怪我による挫折と、役作りへのこだわり
中学校を卒業して宝塚音楽学校に入学し、宝塚歌劇団に入団した凰稀かなめさん。その後順調にキャリアを積んで宙組のトップスターとなったかというと、実はそうではありません。
宝塚歌劇団に入団したときの成績は20番で、トップクラスの成績ではありませんでした。
しかし花組公演の「源氏物語 あさきゆめみし」で初舞台を踏み、その後雪組に配属されて2005年に新人公演で初主演となります。
2009年に星組へ組替えとなり、2番手となりますが、稽古中に左足小指という負傷をしてしまい、世界陸上大阪大会開会式のために結成されたユニットであるAQUA5に選ばれながらも、コンサートを休演してしまいます。
宙組への組替えは2011年。そして2012年に大空祐飛さんの退団により宙組のトップスターとなります。
トップスターとなってからも男役として研究に熱心で、役柄に併せて香水を替えるなど、役へのこだわりがとても強い凰稀かなめさん。
また喫茶店などで人間観察を行って、男役としての表現力を磨いていたともいいます。
そんな凰稀かなめさんだからこそ、役柄の表現力に優れていて、そこも人気の理由のひとつなのでしょう。
退団したスターとして多彩な役への七変化?
凰稀かなめさんといえば長身の凛々しく美しい姿と、表現力に優れた演技が特徴の宙組トップスターです。
その凰稀かなめさんは2015年2月、「白夜の誓い -グスタフIII世、誇り高き王の戦い-/PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―」の舞台後、宝塚歌劇団を退団します。
しかし、宝塚歌劇団の退団と同時に自身の公式サイトが立ち上がり、本格的な芸能活動を開始。
今後も持ち前の役作りへのこだわりを発揮して、多彩な役への七変化を見せてくれることでしょう!