技術派声優・小岩井ことりさんの「音」の世界を知る


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前代未聞の作詞作曲家メジャーデビュー!
小岩井ことりさんと天空橋朋花ちゃんの歩み

もともとアイマスが好きだったという小岩井さんにとって、やはり彼女を語るうえで欠かせない事柄のひとつが、「アイドルマスターミリオンライブ!」で演じている天空橋朋花ちゃんとのエピソードだと思います。


今年5周年を迎え、さいたまスーパーアリーナでの2DAYSライブも大成功させた「アイドルマスターミリオンライブ!」。

小岩井さんが演じる天空橋朋花ちゃんは、抜群のプロポーションはもちろん、聖母感があふれる慈愛に満ちた表情からは、15歳とは思えないほどの色気を感じますが、圧倒的なカリスマ性を持ち合わせたがゆえ、幼い頃から多くの人から愛され、それが争いの原因にもなってしまったことを憂い、自分を愛する人々に平等に愛を与えるためにアイドルを志した女の子です。


ファンのことを「子豚ちゃん」と呼び、「天空騎士団」と呼ばれる親衛隊のようなグループも存在するので、いわゆるドSキャラのようにも感じてしまうかもしれませんが、「子豚ちゃん」は迷える子羊を彼女なりに可愛く言い換えたもので、慈愛あふれる雰囲気もおそらく実家と思われる教会で身についたもの。

ソロ一曲目となった「Maria Trap」では、歌詞のなかに『天空騎士団七の誓い』が唱えられているのですが、自分自身にも厳しく妥協することを許さないからこそ、一緒に歩むプロデューサーやファンに対しても同じように時に厳しい言葉を投げかけているのです。

出典:©Lantis 【アイドルマスター ミリオンライブ!】「Maria Trap」試聴動画より
そうした大さじ一杯程度のSっ気と天性のカリスマ性を持つがゆえの認識と行動は、彼女の持つ可愛さであるように思います。

小岩井さんが天空橋朋花としてはじめて出演したライブは、2015年に行われた「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndLIVE ENJOY H@RMONY!!」。

出典:©Lantis 【第一弾】THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndLIVE ENJOY H@RMONY!! LIVE Blu-ray DAY1 ダイジェストより
実は、ソロ曲「Maria Trap」は息継ぎをするタイミングが難しく、歌そのものも難易度はもちろん、楽曲のなかでセリフパートが入ったり、声の雰囲気が変わったりという難しい曲で、ライブで歌うのは不可能なのではないかとファンのなかでも不安の声があがっていました。

しかし、そんな心配は必要ないとばかりに堂々とした表情でステージに現れた小岩井さん。振り付けや表情で楽曲をさらに昇華させてしまったのです。

その圧巻のステージはSNS等でも多くのプロデューサーたちから言及され、小岩井ことりさんの底知れない実力と努力に驚かされた方も多かったのではないでしょうか。

そんな初ステージから高い歌唱力と表現力を見せつけた小岩井さんですが、ステージを重ねるたびに、前回を超えるパフォーマンスを作り上げてくるのがすごいところで、2017年に行われた「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 4thLIVE TH@NK YOU for SMILE!」では2nd以来の歌唱となる『Maria Trap』を披露。ステージ上でパフォーマンスする小岩井さんは、いい意味で余裕さえ感じるほどのカリスマ性が溢れるステージに。

出典:©Lantis 【DAY2】アイドルマスター ミリオンライブ! 4thLIVE TH@NK YOU for SMILE!! LIVE BD ダイジェストより
もともと歌には自信がなかったと話している小岩井さんですが、今ではミリオンライブ!の立派な歌唱力ブーストを担っていて、発表される新曲は「鳥籠スクリプチュア」「P.S I Love You」「昏き星、遠い月」とどれもこれもクセの強い難曲ばかり。もちろんキャラクター性によるものもあると思いますが、小岩井さんなら表現できるだろうという制作側からの厚い信頼も感じます。

当初は緊張もあったでしょうし、なかなか他キャストとの壁も取り払うことができなかったりもしましたが、良き仲間でありライバルとして他のキャストやアイドルたちにいい意味で負けたくないと闘志を燃やすこともあるのだとか。そんなきっかけをつくってくれたのもファンの方の応援のおかげと振り返っていて、まさしくファンの方と手を取り合いながら成長してきたのだなあと微笑ましく思いました。

昨日お話した通り、2ndライブに参加させて頂いていたその瞬間には、想像すらも出来なかった素敵な未来に今は居て。

まさかこんなにメンバーのみんなと仲良くなれるとは!素晴らしいスタッフさんたちとその後もずっとご一緒できるとは!

