JYJジェジュンがついに入隊!期間はいつまで?韓国の兵役制度
日本でも絶大な人気を誇る韓国グループJYJのジェジュンが、2015年3月31日に韓国陸軍に入隊しました。彼は5週間の基礎軍事訓練を受けた後、現役兵として服務する予定です。アジアで名をはせる人気スターがなぜ軍隊に入らなければいけないのでしょうか。
今回は、韓国の兵役について詳しくご紹介します。
韓国の徴兵制度とは
韓国のすべての成人男性には兵役の義務が課せられており、一定期間軍隊に入ることになります。韓国男性は満18歳で徴兵検査の対象となり、満19歳までに判定を受けます。検査日や検査場所は選択が可能です。徴兵検査は身体検査や病気の有無に加え、経歴や資格などを生かすための適性検査をした後、1級から7級までの判定が出ます。
判定が1から3級の人は現役兵として、4級は公益勤務要員として入隊します。公益勤務要員は、国の機関や社会福祉施設などで警備や業務の補助をします。
その他、5級は有事時出動、6級は兵役免除者、7級は再検査対象者と判定されます。つまり病気や規定外の身長、弱視などの人は徴兵を免除されることもあります。また、国民的英雄や韓国に大きく貢献した人も免除の対象とされ、オリンピックのメダリストやアジア大会優勝者などが該当します。
判定を受けた後、1級から4級までの成人男性は30歳の誕生日を迎える前までに入隊する必要があります。なお、高校や大学などに在学中の人や一部の大学浪人生は、入隊時期を延期することも可能です。
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なぜ徴兵が必要なのか
朝鮮半島は有史以来、周囲のさまざまな国から侵略を受けてきました。17世紀には清に侵略され、20世紀前半には日本からの植民地支配が35年もの間続きました。その後、1950年から始まった朝鮮戦争ではアメリカと旧ソ連の代理戦争の舞台となり、韓国と北朝鮮という2つの国に分断されました。
朝鮮戦争は朝鮮戦争休戦協定で停戦したものの、北朝鮮は協定を一方的に破棄すると宣言しており、今後戦闘が再開される可能性があります。2010年にも延坪島砲撃事件が起こるなど、いまだ緊張状態が続き平和的解決には至っていません。
現在韓国は、陸で接する北朝鮮、大国の中国とロシア、そして日本に囲まれています。韓国の国防意識が強い理由には地理的要因も大きいと考えられます。兵役に服務することは韓国の男子としては当たり前で、伝統的に「兵役を終えなければ一人前の男でない」と考えられてきました。
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