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花組が魅せる華麗なる王朝絵巻『新源氏物語』の、華麗なる出演者の面々

『新源氏物語』は、月組トップスターだった榛名由梨さんによって1981年に初めて上演された宝塚歌劇団の代表作のひとつです。その『新源氏物語』に、今度は花組が挑みます。
宝塚歌劇団の中心的な組であり、華やかな舞台の多い花組が魅せてくれる華麗な王朝絵巻を、出演者の面々から想像してみました。
■『新源氏物語』ってこんな作品

『新源氏物語』とは、源氏物語を原作として宝塚歌劇団でミュージカル化された作品です。初演から何度も再演されて宝塚歌劇団の代表的な舞台のひとつになっていて、昭和中期には伝説の二枚目男役である春日野八千代さんの当たり役としても有名になりました。
■光源氏の周りの女性たちの雅(みやび)に注目

源氏物語といえば、主人公である光源氏が次々に女性たちと恋に落ちる物語ですよね。そのご当人ももちろんですが、光源氏の周りにいる女性たちの雅さが、王朝絵巻としての源氏物語の華麗さを表しているといってもよいでしょう。
そのため、『新源氏物語』については主人公・光源氏を演じる明日海りおさんだけでなく、光源氏の周りの女性たちの配役についても気になるところです。

光源氏の永遠の初恋の人である藤壺には花乃まりあさん。歌唱力と演技力に定評がある花組のトップ娘役です。

光源氏の最初の正妻・葵の上を演じる花野じゅりあさんは、アキレス腱を傷める事故から復帰を果たしたタカラジェンヌです。
光源氏の正妻・葵の上は年下の夫に素直になれず、よそよそしい態度をとってしまう女性です。子供が生まれて夫婦の間の情愛が生まれたのも束の間、御息所の生霊に取りつかれて命を落としてしまいます。なかなか素直になれない、細やかな演技が必要な葵の上を、経験豊かな花野じゅりあさんがどのように演じていくのかも注目ポイントです。

その葵の上を殺すことになってしまう六条御息所は、花組のホープとして注目されている柚香光さんが演じます。光源氏より年上で、美しく気品があり、教養、知性、身分も申し分ない六条御息所はプライドも高く、そのプライドゆえに光源氏の周りにいる女性たちを許すことができず強い嫉妬のあまり生霊になってしまいます。そんな恐ろしげでありながら少し悲しい女性を柚香光さんがどのように演じていくのか注目です。
こうしてみると、世界観から舞台設定まで全てが宝塚向きとしか言いようがない源氏物語の世界です。平成に蘇る華麗な王朝絵巻に期待は膨らむばかりですね♪
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