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最近日本国内でもテニスに関するニュースが熱くなっています。
中でも話題となっているのが錦織圭選手です。彼の活躍は日本国内だけではなく世界中でも話題になっています。
加えて、以前行われた楽天ジャパンオープンの結果も彼の実力を証明する物となっています。
激戦、そして涙

2014年に行われたこの楽天ジャパンオープンの大会で、2年ぶりの優勝を決めましたが、その戦いがいかにハードな物であるかを物語るように、試合終了後、錦織圭選手はコートに大の字になるように倒れました。
その後立ち上がり観客席にいるコーチのもとへ向かって歩くと、彼にしては珍しく目に涙を浮かべていました。
これはこの大会の戦いが大変であったと言うことに加えて、また一つ目標に向かっての壁を破ることができたといううれしさの感情が入り交じったものでした。
この大会で今季ツアー4勝目、そして彼自身は初めての2大会連続優勝という偉業を日本で果たすことができました。
優勝という経験を11度していますが、それでもやはり決勝戦の前の日はゆっくりと眠ることができないと語っています。当然この試合の前日も、4回か5回は寝たり起きたりを繰り返したそうです。
何度も頂点に立った人間だからこそ、そのプレッシャーも私たちでは計り知れないほど大きくなるのではないでしょうか。
疲労の中、彼を支えたのは

テニスは過酷なスポーツです。一人で試合を重ねていかなければいけません。
それに伴い連戦の疲れも加わり、準決勝からは体は限界を超えていたと彼は言います。しかし、このように体の心配をする中でも、彼は決して戦うという気持ちを崩すことはありませんでした。
そこにはある自信があります。それはUSオープンで2週間戦うことができたという自信です。これが彼の精神的な支えになっていました。
宿敵ラオニッチを見事撃破!!

ラオニッチとは何度か対決していますが、今回の顔合わせも激闘になりました。
第1セットはお互いにブレークポイントが1つもないままタイブレークへともつれ込み、セットポイント迎えます。高速サーブをバックのリターンでしのぎ、最後はフォアで決めます。
続く第2セットも緊迫した攻防が続きます。しかしブレークを喫して落としてしまいます。そしてこのままファイナルセットへともつれ込みます。
錦織圭選手はファイナルセットの勝率は高くなっていますが、この日は苦しまされました。共にファーストサーブの確率が落ちる中で、精神力の戦いが続きます。ラオニッチの高速サーブに何とか食らいつき、わずかにすきが出たところを一気に責め立てました。
実に22本ものサービスエースを決められながらも、ここぞという場面で最高のプレーができるのは、錦織圭選手の強みです。
先日行われたウィンブルドンの男子シングルス2回戦のサンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)戦は残念ながら左ふくらはぎの負傷で棄権という結果になりましたが、回復したら、彼は再び私たちに素晴らしいプレーを見せてくれるでしょう。
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