そして何よりプロデューサーさんたちと一緒に歩いてきた軌跡。…星屑のシンフォニアみたいですね!(笑)

© 小岩井ことりオフィシャルブログ「ゆめはキミの太陽。」by Ameba「『ミリオンライブ音楽大全だってー!』2018年03月11日(日)」


そして小岩井ことりさんと手をつなぎながら成長してきた天空橋朋花ちゃんの3曲目のソロ曲「Sister」は、小岩井ことり名義での作詞作曲家メジャーデビューを飾る曲になりました。

出典:©Lantis 【アイドルマスター ミリオンライブ!】「シャクネツのパレード」「Sister」試聴動画より
以前から、パンフレットやイベントでも「自分の演じるキャラクターソングを作りたい」と話していたのですが、実際に一歩踏み出す勇気が出ずにいたという小岩井さん。

けれど先述の武道館での4thライブのBlue-ray特典になつコメンタリーを収録した際に、ミリマス全体で夢の場所として掲げていた武道館でのライブを改めて振り返り、熱い想いが溢れてきてそのエネルギーに背中を押され、ついに音楽プロデューサーの保坂さんに「朋花の曲を書かせてください」「コンペだと思って聞いてください」と伝えることができたそうです。

保坂さんも小岩井さんがDTMを嗜んでいることを知っていて、「いつかそんなことがあっても面白い」とは思っていたそうですが、なかなか言い出すタイミングを計りかねていたところの本人からの申し出だったと話しています。

ただ、実際の楽曲を聴いたことはなく期待値は未知数。それでも何となく行けるのではないかなという直感はあって、担当声優だからといって出来レースにすることはなかったと振り返っています。

実は、保坂さんに宣言するよりも前から、人に聴かせたことはないものの朋花ちゃんの曲をいろいろと作っていたそうで、次のアルバムに採用してもらうならこの曲というイメージもしっかりあったのだとか。

小岩井ことり出典:©小岩井ことりオフィシャルブログ「ゆめはキミの太陽。」by Ameba「『リスアニ!LIVE2018』2018年01月28日(日)」より

小岩井さんは、見ている景色や感じている気持ちを朋花ちゃんがどんな風に考えているかをを想像して街を歩くことがあるそうで、「Sister」も新宿のタワレコ当たりを歩いていた時にちょうどBメロが浮かんできて、その場でスマホのボイスメモに録音したのが最初だったそうです。

その後、小岩井さんからあがってきた音源を聴いて、想像以上の完成度の高さに保坂さんも驚いたそうで、これなら100点のところに持っていくことも可能と思い、聴いてその場で採用確定に。何度かのリテイクをしながらフルコーラスすべてを小岩井さんが担当しました。

これまで担当声優による作詞やピアノ演奏はあったものの、正規のソロ楽曲を作曲まで担当するというのは13年間続いてきたアイマス本当にはじめてのこと。

楽曲について小岩井さんは、『歌詞では少女らしさや朋花らしさという内面を描き、楽曲としては朋花に合うのと「自分の中での裏テーマもあってラテン調のイメージを取り入れた。過去2曲の流れはくみたいからちょっとブラックな重厚感のある感じやロックな要素、かっこいい要素も取り入れつつ、情熱的なラテン的な要素で朋花らしさを表現したいと思った。』と話しています。

歌うときはあくまでもプロデューサーが選んでくれた曲として歌っているそうで、そうした切り替えが丁寧にできるのもかのじょだからこそですよね。

彼女の楽曲についての思いはこちらのインタビューから☆
https://twitter.com/koiwai_kotori/status/981499794458738689

