2,911 views
2004年から活動を開始し、多くのアニメやゲームに多様な楽曲を提供している音楽クリエイター集団「エレメンツガーデン」。その活動の中でも特筆すべき五つの楽曲を、新旧織り交ぜて紹介いたします。
●初めてのオリコン入り
2005年発表の「ETERNAL BLAZE」から、エレメンツガーデンの名前は特に意識されるようになりました。これは声優・水樹奈々の12thシングルであり、作曲・編曲をエレメンツガーデンの上松範康が担当した楽曲です。
「ETERNAL BLAZE」は水樹が出演しているアニメ「魔法少女リリカルなのは」シリーズの第二期「魔法少女リリカルなのはA's(エース)」のOP曲として制作されました。「A's」は、主人公・高町なのはが水樹演じる親友フェイトと共に、「闇の書」と呼ばれる魔法のアイテムをめぐる激しくも悲しい戦いに身を投じる物語です。
「ETERNAL BLAZE」は魔法少女たちのハードな戦いと硬い決意を連想させるような壮大で勇猛な曲調が高く評価され、オリコンで週間二位を獲得。これがエレメンツガーデンの関わった楽曲で初のオリコン入りとなりました。
●全楽曲をエレメンツガーデンが担当した作品
2010年にPSPで発売した女性向け恋愛アドベンチャーゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪(以下うたプリ)」では、ゲーム中の全楽曲をエレメンツガーデンが制作しました。「うたプリ」で描かれるのは、作曲家の卵である少女が男性アイドルの卵とタッグを組み、新人アイドル発掘オーディションでの合格を目指すストーリーです。このゲームを始まりとして「うたプリ」は一躍人気シリーズとなり、第三期まで制作されたアニメシリーズに続いて、既にアニメ第四期の制作も発表されています。
シリーズで発表された多数の楽曲の中でも特に人気が高いのは、アニメ第一期「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%」のメインテーマ「マジLOVE1000%」です。これはアニメ作中で結成されたアイドルグループ「ST☆RISH(スターリッシュ)」名義で男性声優六人が歌う楽曲。サビではキャッチーで覚えやすいメロディを展開しつつ、ファンが合いの手を挟むタイミングまで考慮されたアイドルらしい一曲に仕上がっています。
エレメンツガーデンは「うたプリ」とは異なる方向で歌が重要な役割を果たす別の作品でも、作品に関わる全楽曲の制作を果たしています。それこそが2012年に放送されたアニメ「戦姫絶唱(せんきぜっしょう)シンフォギア」を始まりとする「シンフォギア」シリーズです。
このシリーズは歌をエネルギーに稼働するパワードスーツ「シンフォギア」を装着する少女たち「奏者」の戦いを描くSFアニメ。女性キャラクターたちが繰り広げる熱いストーリーと、歌いながら戦うという風変わりな設定が話題を呼んだ異色作です。作品に溢れるエネルギーと勢いのあるストーリーで、男性を中心に多くのファンを虜にしました。

中でもマキシシングル「戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング1 マリア×風鳴翼」はオリコン週間四位を記録しました。収録曲である「不死鳥のフランメ」は日笠陽子と水樹奈々がキャラクター名義にてデュエットで歌う一曲。二人のパートが目まぐるしく入れ替わりながら、ハイテンポかつ気分を高揚させる勇ましい曲調が展開されます。
NEXT PAGE >>
"ミュージカルアニメ「Dance"
"ミュージカルアニメ「Dance"
1 / 2