退団が惜しまれる花組トップ娘役・花乃まりあ これまでの活躍を振り返る
2017年2月5日をもって、宝塚歌劇を卒業する花組トップ娘役の花乃まりあさん。
出典:©2018 FROM FIRST PRODUCTION CO., LTD. 株式会社フロム・ファーストプロダクション公式HP より
早くから新人公演で抜擢され、さらなる飛躍が予感される中での花組への組替え。
蘭乃はなさんの後任として、2014年から、人気・実力を兼ね備えたトップスター・明日海りおさんの相手役を務めることになりました。
就任直後はファンからも不安の声も少なくありませんでしたが、作品を重ねるごとに、娘役としての魅力が増した花乃まりあさん。演じる役の幅も広く、「これからももっと明日海りお・花乃まりあの作品が見たい!」と思っていた矢先の卒業発表は、残念でなりません。
しかし、本人の決断ですから、笑顔で見送るのが宝塚ファンの運命。
今回は、花乃まりあさん退団特集として、これまでの活躍を振り返りたいと思います。
新人公演ヒロイン、バウヒロイン…早くから抜擢された宙組時代
2010年に宙組に配属されると、2012年には研究科3年目ながら、「銀河英雄伝説」で新人公演ヒロインに初抜擢。
研3という若さ、初挑戦というプレッシャーの中、大役を見事に果たしました。ヒロインにふさわしい華やかな容姿と、落ち着いた台詞回し、透明感ある歌声は将来の大器の登場を予感させました。
その後も、「モンテ・クリスト伯」「風と共に去りぬ」と新人公演ヒロインを連続で射止め、存在感を発揮していきます。
宙組時代の花乃まりあさんと言えば、2013年のバウ公演「the WILD Meets the WILD」で演じたヒロイン・エマ役を忘れてはなりません。バウンティ・ハンターとして、男役相手に立ち回りを行い、お酒に寄って朗らかに歌い踊る姿は、まさに”じゃじゃ馬”なヒロイン。
バウ公演だからこそ、成立しえた挑戦的なヒロイン像だったかもしれませんが、この”強く、可憐なヒロイン像”が花乃まりあさんのイメージに定着したのは、間違いありません。
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