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自らの殻を破り最高峰の娘役へ『王家に捧ぐ歌』
2015年6月より上演されたまぁみり大劇場お披露目公演は『王家に捧ぐ歌』。世界的にも有名なオペラ『アイーダ』が原作ということで、物語自体は割りとすんなり理解できる王道ストーリーかもしれませんね。
宝塚での初演は伝説の湖月わたるさん・檀れいさんトップコンビのお披露目公演で、その後も再演されたのはメインキャストはそのままの選抜メンバーによるセルフ再演一度きり。
「「アイーダ役は実咲さんになるのか」」
お披露目演目が発表された時にはこの話題でもちきりだったように思います。
初演時は2番手スターの安蘭けいさんが務めていらっしゃったのでなおさらですね。

出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2015年 宙組公演『王家に捧ぐ歌』より
注目が集まるなか発表された配役は実咲さんのアイーダ役!!朝夏さんと愛し合う…これにはやはり祝福の声もとてもとても大きかったです。
力強く、内面には秘めた情熱がありながらも王女としての気品もあふれるアイーダの人物像は、実咲さんにも共通するところがあるのでまさにぴったりな役柄であったように思います。
また、『王家に捧ぐ歌』は素敵な楽曲が多く、場面を音楽が制してしまうシーンも多いので、実咲さんの歌唱力も存分に発揮されていたように感じます。
しかし、歌唱力・演技力・ダンス…どれをとっても素晴らしいまさに娘役の鑑のような彼女。
完璧すぎるがゆえにどこか型にはまった演技や歌に感じてしまう方も…
そんな彼女が、2016年の博多座でのセルフ再演で、いい意味で""吹っ切れた""演技・歌唱でファンを驚かせることになります。

出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2015年 宙組公演『王家に捧ぐ歌』より
力強く凛々しく虚しく…綺麗に歌うことだけが全てではない、あえて完成されていない、いうなれば無垢な感情というか。(難しいなっ・・・みりおんちゃんは完成形すぎるのでいい意味で。それを壊すのは難しいと思うのです。物語のキャラクターたちは全員が全員"完成された人物"ではないですから。キャラクターに人間らしさをかんじさせるということは言うほどに簡単なことではなく誰しもにできるような芸当でもないでしょう。)
この作品は、自身の殻を破り新たな一歩を踏み出すことのできた彼女にとっても大きな意味のある公演になったのではないでしょうか。
みりおんちゃんはやっぱりすごくて強い!!!(言いたかった////)
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"人気演目を史上最高のクオリティで!"
"人気演目を史上最高のクオリティで!"
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