東京公演開幕! 話題作・月組「BADDY -悪党は月からやって来る-」を徹底解剖<前編>
今年の大劇場公演2作目となった月組公演。
お芝居の「カンパニー -努力、情熱、そして仲間たち-」は心温まるストーリーでしたが、観客の度肝を抜いたのがショーの「BADDY -悪党は月からやって来る-」。
様々な芝居作品でヒットを飛ばし続けている新進気鋭の演出家、上田久美子氏の初めてのショー作品ということでも注目を浴びたのですが、開幕後の話題もすごいものがありました。
今回は、東京公演で「BADDY」をご覧になる方々のために、見所を紹介していきます!
こんな宝塚のショーは初めて。全編通して徹底したストーリー仕立て!
まずは前編として、ストーリーやシーンについて。
宝塚のショーでは、全編ストーリー仕立てになっているものは珍しいものです。
プロローグで全員が楽しく歌い踊り、その後、シーンごとに設定やストーリーを感じさせるものが、いくつか連なって、フィナーレナンバー後、グランドフィナーレを迎える・・・というのがよくあるショーの大体の流れです。
今回の「BADDY」はこうした宝塚のショーのセオリーを全く覆すものでした。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 月組公演『カンパニー -努力、情熱、そして仲間たち-』『BADDY-悪党は月からやって来る-』より全編ストーリー仕立てで、スター級の人から脇役まで通し役がついており、お芝居としても楽しめるショーなのです。
「ノバ・ボサ・ノバ」など、ストーリー仕立てのショーはこれまでもありましたが、フィナーレの男役群舞ナンバーに到るまでストーリーが関わっているショーは初めて!
少なくとも筆者が観てきた30年近い観劇歴の中でも初めてのことでした・・・。
それではどんなストーリー設定なのか、詳しく紹介していきましょう!
[next_heading title=平和すぎる地球に突如現れる悪党・・・それがBADDY!]