『クジラの子らは砂上に歌う』9話感想　ニビはいいやつだ（ネタバレあり）

最終更新:2017年12月25日公開日:2017年12月5日

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『クジラの子らは砂上に歌う』
9話（第九節）「君の選択の、その先が見たい」

オウニが凄まじい力を発動させてしまいます。そしてそのきっかけとなったのが……では感想スタート！

※ネタバレあり※

（※原作未読※）

『クジラの子らは砂上に歌う』9話感想（ネタバレあり）

今回は何と言っても、ニビとオウニの別れのシーン。この場面が悲しすぎました。思わず涙をこぼした人も多いのではないでしょうか？

ニビがオウニを助けに来たところまでは良かったんです。しかし、ニビの調子に乗った発言は完全に死亡フラグで、「もうそれ以上言うな～！」と、内心ビクビクしながら見ていました。で、結局のところ、やられてしまったニビ。オウニをかばうようにして倒れる場面は本当に切なかったですね……。

そして、そこからが凄い。何が起こったのかよくわからないけれど凄い。

ニビが殺されたことで、オウニの“何か”が動き出しました。ヌースの間でサイミアは使えないはずなのに、オウニからはドロドロとした闇属性感が半端ない魔法陣が発生。さらに手や植物の形をしたクリスタルのような物体が、ニョロニョロと触手のように暴走し出します。

スキロスが混乱する中、オウニとニビの二人きりの世界へ。オウニの心象世界のような場所でしょうか？そこで、舟に乗って死の国へ旅立つニビとの別れ。

ここで初めてオウニが涙を流します。本当に切なすぎる……。
オウニと一緒にいられただけで満足だった、と言うニビ。それに対して、ニビや体内モグラの仲間と出会わなければ「俺がここに居ていい理由なんて生まれなかった！」と言うオウニ。

死んでから本音を知っちゃうパターンは辛すぎる！もっと早く自分の本心に気づこうよ！お互いにその気持ち伝えようよ！と、そうは言っても、時すでに遅し……。ニビが生き返ることはありません。崩壊する敵艦隊スキロスから何とか脱出するオウニ一行ですが、生還できたのはわずか六人でした。

チャクロが最後に出会った謎の生き物も気になります。幸せな記憶だけを残せる、という誘惑に負けず、サミやニビのことを思い出し、「痛みや苦しみ、全てが俺たちの生きてきた記録だから」と言い放ったチャクロの姿には、やっぱり主人公らしい強さを感じましたね。

なんだか重要っぽいアイテムを手に入れていましたが、これはどのように使うのでしょうか……。次回以降、また新たな展開が待ち受けていそうです。