試聴動画が公開されたときには

数年前、想像すらも出来なかった素敵な未来です。
アイマスが、朋花が、プロデューサーさんが
いつも私を素敵な世界へ連れ出してくれます。
素敵な人たちに出会わせてくれます。本当に、本当に、ありがとう。
© 小岩井ことりオフィシャルブログ「ゆめはキミの太陽。」by Ameba「『Sister』2018年03月15日(木)」


とブログを更新。

そしてこの曲を初めて披露した発売イベントの日のブログでは、

なんかね、「Sister」は不思議な曲で、リハーサルの後とかも、色々な方が「今の表現も良かったけどこうしてみるのはどうかな?」ってアドバイス下さるんです。
「Sister」についていっぱい考えてくださったお手紙も頂きました。
きっと、色んな方向の表現が出来る可能性のある曲…なんですかね?

だからこそ、どの表現の方向にするべきか、というのは迷ったりもするんですがそれこそが、「Sister」のテーマであった葛藤を朋花として表現するってことだったりするんでしょうか…!?

今はまだ正解はわからないんですが、曲と一緒に、プロデューサーさんたちと一緒に「Sister」ってどんな曲か、朋花としてどうあるべきか、探していけたらいいな、と思います!
© 小岩井ことりオフィシャルブログ「ゆめはキミの太陽。」by Ameba「『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! MTG06 & MS08 リリイベ』2018年05月03日(木)」


趣深い彼女の性格だからこその言葉の選び方や伝え方は、すごく心にストレートに刺さってくるような気がしますね。

小岩井さんは、音楽のジャンルではやっぱりアニソンが一番好きと話していて、「今後もアニソンに関わりたい。」「作品を好きでいるファンに刺さるものを作れるようになりたい。」と今後の目標を語っています。

これまでも声優の田中理恵さんのFC限定曲への歌詞提供をはじめ、リマスでも共演している原嶋あかりさんのボーカルユニットchocoNekoβさんに「inner wave」という曲を書き下ろしていたり、小岩井ことり名義はないもののネットの公募コンペなどにも積極的に参加しているそうなので、そう遠くない未来、小岩井さんが声優として関わるアニメ作品で、アーティスト・小岩井ことりとして「作詞・作曲・歌:小岩井ことり」という文字がみれる日が来るかもしれませんね。

「音」に特化したハイクオリティー番組
ひとりしゃべりラジオ『ことりの音』スタート♪

さて、そんな小岩井ことりさんによるひとりしゃべりラジオ「ことりの音」の配信がいよいよ2018年7月からスタートしました!


専門的なDTMに関するお話はもちろん、リスナーの方からのお手紙もじゃんじゃん読んでいく「マニアトーク×癒やしパワー」のこれまでにないまさに唯一無二の番組になっています♪

月2回配信という限られた回数ではあるものの、とにかく番組自体がハイクオリティーで、たとえば番組の最初のコーナー「はじまりの音」では、リスナーの方にいただいたテーマに合わせたSEを実際にスタッフの方がいろいろな場所に撮りに行っていたりと、「音」に真摯な番組。

第2回放送では、「線香花火をだれが一番ながく落とさずいられるかの競争をした」というお手紙を読み、「小岩井さんはどのくらい落とさずいられますか?」という質問に答えようと、なんと実際に小岩井さんが線香花火をしてきた動画を流しながら、リスナーの方と一緒に秒数を数えるという場面も!

リスナーの方と同じ時間を共有しようと考えてくれている小岩井さんならではの優しさと思いが感じられる番組ですし、DTMの専門的なお話も、実際に小岩井さんが操作する画面を撮しながら初心者でもわかりやすく説明してくれるので、目でも耳でも楽しめるのも嬉しいですよね♪

「きいてくださっている皆さんを、でろっでろに甘やかして、ほめまくるラジオ」にしていくとのことなので、みなさんもぜひ、小岩井さんに甘やかされちゃいましょう!

小岩井ことりさんのひとりしゃべりラジオ「ことりの音」は、ニコニコチャンネル内の声優バラエティチャンネル「ボイスガレッジチャンネル」にて毎月第2・第4木曜日22時~配信です♪


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