起死回生した槇原敬之の代表作、「世界に1つだけの花」に見える天才肌。

槇原敬之と言う男性シンガーソングライターの代表作と言えば以前はデビュー曲でもある「どんなときも」でした。

しかしその後「世界に1つだけの花」と言う名曲を生み出し、この曲が「どんなときも」を越える彼の代表曲となった事は云うまでもありません。この曲は天才肌を持つ槇原敬之の世界が再現されている曲とも云えます。

槇原敬之

槇原敬之を再びスポットライトの下へと導いたもの。

順調だった槇原敬之の芸能人生が波乱に満ちあふれたのは、人気絶頂の最中、同性愛のパートナーである恋人と共に覚せい剤不法所持で逮捕されたからです。

釈放はされましたが業界ではこのようにな事態は御法度。彼はこの時期行き場を無くし、大阪の高槻にある実家に引きこもっていたと後からインタビューで述べています。

そんな彼は暫くして起死回生をかけたアルバムを出し、ヒットチャートには入るものの世間の風当りはまだ強く、復活とは言えない状態でした。

その後「どんなときも」で鮮烈なデビューを飾った槇原敬之を完全復活させたもの、それは槇原敬之作詞作曲の「世界に1つだけの花」なのです。

世界に一つだけの花

歌うのがジャニーズアイドルタレントのSMAPだった事も当時大きな話題となりました。異例の大ヒットを今も続けるこの曲は、歌詞の内容を見ると、事件当時の彼自身の事を語っているようにも思えます。世間から閉ざされた時間の中で、彼が苦しみ生み出した我が子同然の曲は、親である彼を再び、スポットライトの下へと導いたのです。
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人々の共感を呼び続け教科書にまで採用。

こうして「どんなときも」を遥かに越える槇原敬之の代表作となった「世界に1つだけの花」は、現在、小中高等学校の音楽の教科書の曲として採用されています。

小さな子供が彼の曲を歌う姿が日常茶飯事となりました。歌詞の内容を簡単に説明すると、人は1人1人特別な個性を持った花と同じなのだから、ナンバーワンにならなくてもいいんだよ、素敵なんだよ、と言う意味がふんだんに込められています。

彼の人生を知る人はその歌詞を、同性愛者である彼が懸命に生きる姿に重ね、知らない人は自分の事や自分の人生に置き換えて共感する事が出来る特別なものとなっていったのです。
[next_heading title=槇原敬之が描く世界の魅力。]