憑依型演技力!?宙組トップ娘役・実咲凜音さんの演技力がすごい


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史上最高のクオリティ『エリザベート-愛と死の輪舞-』

そして記憶にも新しい2016年7月より上演されていた『エリザベート-愛と死の輪舞-』では、実咲さんが「やりたかった役」としても挙げていたエリザベート(シシィ)役を務めました。

長年愛され続けるこの『エリザベート』、宝塚はもちろん東宝さんなど外部ミュージカルでもお目にかかることの多い作品ですので、それだけ注目もあつまりました。
エリザベート 実咲凜音
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2016年 宙組公演『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』より

しかも今回のエリザベートは宝塚での初演から20周年、上演回数が1,000回を迎える記念すべき公演。

さらには同時期に東宝版で元宝塚トップ娘役として活躍された蘭乃はなさん・花總まりさんを主演に『エリザベート』が上演されるというまさしく""エリザベートイヤー""でもあったのです!

今回の宙組公演では、朝夏まなとさんとの親和性が異常なほどに高く、お互いがお互いに反響し合った結果すさまじい『エリザベート』が完成されてしまいました。(わたしの語彙力ではこれが限界)

自由に生きるシシィがゾフィーによってガチガチのお妃稽古を受けさせられ『私だけに』を歌唱するシーン然り、鎖が外れ、自らの美貌を武器に女王に君臨するシーン然り、銀橋で差し出されたトートの手をまるであざ笑うかのように去っていくシーン然り…
宙組 エリザベート
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2016年 宙組公演『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』より

そこに生きているのは""実咲凜音さんが演じるシシィ""ではなく""シシィ""そのものでした。

現在のトップ娘役のなかで"憑依型演技力"と言われれば雪組の咲妃みゆさんを思い浮かべる方も多かったはず。

物語に語られないキャラクターの過去や内面まで、普段の姿からは想像できないほどにその役にハマってしまう。

実咲さんのシシィはまさにシシィが乗り移ったかのようなものだったのです。そしてそのエリザベートの瞳の中にだんだんと、そしてはっきり映し出されていくトート(死)への渇望。

色々通り越して恐ろしささえ感じた方も少なくなかったのではないでしょうか。
宙組 エリザベート
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2016年 宙組公演『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』より

男役が主役となる宝塚だからこそ、タイトルロールであるエリザベートを演じていても、やはり男役をたてなければいけません。

自由な明るい少女シシィから、魂この世にあらずな晩年シシィまで、実咲さんの豊かな声の表現力が演技力に、そして朝夏さんとも相まって本当に素晴らしい『エリザベート』を作り上げられてしまったなあと思います。(この先エリザベートが上演されてもこの宙組公演の印象を強く感じてしまいそうなぐらいには)

退団までもう少し…さよなら公演は?

実咲凜音
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2017年 宙組公演『VIVA! FESTA!』より

実咲凜音さんが歩んできた道は、決して順風満帆なものではなかったと思います。

実力があるからこそ慢心せず努力をし続け、お芝居、そして朝夏さんへの気持ち、宙組への想いを抱えて歩んできた彼女がついに2017年4月30日に『王妃の館 -Château de la Reine-』『VIVA! FESTA!』の千秋楽を持って退団されます。

『エリザベート』を見事に演じてくれただけに、より退団が惜しまれますが最後の最後のその一瞬まで、キラキラ輝く彼女の姿をしっかりと目に焼き付けてくださいね!

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