『クジラの子らは砂上に歌う』4話感想 ギンシュお姉さまって呼んでおけばOK♪(ネタバレあり)

『クジラの子らは砂上に歌う』
4話(第四節)「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」

今回はギンシュとネリがとても可愛かったですが、謎もまた少し増えましたね……では感想スタート!

※ネタバレあり※

(※原作未読※)

主なキャラクター&キャスト

チャクロ:花江夏樹
ネリ:加隈亜衣
ギンシュ:小松未可子
リコス:石見舞菜香
オウニ:梅原裕一郎
スオウ:島﨑信長

①スオウ×長老会

■長老たちよ、ちょっと黙れ

まず長老会のやつらの一言一言が本当に腹立たしい!(いきなり怒る)

サミを失い傷ついているスオウに向かって、何の配慮もない言葉を浴びせかけ、挙句の果てに「我々だって辛いのだ」と棒読みする長老会……。

しかも勝手にスオウを首長に任命したかと思えば、最初で最後の使命とか言って、泥クジラを沈めるために「皆を誇りある死へと導いてほしい」などと言いやがります。

■先祖の罪を子孫が償う必要あるの?

長老会の説明によれば、「泥クジラの住人の先祖が“ある罪”を犯した」「彼らの目的は侵略ではなく処刑」「無残に殺されるよりも、皆の誇りを守るため穏やかに旅立とう」だそうです。

んー、たとえ真実だったとしても、ちょっと一方的すぎませんか?あの温厚なスオウが反抗したのも当然だと思います。はっきりとした理由もわからないまま、スオウの人柄だけを利用して、泥クジラの住人たちに死ぬことを納得させろと言うのは、なんだか理不尽ですね。

■スオウの処遇に納得がいかない

スオウが「ファレナ」について疑問を唱えた時にも、長老会のオヤジは「お前は知らなくていい」とまで言い放ちました。そして最終的には体内送り……。

「もう誰も死なせたくない」というスオウの言葉が胸に刺さります。

②チャクロ×ギンシュ姉さん

■自警団メンバー「ギンシュ」

そんな胸糞悪い冒頭の展開を一気に和ませてくれたのが、自警団メンバーのギンシュ。サミたちの死から立ち直れないチャクロに対してがつがつと話しかけます。チャクロは最初うるさがりますが、ギンシュの押しの強さにタジタジ……。

チャクロのように気持ちがふさいでしまった時って、神妙な雰囲気で優しく励まされるより、このギンシュみたいにおバカな調子で無遠慮に話してくれた方が、意外と心が晴れたりもしますよね。
(とか言いながら、ギンシュがチャクロを励ますためにわざとおバカを演じていたとしたら、かなりのやり手です笑)

■人の呼び方は大事!

ギンシュはチャクロに「ギンシュ姉さん」と呼ばせます。ギンシュ曰く人の呼び方というのはとても大切なんだそうです。チャクロが仕方なく「ギンシュ姉さん」と呼ぶと、ギンシュは頬を赤らめ勝手に照れます(可愛い)。で、チャクロのことは「チャッキー」と呼びます。チャクロが「チャクロです!」と言っても、んなことはどうでもいいんだそうです。(さっき自分で呼び方は大事って言ったのにめっちゃ勝手!)

■ギンシュ姉さんはチョロい

でも自警団メンバーのギンシュと仲良くなったことで、のちに地下へ潜り込むときにチャクロたちを手助けしてくれました。チャクロが「お姉さま!」と呼ぶと、チョロいギンシュは「長老会の命令の理由が分かんない。でもチャッキーが困ってるのは私にはよーく分かるんだ!」という何だか良いセリフと共に助けてくれました。

それにしてもさすが自警団。戦闘になるとギンシュもかっこいい!今後もちょいちょい助けてくれそうなキャラですね。

③ネリの不思議

■実は重要キャラっぽいネリ

ギンシュに負けないぐらい可愛い少女ネリ。脇役かなと思っていたら、今回の話でかなり謎が深まりました。予想外に重要キャラっぽいですね。

最初の登場は長老会。長老がネリに「準備を始めよう」と声をかけていました。この準備というのが、「泥クジラを砂の海に沈める準備」ということなのか……もしそうだとすると、ネリはただの「長老たちの世話係」というわけではなさそうです。

■まるで別人?サミと再会?

次はチャクロの前に現れました。小さな崖(?)の上にいたチャクロの元へ、崖の下から一瞬にして移動してきました。この時点でただならぬ気配を感じましたが、「この世界が綺麗なのがなぜだか知っていますか?これまでに生きてきた人々の魂が世界に溶けているんです」とさらに謎の発言。次の瞬間、チャクロは不思議な幻想空間に取り込まれ、死んだはずのサミ、タイシャ様、さらにはまだ生きているスオウやオウニ、リコスの姿も……。

■ネリの正体は?

「あなたは人の心を鮮烈に感じ取ることのできる人。何もできないと思っているかもしれないけど。あなたが皆さんを繋げないと全ては終わってしまうんです」

ネリは落ち着きを払った様子でチャクロにそう告げると、スッと何かから解き放たれたように、いつもの様子へ戻ります。まるで何かに憑りつかれていたようでした。

ネリの正体はまだわかりませんが、4話のラストで地下の奥深くに再び姿を現しました。やはりいつもの可愛らしい雰囲気とは違っていたので、次回恐らく何かがわかるはずです……。

■4話感想 まとめ

クジラの子らは砂上に歌う
出典:©梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会アニメ「クジラの子らは砂上に歌う」(@kujisuna_anime)Twitterより
前回に比べると派手な動きはありませんでしたが、登場人物それぞれの立場や心境が少しずつ変化していく様子は見ていて面白いですね。

上に書いた人たちのほかにも、オウニの絶望や、リコスの感情の発露、マソオの不調、団長シュアンの登場……一体彼らがどこへ行きつくのか、今からとても気になります。

泥クジラの謎や、チャクロの役割も少しずつ明らかになってきました。サイミアを使った戦いもかっこいいですが、こういうハラハラドキドキする展開もたまりません。

あと、今回はサミの声を聞けたのがけっこう嬉しかったですね。サミに替わる(と言ったら不謹慎ですが、)可愛いキャラたちも活躍し始めてきたので、今後の展開がますます楽しみです!

■『クジラの子らは砂上に歌う』感想一覧はコチラ♪

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▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』2話感想 サミかわいい~からの衝撃展開
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』3話感想 スオウとオウニってどっちが正しいの?
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』4話感想 ギンシュお姉さまって呼んでおけばOK♪
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