突如現れた、人間に寄生する生物「 寄生獣 」。そんな寄生獣に右手を奪われてしまった新一と、高い知能を持ちながら新一の右手として生活を続けるミギーという名の獣の奇妙な“ 同棲生活 ”を描いた作品『寄生獣』。
1988年~1995年にかけて連載された漫画が原作ですが、約20年の時を経てアニメ化(『寄生獣 セイの格率』2014年10月~)、実写映画化(『寄生獣』2014年11月、『寄生獣 完結編』2015年4月)されました。
グロテスクな描写もありますが、テーマ・コンセプトの深さから時代を越えて愛される作品です。 そのマンガと映画にはどのような“ 違い ”があるのでしょうか?
「 寄生獣 」マンガと実写映画の違い
映画「寄生獣」の主演は染谷 将太、寄生生物であるミギーは、声・パフォーマンスキャプチャーを阿部 サダヲが担当。他にも深津 絵里やピエール 瀧など豪華俳優が脇を固めます。
原作漫画は「人間と寄生(地球に対する)」「主人公自身の存在意義」「環境問題」などをテーマに奥行きのあるストーリーが続きます。
しかし、実写映画は全10巻の原作を約2時間の映画に詰め込むことは難しく、原作とは独立したテーマを掲げシーンやキャラクターを厳選しています。
映画のテーマは「生物としての人類、人類としての母」。原作と漫画ではどのような違いがあるのでしょうか。
新一(染谷翔太)の家族構成
原作漫画では両親と3人暮らしだった新一。実写映画では母子家庭の設定に変更されています。これは映画のテーマにもあるように、『母親とは何か』を際だてて問いかけたかったためになされた変更なんだそう。
寄生獣の登場シーン
原作では「寄生獣」たちは「空から降ってくる」とされていますが、映画では「深海から浮上する」となっています。これは「寄生」という観点を、不思議な地球外生命体だけではなく、地球で生まれた存在(人間)にも当てはめて考えさせるためなのではと言われています。
ミギーの性格
原作版では知的なイメージが強かったミギー。実写版ではおしゃべりで、どこかユーモラスな愛されキャラな雰囲気に。最新のパソコンや、インターネットを使って調べ物をするようにもなりました。
時代の変化に合わせて人の心を様々な観点からキャッチしています。
戦い方も、新一の学校の剣道部や弓道部の練習を見学して覚えたという設定になっています。弓に擬態するシーンは映画の見どころです。
根強い原作ファンからは抵抗もあるようですが、「再解釈」という気持ちで新しい発見をしてみてはどうでしょうか。
実写映画『寄生獣』はどこで見れる?
気になる実写版が配信されているプラットフォームは主に以下のものがあります。
Netflix
Amazon Prime
U-NEXT
■『寄生獣』
■『寄生獣 完結編』
■『寄生獣 セイの確立(アニメ)』
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