペラグラスが離せなくなる理由って?
忘れてはいけない大切な魅力のひとつが、劇中の表情の豊かさ!他の人が演技をしたり、歌っていたりする時にもくるくると変わるので、つい目がクギ付けになってしまいます。
例えば2016年と2018年に上演された、フランス革命を題材にしたミュージカル『1789』。革命と身分違いの恋に悩む農民ロナンを演じたこの作品の中で、特に表情の変化が際立っていたのは、王室に仕えている女性オランプのソロ曲のシーン。
https://twitter.com/kazuki_kato1007/status/1013733504293761024
ロナンは一言も発しないシーンなのですが、オランプに対してどう考えているかが手にとるようにわかります。
「身分が違うのにあなた(ロナンのこと)に恋をしてしまった」というような内容の歌を聴いている時には“やはり自分もこの恋を諦めなくてはならないのか”と言いたげな、かなり悔しそうな顔をしているのに対し、「許されない恋だと分かっていても諦められない」というような希望が感じられる内容を聴くと、“君もそう思っているの?やったあ!”というかのような明るい笑顔を見せます。この笑顔が、本当に少年みたいに無邪気でかわいらしいんです!
ですが、そのあと「それでも運命には逆らえない(あなたとは付き合えない)」というような辛辣な内容を歌うと、“やっぱりだめか…”とまたすぐさま苦しそうな表情に早変わりします。この変わりように、胸が一気に締め付けられました。
出典:©Toho Co., Ltd. 『1789 -バスティーユの恋人たち-』2018舞台映像版PVより
この曲を表情に注目して聴くことで、ロナンがどれだけいろんな感情に支配されて、悩んでいるのかということがとてもよくわかります。
セリフが一切なく表情の変化だけで考えていることがここまで伝わってくる俳優さんはなかなかいないため、こうした表情の豊かさは和樹さんの武器だといえます!
深化し続ける姿に酔いな!
https://twitter.com/hemp_m/status/1012666573817929728加藤和樹という俳優が人を惹きつけ続ける理由を3つ、具体例とともに挙げてみました!
自分の役と真摯に向き合い、演じ終えた後も大切にしているため、演技の幅はこれから先もどんどん広がっていくと思います。
この先、どれだけ多くの役を自分の中に飼い続けていくのか、目が離せません!
著者:くるる
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