類まれなるスターオーラ・星組若手時代を振り返る【宙組新トップ・真風涼帆特集①】

いよいよ、真風涼帆さん率いる宙組の新しい時代がスタートします。星組で若手時代を過ごし、3番手として組の中核を担う中で宙組へ組替え。

朝夏まなとさんを支えながら男役を磨いた真風さんが、どのように組を率いていくのか楽しみですよね。

宙組新トップスターへの就任を祝して、真風さんのこれまでの活躍や魅力を3回に分けてご紹介します。まずは、早くから注目され、抜擢に応えてきた星組時代の活躍を振り返ります。

研3で新人公演主演に大抜擢!下級生時代から活躍

長身で男役として恵まれた容姿の真風さんは、入団当初から注目の的。星組に配属されると、早くから新人公演・本公演で抜擢が続きました。

最初の新人公演主演は研3のとき!安蘭けいさんの退団公演「My dear New Orleans」で主演を務めました。
真風涼帆 新人公演出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ タカラヅカ・スカイ・ステージ『My dear New Orleans-愛する我が街-(’09年星組・東京・新人公演)』より
名歌手で知られた安蘭けいさんのお役ということで、本人にとってもプレッシャーは大きかったようで、開幕数分前に「できない」と号泣したというエピソードがあります。また、無事に演じ終えた後は、安堵からか挨拶時に涙が止まらず、しばらく言葉に詰まったそうです。

この主演を皮切りに、新人公演主演は計4回!

星組の御曹司として、数々の大舞台に応えていくことになります。新人公演で活躍しつつ、公演ではメインの役どころを数々務めていたのが真風さんが”路線スター”として期待されていた証。

下級生時代の当たり役と言えば、日本初演として大成功をおさめた2010年「ロミオとジュリエット」の”死”。

踊りだけで物語の”闇”を体現するという難しい役どころを、この世のものならざる存在感で演じました。その後星組で再演した際にも同じ役を演じ、成長ぶりを実感させてくれました。

2011年「ノバ・ボサ・ノバ」では、夢乃聖夏さん・紅ゆずるさんと並んで3役の役替りに挑戦。まさに、星組の未来を担うスターとして着実にキャリアを重ねたのです。

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