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最近では舞台だけでなくテレビドラマやバラエティでも見かけることが多くなった山崎育三郎さん。
今回は、どんどん活躍の幅を広げている山崎さんの経歴や魅力についてたっぷり書いていきたいと思います。
また、舞台以外の音楽活動についてや、未だ山崎さんだけしか成し遂げていない素晴らしい功績についても触れていきますよ!
ミュージカルプリンスだらけの…!?
日本ミュージカル界が誇るプリンス3人で結成されたグループ「StarS」。
メンバーは山崎さんと井上芳雄さん、浦井健治さんです。
至福の歌声だけでなく軽快なトーク、軽やかなダンスなどなど、魅力たっぷりなんですよ!
例えば、3人で歌う『エリザベート』の「闇が広がる」。
オーストリアの皇太子ルドルフと、エリザベートのことが好きな黄泉の帝王トートのデュエットソングを、どんどん役を変えながら歌っていきます。
ルドルフ役、トート閣下役、そして通称:“お前は誰だ!?”役(おそらくエリザベートを殺したルイジ・ルキーニかと思われます)を歌い分けられるのは、ミュージカル歴が長い3人だからこそ為せる技です!
歌い方だけでなく、しぐさや表情までも役になりきっているため、さっきまでトート閣下らしく堂々とした振る舞いをしていた人が、次の瞬間ルドルフらしく不安そうな顔をする・・・というように息をつく暇もなく変わっていきます。
見ている側もはらはらしてしまうので、1曲だけでかなり満足感を得られますよ。
StarSは既存のミュージカルソングだけでなく、オリジナル曲も3曲持っています。
「今ここにいること」は背中を押してくれる前向きな歌詞が並んだ曲、「Blue Fish」はロマンチックな歌詞をしっとり聴かせてくれる曲、「Gleam」はタイトルの通り、少し聴いただけでも一気にキラキラとした気持ちにさせてくれる曲です。
3人とも声質が全く違いますが、それぞれに品があり高貴でありつつ親しみやすいハーモニーを奏でてくれます。
ちなみに筆者のおすすめのミュージカルソングは『ヘアスプレー』の「You Can’t Stop The Beat」。
終盤の「Ah Ah Ah Ah〜」と少しずつ高音になっていく部分の声の重なりが上質で、たまりません!
また、トークでは浦井さんがボケ、井上さんがツッコミ、山崎さんがまとめるといった流れがいつみても微笑ましいです。3人の中で末っ子の山崎さんがお母さんみたいな立ち位置なんですよ。
最近では音楽活動だけでなく、WOWOWでコント番組をやるといった新しい挑戦もしています。
ひとりひとりが個人の仕事がぎっしり詰まっているためなかなか集まるのは難しいですが、舞台では観られない山崎さんの姿が見られるので、今後も舞台のお仕事の合間を縫ってStarSの活動も継続してほしいです!
さまざまな歌い方が楽しめる ESCOLTA
今は脱退してしまいましたが、山崎さんはかつて「ESCOLTA」という、さまざなまジャンルの音楽を得意としているメンバーが集まっているクラシカル・クロスオーバーグループにも所属していました。こちらのグループは2018年現在では活動を休止しています。素敵な楽曲が多いため、もったいないなあと思ってしまいます。
ESCOLTAとはスペイン語でエスコートを意味します。「優しくESCOLTAの音楽の世界にエスコートする」といった意味が含まれており、グループ名からも暖かさや優しさを感じられますよね。
山崎さん以外のメンバーは、ミュージカルの現場での活躍がめざましく、山崎さんとも『エリザベート』で共演したことのあるテノール歌手の田代万里生さん、バリトン歌手の吉武大地さん、ポップスを得意としている結城安浩さんです。
ミュージカル、クラシック、ポップスといった異なるジャンルの歌い方が混ざり合った曲は、聞き応え抜群!
私も初めてESCOLTAの曲を聞いた時、「全員経歴も得意とすることもバラバラである人たちがこんなにも綺麗なハーモニーを奏でられるんだ!」とびっくりしましました。
山崎さんはその中でもミュージカルの出演経験を活かし、歌詞の情景が浮かんでくるような、感情をたっぷり込めた歌い方をしていました。
ですが、ミュージカルでの活動に専念するために、残念ながら2008年に脱退。脱退前にもCDは何枚か出ているため、そちらでESCOLTA時代の山崎さんの歌声を聴くことができますよ!
特に、デビュー曲の「愛の流星群」は阿久悠さんのロマンチックかつ切ない歌詞といろんなタイプの美声といった、美しいものばかりが詰まった名曲です。
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"帝劇の怪人!素晴らしい功績を振り返る"
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