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北翔海莉さんが星組のトップスターになってから、2作目となる大劇場公演「こうもり」。

元々難曲の多さと笑いが融合するオペレッタを北翔さんが好きで、自身での上演も切望していたということでその願いがかなったこの公演でした。

しかしその新人公演に挑戦することになる若手ジェンヌにとっては、これまで経験したことのなかった芝居のリズムと曲を習得するのに苦労した模様です。

そんな中でも「こうもり」新人公演は好評を博していました。

星組若手の中でも注目株をひとりずつ紹介していきます。

主演ファルケ博士に紫藤りゅう

紫藤りゅう
「こうもり」は原作であるオペレッタより大幅な改変を加えています。

中でも大きな改変が主人公がアイゼンシュタイン侯爵からファルケ博士に変わっていること。

そのファルケを演じたのは、この舞台で新人公演初主演となる96期紫藤りゅうさんでした。

前回の新人公演「ガイズ&ドールズ」では、二番手ネイサンを演じ今回も笑いと真摯さを共存させた複雑な芝居を経験。

ファルケでは本役である北翔さんのためにつくられた役であることで、お芝居ではなかなか笑いをとれず苦労しているようにもみえましたが、その歌は品を保ちながら伸びやかに響き観客を魅了していました。

ヒロイン役アデーレに真彩希帆

真彩希帆

ファルケ博士と初々しい恋に落ちる侯爵家の侍女アデーレに真彩希帆さん。

すでに何度も新人公演やバウ公演などでヒロインを演じ、歌唱力にも定評のある彼女ですからこの舞台ではもっとも安心してみていられたひとりだったかもしれません。

芝居の幅の広さが残る課題といえばもう少し相手役とのコミュニケーションがとれればといったところでしょうか。


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